リバコン工事とは?効果や特徴、工法の種類まで詳しく解説
投稿日:2026.6.27 更新日:2026.7.17
コンクリートは頑丈に見えても、時間とともに小さな亀裂や隙間が生まれ、そこから水分が入り込んで劣化してしまいます。
実際に、最近ではコンクリート構造物の老朽化が深刻な問題となっています。
そんななか、建物の長寿命化として注目されているのが「リバコン工事」です。
聞き慣れない言葉だとは思いますが、マンションの大規模修繕や橋梁・トンネルなどの補修でおこなわれている工事です。
本記事ではリバコン工事とはなにか、効果や特徴、工法の種類などについてわかりやすく説明します。
リバコン工事とは
リバコン工事とは、コンクリート専用の改質剤「リバコン・リキッド」を使用する補修工事のことです。
コンクリートの表面に塗布することで、その成分が内部まで深く浸透し、コンクリート内部のひび割れを埋めることで強度や防水性を向上させます。
従来の補修工事と異なる点は、コーティングするのではなく、浸透させるという点です。
従来の方法では表面を樹脂などでコーティングしていましたが、リバコン工事では専用の液をコンクリートの内部まで浸透させます。
表面を保護して水を遮断するのではなく、リバコン工法はコンクリートの内部そのものを緻密化することで水の浸入を防ぐのです。
ビルやトンネル、橋梁、ダムといった大規模構造物から、住宅の基礎やマンションのコンクリート壁などの身近な物まで、幅広い場所でおこなわれています。
特に、塩害や中性化が進みやすい沿岸部の建物や、漏水リスクの高い地下構造物などでの活用が期待できます。
リバコン工事の主な効果と特徴
リバコン工事の効果と特徴について解説します。
防水・止水効果
リバコン工事は専用の液がコンクリート内部まで浸透し、目に見えない隙間を結晶でふさいでいくため、水がしみ込みにくい緻密な状態になります。
表面を膜で覆うタイプの従来の方法と違い、内部そのものが変化するので、簡単には効果が失われず雨漏り対策として高い安心感があります。
住宅の基礎や外壁、屋上など、水の侵入が懸念される箇所に対して高い効果を発揮します。
ひび割れの自己修復機能
コンクリートには時間とともに細かいひび割れが発生しますが、リバコン工事ではその隙間にも液が入り込み、結晶をつくって自然に埋める自己修復機能があります。
これは他の防水工法にはない特長で、人の手で補修しきれない細かいひびにも対応できるため、劣化の進行を早い段階で抑えることができます。
中性化・塩害・アルカリ骨材反応の抑制
コンクリートは年月とともにアルカリ性が弱まったり、塩分によるダメージや骨材の反応によって内部から傷んだりすることがあります。
リバコン工事でコンクリート内部を緻密化することでバリアとなり、このような劣化原因を抑え、錆びや強度低下を防ぎやすくなります。
施工の自由度が高い
リバコン・リキッドはコンクリート内部に浸透して作用するため、新しく作ったコンクリートにも既存のコンクリートにも対応することができ、内側からでも外側からでも施工することが可能です。
現場の条件に合わせて柔軟に施工計画を立てることができます。
また、下地処理も表面を掃除する程度で完了するため、比較的取り入れやすい工法といえます。
メンテナンスフリー
リバコン工事を一度おこなうと、その効果が長期間続き、内部で結晶を作り続けるため定期的なメンテナンスが不要になります。
他の防水工事のように表面をコーティングする定期的な塗り直しが不要なので、施工後の管理の負担を減らし、コスト削減にもつながります。
環境に優しい
リバコン工事で使用する専用の改質剤は、無機質な成分でできているため、環境に優しく人にも悪影響を与えない安心安全な材料です。
水道施設にも使用することが可能なくらい安全性が高く、評価されています。
リバコン工法の種類
リバコン工事には、構造物の用途や施工条件に応じて複数の工法があります。
塗布工法
塗布工法はリバコン工事の中でもっとも基本となる工法です。
コンクリートの表面に、専用の液剤を刷毛やローラーを使って塗るだけというシンプルな方法になります。
下地処理も表面の掃除程度で済むため、工期短縮やコスト削減につながります。
防水・劣化抑制を目的としており、さまざまな構造物に幅広く適用されます。
スティック工法
スティック工法は、コンクリートにドリルで穴をあけ、液剤を染み込ませたスティックを差し込んで内部から改質する工法です。
表面からの塗布だけでは届きにくい内部にまで、しっかりと液剤を行き渡らせたい場合に選ばれます。
シート工法(先付け工法)
シート工法は、コンクリートを打設する前に、液剤を染み込ませた不織布シートをあらかじめ貼っておく工法です。
コンクリートを打つと同時に内部へ液剤が行き渡るため、打継箇所からの漏水を防ぐことができます。
また、コンクリート内部を緻密化することで劣化を抑止し、長期的な耐久性向上にもつながります。
注入工法
注入工法は、超微粒子のセメントと専用の液剤を組み合わせ、専用の器具で圧力をかけてコンクリートの内部に注入する工法です。
ひび割れや空隙が比較的大きい場合や、すでに漏水が起きている箇所の補修にも対応しやすく、圧力の強さによって使い分けが可能です。
まとめ
リバコン工事は、専用の改質剤をコンクリート内部まで浸透させ、素材そのものを緻密にすることで防水性や耐久性を高める工事です。
表面を覆うだけの従来工法と違い、ひび割れの自己修復や中性化・塩害の抑制まで期待できるうえ、施工の自由度が高くメンテナンスの手間も少なく済みます。
マンションの大規模修繕から橋梁・トンネルの補修まで幅広く活用されており、構造物を長く安全に使い続けたい方にとって、ぜひ検討してみたい方法といえるでしょう。
当社の外壁塗装・屋根塗装工事については「外壁塗装・屋根塗装」をご覧ください。
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