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ALCの特徴とは?外壁材として選ぶメリット・デメリットについても解説

投稿日:2025.1.18 更新日:2025.1.27

ALCの特徴とは?外壁材として選ぶメリット・デメリットについても解説

外壁材選びで悩んでいる方の中には、「ALCって実際どうなの?」と気になっている方もいるのではないでしょうか?

ALCは、内部に無数の気泡を持つ軽量な素材です。

軽量で断熱性にも優れているため、近年注目を集めています。

この記事では、ALCを外壁材として選ぶメリット・デメリット、そして外壁材として使う上での注意点やメンテナンスについて詳しく解説します。

 

 

 

ALCの特徴

ALCの特徴とは?外壁材として選ぶメリット・デメリットについても解説

 

ALCとは、「Autoclaved Lightweight Aerated Concret」の頭文字をとって呼ばれています。

ちなみに、Autoclavedは「高温高圧で蒸気養生させた」という意味で、Lightweight Aeratedは「軽量で気泡を含む」ことです。

ALCは、内部に気泡がたくさん入っている軽量コンクリートなので、通常のコンクリートの約1/4程度の重さで軽いです。

主成分は、珪石やセメント・生石灰・アルミ粉などです。

これらの無機物を原料にしているため、火災時に有害物質を発生することがなく環境にも優しい素材です。

このALCを板状にしたものをALCパネルとよびます。

住宅の外壁はもちろん、高層ビルや公共施設など幅広い建築物で外壁材として利用されています。

また、屋根や床・間仕切りなど建物の様々な部分に使用されることもあります。

 

 

 

ALCを外壁材として選ぶメリット

ALCの特徴とは?外壁材として選ぶメリット・デメリットについても解説

 

ALCを外壁材として選ぶメリットについて解説します。

 

 

耐久性が高い

ALCパネルは他の外壁材の耐用年数と比べると長く、50年以上とも言われています。

ただし、適切な条件で使用し定期的なメンテナンスをおこなっている場合に限ります。

 

 

断熱性に優れている

一般的に、コンクリートなどセメントを主成分とする外壁素材は熱伝導率が高く、熱を伝えやすい性質があります。

しかし、ALCは内部に無数の気泡があり、これが空気層となって熱の伝導を妨げるため優れた断熱性があります。

そして、一般的なコンクリートと比べると、ALCを用いた外壁材は約10倍の断熱効果があるのです。

また、断熱材と併用して使用することにより、蒸し暑い夏場でも室内を涼しく保ちます。

寒い冬場には暖かく快適な生活を送ることができます。

そのため、冷暖房費の削減にも繋がるのです。

 

 

遮断性に優れている

ALCの軽量は、通常のコンクリートの約1/4程度しかないため強度があり遮断性が高いです。

内部にある気泡が音の出入りを防いでくれます。
特に、近隣や外の騒音が気になる方や、室内の音が近隣に響くのが気になる方におすすめです。

 

 

耐火性に優れている

ALCは、内部に多くの気泡があるコンクリートで作られている素材のため、耐火性や遮熱性に優れています。

火事は、屋内からの発火以外にも隣接からの延焼などさまざまな原因で発生します。

ALCを外壁材として用いることで、優れた耐火性と遮断性により、外部からの火災に対して巻き込まれるケースを軽減することができるのです。

 

 

耐震性が高い

ALCは、一般的なコンクリート外壁に比べて軽量なため、地震時の揺れに対する負担が減少し、建物へのダメージを軽減することができます。

 

 

 

ALCを外壁材として選ぶデメリット

ALCの特徴とは?外壁材として選ぶメリット・デメリットについても解説

 

次に、ALCを外壁材として選ぶデメリットをみていきましょう。

 

 

価格が高い

他の外壁材のサイディングボードやモルタルと比べると、ALCを用いた外壁材の場合、価格が高いことがデメリットです。また、メンテナンスの際にそれなりに費用もかかってしまいます。

