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屋根の形状には何がある?種類やそれぞれの特徴を解説

投稿日:2025.11.15

屋根の形状には何がある?種類やそれぞれの特徴を解説

屋根は住宅の外観を大きく左右するだけではなく、太陽光や雨などから建物を守る重要な部分でもあります。
そんな屋根にはさまざまな形状があり、それぞれに異なる特徴やメリット・デメリットがあります。
新築やリフォームを検討する際には、デザイン性だけでなく、機能性やメンテナンス性も考慮して屋根の形状を選ぶことが重要です。
本記事では、屋根の形状とそれぞれの特徴やメリット・デメリットについて詳しく解説します。

 

 

切妻屋根(きりづまやね)

切妻屋根は、日本で最も一般的な屋根形状の一つです。
屋根の頂上部分から両側に向かって左右対称に傾斜面がある、シンプルな三角形の形状が特徴です。

 

 

メリット

切妻屋根は構造がシンプルなので、施工コストが比較的安価で済みます。
シンプルな形状は屋根材の選択肢も豊富で、メンテナンスも容易です。
また、雨水や雪が両側に流れ落ちやすい構造のため、排水性にも優れています。
換気性能も高く、屋根裏のスペースを有効活用できる点も魅力です。

 

 

デメリット

三角形になっている面である妻側には屋根がないため、この部分の外壁は雨風にさらされやすく、劣化しやすい傾向があります。
また、デザインがシンプルなので、個性に欠けると感じる方もいるかもしれません。

 

 

 

寄棟屋根(よせむねやね)

寄棟屋根は、4方向すべてに傾斜面がある屋根形状です。
頂上部分に棟があり、そこから4方向に屋根面が広がっています。

 

 

メリット

寄棟屋根は4面すべてに屋根があるため、どの外壁も屋根で保護されており、建物の耐久性が高まります。
また、耐風性に優れているため、台風などの強風にも強い構造です。
重厚感のある外観で、格式高い印象を与えてくれます。

 

 

デメリット

切妻屋根と比べると構造が複雑なため、施工費用が高くなる傾向があります。
形状が複雑だと雨漏りのリスクがやや高く、メンテナンスにも手間がかかる点もデメリットになります。
また、屋根裏のスペースが狭くなりやすく、ロフトなどの活用が難しい場合があります。

 

 

 

片流れ屋根(かたながれやね)

片流れ屋根は、一方向にのみ傾斜している屋根形状です。
近年、モダンな住宅で人気が高まっている屋根です。

 

 

メリット

片流れ屋根はデザイン性が高く、シンプルでスタイリッシュな外観が魅力です。
施工が比較的簡単で、コストを抑えられる点も大きなメリットになります。
また、傾斜の高いほうに大きな窓を設置することで採光性を高められ、太陽光パネルを設置することで効率的に発電することができます。

 

 

デメリット

一方向にのみ傾斜しているため、一方向にしか水が流れません。
そのため、雨樋への負担が大きくなります。
また、傾斜が急な場合、強風時に風の影響を受けやすいという欠点もあります。
さらに棟がない分、屋根裏の換気が不十分になりやすく、結露のリスクもあります。

 

 

 

陸屋根(ろくやね・りくやね)

陸屋根は、傾斜がほとんどない平らな屋根のことです。
ビルやマンション、モダンな住宅で採用されます。

 

 

メリット

陸屋根は平らなので屋上として有効活用でき、ルーフバルコニーや庭園として使用できます。
メンテナンス時の作業がしやすく、太陽光パネルの設置も容易というメリットがあります。

 

 

デメリット

傾斜がほとんどないため排水性が悪く、防水処理が不十分だと雨漏りのリスクが高まります。
そのため、定期的な防水メンテナンスが不可欠で、維持費用がかかります。
また、夏場は屋根に熱がこもりやすく、冷房費用が増加する可能性があります。

 

 

 

方形屋根(ほうぎょうやね)

方形屋根は、四方に傾斜を持つピラミッド型の屋根です。
頂点から四方向に均等に勾配がついています。

 

 

メリット

方形屋根は、四方向から雨水を効率よく排水することができます。
また、耐風性に優れている点もメリットになります。
デザイン面では、安定感のある外観が得られます。

 

 

デメリット

デメリットは、棟部分の施工が複雑で雨漏りリスクがやや高いことです。
また、コストが他の屋根よりも高めになります。

 

 

 

招き屋根(まねきやね)

招き屋根とは切妻屋根の一種で、左右の屋根面の長さや高さが異なる非対称な形状の屋根のことです。
片側の屋根面が長く、もう片側が短いため、まるで手招きしているような外観から「招き屋根」と呼ばれるようになりました。

 

 

メリット

招き屋根は、傾斜が異なる非対称なデザインが個性的で、建物にモダンな印象と独特の存在感を与えます。
屋根面の高さが違うため、高いほうに窓を設置して採光や通風を確保しやすく、太陽光パネルの設置面積も広く取ることができます。
また、長い屋根のほうには広い小屋裏空間を確保でき、ロフトや収納スペースとして有効活用できます。

 

 

デメリット

招き屋根は複雑な構造のため、施工費用が一般的な切妻屋根より高くなる傾向があります。
また、雨漏りのリスクが高くなるというデメリットがあるため、棟の接合部分の防水処理に注意が必要です。

 

 

 

入母屋屋根(いりもややね)

入母屋屋根は、上部が切妻、下部が寄棟という2つの屋根形状を組み合わせた複雑な構造です。
日本の伝統的な建築物によく見られます。

 

 

メリット

入母屋屋根は、重厚感のある外観が特徴で、非常に格式高い印象を与えることができます。
耐風性や耐久性に優れ、長持ちする構造です。
また、屋根裏のスペースを広く確保でき、通気性にも優れています。

 

 

デメリット

構造が複雑なため、施工費用が高額になる点がデメリットになります。
また、メンテナンスにも専門的な技術が必要で、維持費用もかかります。
そのため、現代の住宅ではあまり採用されず、和風建築に限定される傾向があります。

 

 

 

まとめ

屋根の形状選びは住宅の外観だけでなく、機能性や耐久性、メンテナンス性やコストなど、多くの要素を考慮する必要があります。
切妻屋根や寄棟屋根は伝統的で信頼性が高く、片流れ屋根はモダンでコストも抑えることができます。
地域の気候条件や建物の構造、予算などに合わせて、最適な屋根を選択しましょう。

 

*K*

 

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