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ケラバとは?ケラバの役割や修理方法について詳しく解説

投稿日:2025.2.15 更新日:2025.2.28

ケラバとは?ケラバの役割や修理方法について詳しく解説

屋根の葺き替え修繕の見積もりで「ケラバ」という言葉を見たり、新築を建てる際に「ケラバがあったほうがいいのか」と悩む方もいるのではないでしょうか?

ケラバとは屋根材の名称ではなく、外壁から出ている部分を表す言葉です。

屋根の先端部分にある外壁から出っ張った部分、破風板から外壁までの部分のことです。

雨樋がない側にあり、山形になっている切妻屋根や片流れ屋根の端にあります。

この記事では、ケラバの役割や種類・修理方法について紹介します。

 

 

 

ケラバは軒先や鼻隠しと混合しやすい

ケラバとは?ケラバの役割や修理方法について詳しく解説

 

ケラバは軒先や鼻隠しと混合されやすいです。
以下でそれぞれの特徴や役割を解説します。

 

 

軒先

軒先は、屋根の傾斜している部分の一番下の先端にあり、雨樋が取り付けられているのが特徴です。

雨樋は屋根に降った雨水を地面に流すことで、建物の基礎や外壁を雨水から守る役割があります。

 

 

ケラバ

ケラバは屋根の三角形の先端部分にあります。

屋根の妻側から吹き込む風や雨を防ぐことで建物を守る役割があります。

 

 

鼻隠し

鼻隠しは屋根の先端部分、雨樋が取り付けられている部分にあります。

雨樋のすぐ上にあり、横長の板状の部材が特徴です。

鼻隠しには、雨樋を設置するための下地としての役割と、屋根の骨組みの先端部分を隠す役割があります。

 

 

 

ケラバの役割

ケラバとは?ケラバの役割や修理方法について詳しく解説

 

ケラバは住宅の劣化や雨漏りなどを防ぐ重要な役割があります。

主な役割を3つ紹介します。

 

雨漏りを防ぐ

ケラバには雨漏りを防ぐ役割があります。

屋根に降った雨水が軒先やケラバに流れ、雨水が効率よく流れる仕組みになっています。

しかし、ケラバがないと屋根に降った雨水が外壁や窓に直接当たり、建物の劣化を早める原因になってしまうのです。

ケラバがあることで、雨水を雨樋に効率的に集めてくれ、建物の内部への侵入を防ぐ役割があります。

 

 

風雨対策

ケラバは、台風や強風の際に建物を守る重要な役割があります。

屋根に吹き付ける風を和らげ、屋根材の剥がれや飛散を防いでくれるのです。

また、雨水の吹き込みを防ぎ、建物内部への浸水を防ぎます。

ケラバがあることで、紫外線や風雨から外壁や窓を守ってくれ、建物の寿命を長く保つことができます。

 

 

日当たりを調整する

ケラバは、家の中に日光の日差しがどれだけ入ってくるかを調整する役割があります。

夏場は、太陽が高い位置にあるため日差しが上側から入ってきます。

ケラバがないと、窓ガラスに直射日光が当たり2階が暑くなり温度も上昇してしまうのです。

一方、冬場は太陽が低い位置にあります。

ケラバがあることで、日差しを取り込み室内の気温を暖かくしてくれる役割があります。

 

 

 

ケラバ・軒なし住宅について

ケラバとは?ケラバの役割や修理方法について詳しく解説

 

近年、住宅の設計においてケラバを出さず、軒のない住宅が増加傾向にあります。

ケラバや軒がないことで、建物全体がすっきりとした印象で、明るく開放的な空間になります。

他にも、軒やケラバを設置しないことで、材料費や施工費を抑えられることも利点です。

しかし、ケラバや軒がない住宅には、雨漏りのリスクが高まります。

ケラバや軒は、本来雨水を建物から遠ざける役割があります。

しかし、ケラバや軒がないことで雨水が外壁に直接かかりやすくなり、雨漏りの原因となる可能性があるのです。

また、雨水が外壁に直接かかることで、外壁の劣化が早まる可能性があります。

 

 

 

