雨樋はなぜ必要?役割と種類について
投稿日:2022.7.9
雨樋は家の軒先に何気なく付いているので、あまり気にしたことがある方は少ないかもしれません。
雨樋はどの家にも必ず付いている必要不可欠な建材で、建物を守るためにとても重要な役割を持っているのです。
また、一口に雨樋といっても形状や素材にはさまざまな種類があります。
この記事では雨樋の役割と種類、また雨樋に起こり得るトラブルについて解説します。
雨樋の役割と種類
雨樋は建物に必ず付いているものですが、なぜ必要なのかわからない方は多いでしょう。
まずは雨樋の役割について解説します。
また雨樋にはさまざまな種類があるので、雨樋の種類についても詳しく解説します。
雨樋の役割
雨樋とは、屋根に降った雨水を集めて地面にある排水口まで排水するためのものです。
雨水から建物の腐食を避けるという大きな役割があります。
もし雨樋がなかった場合、軒先からそのまま雨水が落ちることによって騒音が発生したり、雨水が軒先・軒裏・外壁にまわってしまうことで建物が腐食したりしてしまうのです。
また、高い位置から地面に雨水が落ちることで、地面に溝ができて建物の基礎を劣化させてしまいます。
そのため、建物の耐久性を高めるためには雨樋はとても重要なものになるのです。
雨樋の種類
一口に雨樋といっても、さまざまな形状や種類に分けられます。
雨樋の種類には、以下のようなものがあります。
・丸型
・角型
・リバーシブル型
・特殊型
この中で、最も使用されているのは丸型です。
半円のような断面になっており、単純な形状のため安いという特徴があります。
角型は断面が四角形になっているタイプで、丸型よりも価格が高くなりやすい傾向にあります。
リバーシブル型は、前面は丸型で後面は角型になっているタイプで、どちらを背面にしてもよいので建物に合わせて選ぶことができるのがメリットです。
特殊型は雪かきの際に雨どいが傷つかないようにしたり、集水器の中に雪が詰まるのを防いだりするために覆いが付いているタイプで、主に雪国で使用されます。
特殊な形であまり出回っていないため、価格も高い傾向にあります。
雨樋の素材
雨樋の素材には以下のものがあります。
・塩化ビニール製
・合成樹脂製
・金属製
塩化ビニール製は価格が低めで、素材が軽く組立が簡単という特徴があります。
デメリットとして破損しやすく劣化しやすいのですが、現在最も使用されている素材です。
合成樹脂製は塩化ビニールよりも価格は高くなりますが、劣化しにくいというメリットがあります。
金属製にはガルバリウム製・アルミ製・銅製がありますが、その中で最も普及しているのはガルバリウム製のものです。
ガルバリウム製は、価格は高いですが加工しやすくサビにくいというメリットがあります。
雨樋のトラブル
雨樋は建物にとってとても重要な建材なので、トラブルが起こった際にはメンテナンスをすることが大切です。
最後に注意すべきトラブルについてご紹介します。
詰まりの発生
雨樋から水漏れしている場合は、詰まりが起こっている可能性があります。
落ち葉・砂・ゴミなどが詰まっていることが多く、それらの異物を取り除くことで解決します。
しかし水漏れの原因は詰まりだけではなく、破損しているケースもあるのです。
その場合は、破損している箇所が小さければ部分補修をし、破損している箇所が大きければ交換をした方がよいでしょう。
詰まりを放置してしまうと、雨水が溜まってしまい雨漏りの原因にもなってしまいます。
経年劣化
雨樋の耐用年数は20年ほどになります。
20年以上経過した場合は、経年劣化によって以下のような劣化症状が現れる場合があります。
・反り
・変形
・ひび割れ
・外れ
・サビ
このような劣化を放置していると、雨樋としての役割を果たせなくなり外壁や基礎が劣化してしまいます。
傾いている
雨樋は、雨水を流すために流したい方向に少し傾きが付いています。
しかし、自然災害などで違う方向に傾いてしまうと、水が流れずに溜まってしまい雨水があふれ出してしまうのです。
そのようなことになってしまうと、雨樋や建物を傷めることにもなってしまうので雨樋交換の検討をおすすめします。
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まとめ
雨樋は建物に何気なく付いているものですが、建物の耐久性を高めるためにとても大切な役割があります。
また、雨樋にはいくつかの種類や素材がありそれぞれ特徴が異なるので、地域や目的に合ったものを選ぶとよいでしょう。
詰まり・外れ・傾きなどのトラブルが起こった場合は、建物の腐食にもつながってしまうので早めの対処をおこないましょう。
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