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雨どいの役割とは?各部位の名称についても解説

投稿日:2019.2.20 更新日:2025.5.28

雨どいは、屋根に降った雨水を効率よく集めて排水するための設備です。

屋根に降った雨をそのままにしておくと、外壁を伝って流れ落ち、建物の劣化や雨漏りの原因になりやすくなります。

雨どいはそのようなトラブルを未然に防ぎ、家を長持ちさせるための大切な役割を果たしているのです。

しかし、雨どいは普段目に付きにくく、気づかないうちに詰まりや破損が進行している場合もあります。

今回はそんな雨どいについて、「各部位の名称と役割」「壊れた場合のリスク」「おすすめの修理業者」を順を追って詳しく解説していきます。

 

 

 

雨どいの各部位の名称

雨どいの役割とは?各部位の名称についても解説

雨どいは複数の部品によって構成されており、それぞれの部位が役割を分担して雨水をスムーズに排水する仕組みになっています。

ここでは主な部位とその役割を解説します。

 

 

軒樋(のきどい)

軒樋は、屋根の端(軒先)に沿って取り付けられた横方向の雨どいです。

屋根に降った雨水はこの軒樋に集められ、排水経路へと流れていきます。

軒樋には一見分からないほどのわずかな勾配がつけられており、自然と水が一方向へ流れるように設計されています。

もしこの傾斜が崩れてしまったりゴミで詰まったりすると、雨水があふれてしまい、外壁に直接当たる場合が多いです。

軒樋は比較的目視しやすい位置にあるため、日頃から落ち葉の詰まりや歪みがないか確認しておくと良いでしょう。

 

 

竪樋・縦樋(たてどい)

竪樋は、軒樋から流れてきた雨水を地面や排水口まで導くために、建物の壁に沿って縦方向に取り付けられたパイプです。

外壁に沿って配置されており、建物の高さや構造によっては途中に「エルボ」と呼ばれる曲がりパーツが設置される場合もあります。

竪樋の中は、外からは確認しにくい構造になっているため、詰まりや破損が見逃されがちです。

水の流れが悪くなったり、ホースで水を流しても地面に排出されないような場合には、内部に異常がある可能性が高いといえます。

 

 

集水機 (しゅうすいき)・上合(じょうごう)

集水器(しゅうすいき)、または上合(じょうごう)は、軒樋と竪樋をつなぐ中間の部品です。

箱型の形状をしており、屋根全体から集められた雨水がここに集まり、縦方向へと排水されます。

この集水器は水が集まるだけでなく、ゴミも集中しやすいポイントです。

落ち葉や泥がここに溜まってしまうと雨水の流れを妨げ、あふれ出す原因になります。

雨の日に集水器のあたりから水が滴っていたり、変な音がするような場合には、内部に詰まりが起きている可能性があります。

 

 

軒天(のきてん)

軒天(のきてん)とは、屋根の裏側にある板状の部分であり、建物の外壁から突き出た屋根の真下にあたります。

軒天は屋根構造の保護と見た目の美観を保つ役割を兼ね備えており、外壁材や屋根材と同様に、雨風や紫外線の影響を受ける箇所です。

軒天に雨のしみや湿っているなどの症状があった場合、屋根に雨が侵入している可能性があります。

 

 

 

雨どいが壊れてしまったらどうなる?

雨どいの役割とは?各部位の名称についても解説

雨どいが正常に機能していないと、どんなリスクがあるのでしょうか?

