シーリングの上から塗装はできる?メリットやデメリットについて解説
投稿日:2025.6.21 更新日:2025.6.24
外壁の隙間にはシーリングが施工されていますが、このシーリングの上から塗料を塗ることはできるのでしょうか。
結論から言うと、シーリングの上からの塗装は可能ですが、種類によって難しい場合もあります。
変成シリコン系やウレタン系はシーリングの上から塗装することができますが、一般的なシリコン系シーリングは上から塗装することができません。
シーリングの上から塗装をしたい場合は、シーリング材の種類を把握しておく必要があります。
本記事では、塗装が可能なシーリング材について解説します。
また、シーリングの上から塗装するメリットやデメリットについても解説しますので、塗装を検討している方はぜひ参考にしてください。
シーリングの上から塗装は可能か
外壁塗装をする際、シーリングの上から塗装をすることは基本的には可能です。
ただし、すべてのシーリング材で塗装ができるわけではなく、上から塗装できないシーリング材もあるため注意が必要です。
またシーリング材の種類だけではなく、シーリングの状態や使用する塗料との相性によっても塗装できるかどうか変わります。
使用する塗料との相性によって、仕上がりが大きく左右されてしまうのです。
シーリングの上から塗装をするメリットは、外観に統一性が出ることと紫外線からの保護効果があることです。
一方で、シーリング材の柔軟性への影響や養生期間の確保など、注意すべき点も多くあります。
とくに下地処理と適切な塗料選びが重要で、十分な準備やシーリング材の柔軟性を確保できる塗料を使う必要があります。
そうすることで、美しく耐久性のある仕上がりにすることができるのです。
専門的な知識が必要になるため、専門業者での施工をおすすめします。
塗装可能なシーリング材
塗装可能なシーリング材は以下になります。
・変成シリコン系シーリング材
・ウレタン系シーリング材
・アクリル系シーリング材
変成シリコン系シーリング材は最も塗装に適しており、密着性が良く、塗料との相性にも優れています。
ウレタン系シーリング材は弾性があり耐久性に優れており、上から塗装が可能です。
アクリル系シーリング材も同じように上から塗装できますが、他の種類より耐久性が劣っているため、上から塗料を塗る場合は使用場所を選ぶ必要があります。
塗装が難しいシーリング材
上から塗装することが難しいのは、シリコン系シーリング材です。
シリコン系の表面には撥水性があり塗料が弾かれて密着してくれないため、塗装には向いていません。
シリコン系シーリング材の上から塗装をしたい場合は、既存のシーリング材をすべて除去して、塗装可能な変成シリコンやウレタン系のシーリング材に打ち替える必要があります。
シーリングの上から塗装するメリット
シーリングの上から塗装をすると、さまざまなメリットが得られます。
外観に統一感が出る
シーリングの上から塗装をすると、シーリングと外壁が同じ色になります。
外壁と同じ色になることで、建物全体の外観に統一感が生まれバランスが良くなるのです。
また、シーリング材の色は白やグレーが多いので、通常だとシーリングの色が目立ってしまいますが、上から塗装をすることでシーリングの色が目立たず美しい仕上がりになります。
紫外線から保護することができる
シーリングの上から塗装することによって、シーリング材自体を紫外線や雨などから保護することができます。
シーリングは紫外線や雨によって劣化してしまうため、上から塗装することで劣化を抑えることができるのです。
防水性が向上する
適切な塗装によってシーリング材をコーティングすることができ、防水性を向上させることが可能です。
ただし、主な防水機能はシーリング材自体が担っているので、補助的なものと捉えておきましょう。
コスト削減につながる
シーリング材の上から塗装することで表面が保護されて、劣化を遅らせることができます。
それによってメンテナンス頻度を減らすことができるため、長期的なコスト削減につながります。
シーリングの上から塗装するデメリット
シーリングの上から塗装するデメリットについて解説します。
塗膜にひび割れや剥がれが発生する
シーリング材の種類によっては密着性が得られず、塗料が剥がれる可能性があります。
また、シーリング材は建物の動きに追従するための柔軟性を持っていますが、硬い塗膜によって追従することができず、ひび割れや剥がれが発生する恐れがあります。
美観を損なう
塗膜がひび割れたり剥がれたりしてしまうと見た目にも影響してくるため、全体の美観が損なわれてしまいます。
美観を保ちたい方にとっては大きなデメリットになるでしょう。
密着不良が起こる
シーリングの表面に汚れなどがあると塗料が密着しにくくなり、塗膜の剥がれなどが発生します。
そのため、適切な下地処理が非常に重要です。
また、シーリング材と塗料の相性が悪い場合やシーリング材を乾燥させずに塗装した場合、塗料の密着不良が起こって塗膜の剥がれや膨れなどの不具合が生じることがあります。
シーリングの上から塗装をする流れ
まずは既存のシーリング材の状態を確認して、劣化がひどい場合は交換をおこないます。
下地処理をおこない表面の汚れや油分を除去して、塗料の密着性を高めるためにプライマーを塗布します。
次に塗料を塗っていきますが、柔軟性のある塗料選びが重要で、シーリング材の動きに追従できる弾性塗料を選ぶことが大切です。
塗装をする際は雨の日や湿度が高い日は避けて、塗装後は十分な乾燥時間を確保します。
また、定期的に剥がれやひび割れがないかチェックして、不具合がある場合は早めに対処することが大切です。
まとめ
外壁塗装の際、シーリングの上から塗装することは可能ですが、適切な材料選択と施工方法が重要です。
シーリングの上から塗装をすると、美観や保護機能の向上などさまざまなメリットがあります。
しかし一方で、塗料との相性が悪かったり下地処理が適切でなかったりすると、塗膜のひび割れや膨れなどが起こる恐れもあります。
工事を成功させるためには専門的な知識と技術が必要なので、専門業者での施工をおすすめします。
当社の外壁塗装・屋根塗装工事については「外壁塗装・屋根塗装」をご覧ください。
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