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庇とはどこのこと?種類や素材などを紹介

投稿日:2025.8.23 更新日:2025.9.6

庇とはどこのこと?種類や素材などを紹介

窓や玄関などの上部に設置されている「庇」は、雨や日差しから建物や人を守る重要な役割を果たしています。
しかし、その正確な位置や種類について詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
日本では古くから用いられており、現代においても機能性と美観を両立させる重要な要素として広く採用されています。
また、庇は単なる装飾品ではなく、外壁を劣化から守って室内環境を改善するためにも重要な建築部材です。
本記事では庇の役割や設置場所、種類や素材による違いについて詳しく解説します。

 

 

 

庇とは?

庇とはどこのこと?種類や素材などを紹介

庇とは、主に窓や玄関などの出入口の上部に設置されている小さな屋根状の構造物のことです。

雨や直射日光から建物内部や人を守る役割を果たしています。
主な設置場所は玄関、窓、バルコニー、勝手口などで、雨よけや夏場の日除けとして機能します。
古くから日本建築に欠かせない要素とされており、現在でも実用性とデザイン性を兼ね備えた部材として重宝されています。
素材には金属系のアルミやステンレス、樹脂系のポリカーボネート、天然素材の木材などさまざまな種類があり、建物の外観や予算に合わせて最適なものを選ぶことができます。

 

 

 

庇の種類

庇とはどこのこと?種類や素材などを紹介

庇には「陸庇」と「腕木庇」の2種類があります。
どちらも長期間にわたって建物を保護して、美観を保つことができます。
デザインや予算、メンテナンス性を総合的に考慮して選択することが重要です。

 

 

陸庇(ろくひさし)

陸庇とは、屋根面が水平または非常に緩やかな勾配を持つ平らな庇のことです。
現代の住宅でよく見られる種類で、シンプルなデザインでモダンな建物によく調和します。
また、平らなので上部空間を有効活用できるという空間効率の良さが特徴です。
さらに、構造が単純なので比較的施工が簡単にできるというメリットもあります。
一方デメリットとして、勾配が少ないため適切な排水と防水処理が必要になります。
素材は主にアルミニウムやステンレスなどの金属素材で作られることが多く、防水性能を重視した構造となっています。

 

 

腕木庇(うできひさし)

腕木庇とは、壁面から突き出した腕木によって支えられている庇のことです。
日本で古くから用いられてきた種類で、腕木の構造が外観のアクセントとなり、建物に立体感を与えます。
また、腕木によって建物の表情を豊かにする効果があり、特に和風住宅や和モダンな建築では建物の格調を高める重要な役割を果たしています。
さらに、腕木による支持力があるため、比較的大きな庇も設置可能です。
このように機能性と美しさを兼ね備えている腕木庇は、木材、金属、コンクリートなどさまざまな素材で作られています。

 

 

 

庇の素材

庇とはどこのこと?種類や素材などを紹介

庇はさまざまな素材から作られています。

 

 

アルミニウム

庇の素材として最も広く使用されているのはアルミニウムで、優れた実用性があります。
軽量でありながら強度が高く、建物への負担を最小限に抑えることができます。
また、耐食性に優れているため海沿いでも長期間使用することが可能で、メンテナンス性に優れていることから住宅から商業建築まで幅広く採用されています。
さらに、加工性も良好なので複雑な形状の庇も作ることができ、さまざまなデザインや質感を実現することができます。

 

 

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板は、鋼板にアルミニウム・亜鉛・シリコンの合金をメッキした高耐久素材です。
優れた耐食性と耐候性を持っており、強度も高いため大型の庇や積雪地域での使用にも適しています。
また、表面処理によってマットな質感からメタリックな光沢まで、さまざまな仕上がりが可能なので現代建築によく調和します。

 

 

ポリカーボネート

ポリカーボネートは透明性と軽量性を両立した樹脂素材です。
また、ガラスの約200倍の耐衝撃性を持っていて割れにくく安全性が高いため、人通りの多い場所でも安心して使用できます。
さらに加工性に優れ、軽量のため施工が容易なので後付けにも適しています。
デザインの自由度が高いのも魅力で、カラーバリエーションも豊富なので建物の外観に合わせた選択ができます。

 

 

ガラス

ガラス製の庇は、高級感と透明感がある素材として商業建築や高級住宅で採用されており、透明なので圧迫感がなく建物の開放感を損ないません。
また、強化ガラスなどを使用することで、安全性を保ちながら美しい外観を実現することが可能です。
ただし、重量があるため施工には専門的な技術が求められ、定期的な点検が重要となります。

 

 

木材

木材は日本で古くから使用されている素材で、自然な風合いと温かみのある外観が特徴です。
調湿効果があり、周辺環境との調和性に優れています。
集成材を使用することで反りや割れを抑制することができ、大型の庇も製作可能です。
また、塗装や防腐処理によって耐久性を向上させることができ、長期間使用できます。
ただし、定期的な塗装や防腐処理が必要で、他の素材と比較するとメンテナンス頻度は高くなります。

 

 

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まとめ

庇は建物の機能性と美観を両立させる重要な建築要素で、設置場所や使用する素材、デザインによってさまざまな効果を発揮します。
陸庇と腕木庇があり、どちらを選択するかは建物のデザインや求める機能性によって決まります。
現代的でシンプルな外観を求める場合は陸庇が適しており、伝統的な美しさや立体感を重視する場合は腕木庇が適しています。
また素材にもいくつか種類があり、それぞれの素材にはメリットとデメリットがあります。
それぞれのメリットやデメリットを把握して、住宅に合った適切な庇を選んで設置することによって、建物の耐久性が向上してエネルギー効率の向上などの効果が期待できます。
そのためには、建物の用途やデザイン、予算、メンテナンス性を総合的に考慮して選択することが重要です。

 

*K*

 

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