ケラバの種類は2つのパターンに分けられる

ケラバとは?ケラバの役割や修理方法について詳しく解説

 

屋根材の素材により、ケラバの種類や構造が異なります。

 

 

瓦屋根

瓦屋根の場合、ケラバには専用の袖瓦を使用します。

袖瓦は、瓦屋根の先端部分に特化して設計されているのが特徴です。

雨水が建物内部に侵入するのを防ぐ重要な役割があります。

また、屋根の美観を向上させる装飾的な役割もあります。

 

 

スレート屋根

スレート屋根のケラバ部分では、金属製の板金(ケラバ包み)を用いて雨仕舞いをおこなうことが一般的です。

この方法は耐久性が高く、屋根の先端をしっかりと保護する利点があります。

また、金属板金はメンテナンスも比較的容易です。

 

 

 

ケラバは雨漏りが発生しやすい場所の1つ

ケラバとは?ケラバの役割や修理方法について詳しく解説

 

ケラバは、屋根の中でも雨漏りが発生しやすい場所の1つです。

その原因は、主に2つあります。

 

雨仕舞いの不備

雨仕舞いは屋根内部への雨水の侵入を防ぎ、スムーズな排水を促すための構造です。

屋根は常に雨水にさらされている部分であるため、建物のなかでも特に雨仕舞いが重要な部分です。

しかし、施工不良や経年劣化により、屋根に降った雨水が適切に排泄されず建物の内部に侵入してしまう可能性があります。

特に屋根の端にあるケラバは、雨や風の影響を受けやすい部分です。

そのため、雨仕舞いが重要な役割を果たします。

定期的な点検をおこない、不備が見つかった場合は早めに修理することが大切です。

 

 

破風板の破損

破風板は、ケラバの端を保護する役割があります。

しかし、経年劣化や強風などの影響により、破損してしまうことがあるのです。

破風板が破損すると、その隙間から雨水が屋根内部に侵入し雨漏りの原因となります。

雨水は少しずつ天井に染み込み、やがて雨漏りとして現れます。

破風板の破損、特に割れや剥がれ・変色を発見した場合は、早めに業者に補修を依頼しましょう。

 

 

 

ケラバの修理方法

ケラバとは?ケラバの役割や修理方法について詳しく解説

 

ケラバに劣化が生じた場合、その状態に応じて適切な修理をおこなう必要があります。

主な修理方法は3つあります。

 

 

破風板の塗装

破風板の劣化が軽度の場合、外壁や屋根と同様に塗装をおこなうことがあります。

破風板は、雨水や紫外線から建物を守る重要な役割があるため、塗装することにより防水性や耐久性を回復することができるのです。

部分的な剥がれの場合、塗装をおこなうことで比較的簡単に修復できます。

また、美観も向上します。

 

当社の塗装工事については「外壁塗装・屋根塗装」をご覧ください。

 

 

板金巻き

板金巻きとは、破風板を金属製の板で覆う方法です。

塗装に比べて耐久性が高く、メンテナンス頻度を減らすことができます。

板金破風板の劣化が軽度な場合に有効な修理方法です。

 

 

破風板の交換

塗膜の剥がれやひび割れなど破風板の劣化が著しい場合には、交換工事が必要となります。

劣化を放置するとケラバの雨や風から建物を守る機能が低下し、雨漏りのリスクが高まるからです。

雨漏りが発生している場合は、どこから雨漏りが発生しているのかを正確に把握し、影響を受けている部分を全て修理する必要があります。

早めに修理することで、結果的に費用を抑えることができます。

 

 

 

まとめ

ケラバは屋根の妻側、三角形になっている部分の先端にあります。

雨や風などの際に、建物を守る・雨漏りを防ぐ・日差しを調整するといった重要な役割があります。

ケラバが劣化すると、雨漏りのリスクや建物に悪影響を及ぼす可能性が高まるのです。

そのため、ケラバに劣化が生じた場合には、その状態に応じて適切な修理をしなくてはなりません。

補修方法は、破風板の塗装や板金巻き・破風板の交換の3つです。

定期的な点検やメンテナンスをおこなうことで、ケラバの寿命を延ばし建物を長く守ることができます。

 

*K*

 

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