ここでは具体的な影響について解説します。

 

 

外壁や基礎が直接雨水にさらされる

雨どいが機能していないと、屋根に降った雨水がそのまま外壁を伝って流れてしまいます。

これによって外壁の塗装が剥がれやすくなったり、ひび割れが生じやすくなったりと、外観にも機能にも悪影響を及ぼします。

さらに、雨水が地面に直接落ち続けると、建物の基礎部分にも問題が起こる可能性が高いです。

基礎が常に濡れていると、コンクリートがひび割れたり、地盤が緩んで沈下の原因になる場合もあります。

 

 

雨漏りの原因になる

雨どいが壊れて外壁にひびなどが発生すると、雨水が建物内部に入り込む可能性があります。

壁紙が浮いたり天井にシミができたりといった雨漏りの症状は、見える部分だけでなく、内部で深刻な腐食が進んでいるサインです。

特に屋根裏や壁の内側など、目に見えないところで水分が広がると、断熱材や構造材まで傷める原因となります。

結果的に内装工事だけでなく構造部分の補修が必要になるなど、大がかりな修理につながる恐れがあります。

 

 

カビやシロアリなどの二次被害を招く

雨どいが壊れて建物に雨漏りが起きると、湿気がこもってカビが発生しやすくなります。

カビは見た目の問題だけでなく健康面にも悪影響を及ぼし、アレルギーやぜんそくなどの原因になる場合もあります。

さらに、湿気の多い場所はシロアリにとって絶好の住みかです。

雨どいの不具合を放置しているうちにシロアリが木材に入り込み、家全体の耐久性を低下させてしまうケースもあります。

ここまで進行してしまうと、数十万円から百万円単位のリフォーム費用が必要になる場合もあるため、早期の対応が大切です。

 

 

 

雨樋の修理はどこに頼めば良い?

 

雨どいの役割とは?各部位の名称についても解説

雨樋が壊れた際、いざ修理をしようと思っても「どこに依頼すればいいのかわからない」と悩む方も多いのではないでしょうか。

ここでは対応可能な業者の種類と、それぞれの特徴について紹介します。

 

 

ハウスメーカーや工務店

自宅を建てた際に依頼したハウスメーカーや地元の工務店に連絡するのは、もっとも安心感のある方法のひとつです。

これらの業者は、家の構造や使用されている資材の種類を把握しているため、的確な修理提案が期待できます。

特に築年数が浅く、施工保証期間内であれば、無償または割引価格で対応してもらえる場合も多いです。

ただし、大手メーカーを通す場合は下請け業者に委託される場合が多く、その分費用が割高になるケースもあります。

 

 

外壁・屋根リフォーム業者

屋根や外壁などのリフォームを専門に扱っている業者も、雨樋の修理・交換に対応しています。

こうした業者は雨樋部材の扱いに慣れており、破損箇所の補修から全交換まで幅広く対応してくれるのが特徴です。

また、地域密着型の業者であれば急な対応や相談にも応じてもらいやすく、修理後のアフターフォローも豊富です。

複数社に見積もりを依頼し、対応の丁寧さや説明の分かりやすさを比較して選ぶと、失敗が少なくなります。

 

当社の雨樋修理については「雨樋修理」をご覧ください。

 

 

ホームセンター

最近では、大手ホームセンターでも住宅メンテナンスサービスを展開しており、その中には雨樋の清掃や簡単な修理を請け負ってくれるところもあります。

手軽に相談できる点や料金体系が比較的明確であるため、初めて修理を依頼する方にとっては安心しやすい選択肢です。

ただし、ホームセンターのサービスは内容が限定的な場合が多く、複雑な補修や全体交換が必要な場合には対応できない場合もあります。

そのため、あくまで「軽度なトラブルの応急処置」や「まず相談だけしたい」といったケースでの利用が適しています。

 

 

 

まとめ

雨どいは普段あまり意識しない部分ですが、屋根からの雨水を適切に排水し、外壁や基礎を守るために欠かせない設備です。

各部位にはそれぞれ重要な役割があり、ひとつでも不具合が生じると深刻なトラブルへとつながる恐れがあります。

こうした被害を防ぐためには、年に1〜2回の定期的な点検と清掃をおこなうことが大切です。

しかし、自分で雨どいの点検や清掃をすると高所から転落の危険性が高くなるため、安全性を考慮して専門業者に依頼するのことがおすすめです

 

*K*

 

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