しかし、窯業サイディングや金属サイディング、モルタルの耐用年数は約30年なのに対し、​​ALCの耐用年数は50年以上です。

そのため、ALCは性能の高さや長期的な視点から考えるとコスパの高い外壁材といえます。

 

 

防水性が低い

ALCの最大のデメリットは、水が染み込みやすいことです。

ALCの特徴でもある内部の気泡が、スポンジのように水を吸収してしまうからです。

そうすると、ひび割れや膨張などを引き起こす原因にもなります。
また、本来の断熱性や調湿性が低下してしまいます。

そのため、防水性も高めるためにも外壁表面の塗装や定期的なメンテナンスが欠かせません。

 

 

継ぎ目が多い

ALCパネルは、窯業系サイディングと同じようにパネルを貼り合わせて構成される外壁材です。

しかし、パネルの大きさが窯業系サイディングに比べて一般的に小さいため、継ぎ目が多くなるという特徴があります。

また、モルタル外壁のように継ぎ目が少ない素材と比較すると、ALC外壁はデザインの自由度がやや制限される場合があります。

さらに、外壁材同士の隙間を埋めるためにゴム製のコーキング材が使用されますが、継ぎ目が多い分、使用するコーキング材の量も増えます。

コーキング材は経年劣化するため定期的なメンテナンスが必要で、その分の費用も発生します。

そのため、ALCを外壁材として導入を検討する際には、初期費用だけでなく長期的なメンテナンス費用も考慮し検討することが大切です。

 

 

凍結のリスク

寒冷地にお住まいの方でALCを外壁に使用する場合には、凍結によるリスクの注意が必要です。

ALCには内部に無数の気泡があるため、水を吸収しやすい性質があります。

雨や雪・結露の水や水蒸気が内部に浸透し、気温が低下すると凍結します。

そして、凍結することで体積が増し、ひび割れや剥離などの劣化を引き起こしてしまうからです。

 

 

 

ALC外壁材として使用する際の注意点とメンテナンス

ALCの特徴とは?外壁材として選ぶメリット・デメリットについても解説

 

ALCは、軽量で断熱性や耐火性に優れています。

しかし、その性能を長く維持するためには、いくつかの注意点と定期的なメンテナンスが必要です。

 

 

塗装の重要性

ALCは内部に無数の気泡があるため、防水性が低いという特徴があります。

そのため、外壁塗装は雨水から建物を保護しALCの寿命を延ばすために不可欠です。

一般的に使用される外壁塗料には、シリコン系・フッ素系・ウレタン系・アクリル系などがあり、それぞれ耐用年数や特徴が異なります。

塗料の劣化は建物の美観を損なうだけでなく、ALCの耐久性にも影響を与えるため定期的な塗替えが必要です。

 

当社の外壁塗装工事については「外壁塗装・屋根塗装」をご覧ください。

 

 

コーキングの重要性と劣化

ALCパネルを貼り付ける際の目地には、弾性のあるコーキング材が使用されます。

このコーキング材は建物の外気を遮断し、雨水の浸入を防ぐ役割があります。

しかし、経年劣化によりひび割れや硬化を起こすことがあるのです。

コーキングの劣化は、雨漏りの原因となるだけでなく建物の耐久性を低下させる可能性があるため、定期的な点検と必要に応じた補修が重要です。

 

 

定期的なメンテナンス

ALC外壁は塗装やコーキングの劣化だけでなく、パネル自体の割れや欠けなどさまざまな劣化が発生する可能性があります。

定期的に点検をおこなうことで、早期に異常を発見することができます。

 

 

 

まとめ

ALCは内部に多くの気泡があり、コンクリートの約1/4程度の重さで非常に軽い外壁材です。

ALCを板状にしたものをALCパネルと言い、外壁材として使用しています。

メリットは、他の外壁材と比較すると耐用年数が約50年以上と耐久性が高いことです。

また、内部に無数の気泡があるALCは耐火性にも優れ、外部からの火災に対して巻き込まれるケースを軽減することが期待できます。

一方、ALCの最大のデメリットは水を吸収することです。

そのため、定期的な点検やメンテナンスが欠かせない外壁材です。

 

*K*

 

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