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付帯部ってどこ?それぞれの役割や塗装の必要性について解説

投稿日:2023.5.27 更新日:2023.6.5

付帯部ってどこ?それぞれの役割や塗装の必要性について解説

 

「付帯部」という言葉は外壁塗装でよく耳にする方は多いのではないでしょうか?

また、外壁塗装工事を検討している方は見積書などで目にすることも多いでしょう。

しかし実際には、どこのことを指しているのかわからないこともあると思います。

本記事では、そのような方に向けて付帯部の役割や重要性について解説します。

また付帯部に塗装は必要なのかについても解説するので、外壁塗装を検討している方はぜひ参考にしてください。

 

 

 

付帯部とは

 

付帯部ってどこ?それぞれの役割や塗装の必要性について解説

建物は屋根や外壁以外にも様々な部材によってつくられており、付帯部とは屋根や外壁以外の細かい箇所のことをいいます。

主には軒天・破風板・鼻隠し・雨樋・幕板・庇・水切りなどがあります。

 

外壁塗装工事では一般的に付帯部塗装も併せておこないますが、自分が思っていた箇所が塗装されていなかったというトラブルが発生する場合もあるため、事前に確認しておくことが大切です。

付帯部はあまり重要視されないことも多いですが、美観を維持し建物を守るためにも非常に重要な部分になります。

 

 

 

付帯部の種類と役割

 

付帯部ってどこ?それぞれの役割や塗装の必要性について解説

一口に付帯部と言っても様々な部材があり、古い住宅では付帯部が多いこともあります。
ここでは、付帯部の代表的な場所とその役割について詳しく解説します。

 

 

軒天

軒天とは、外壁より外側に出ている屋根の裏側部分を指します。

軒天井・軒裏天井・上げ裏・軒天ボードなどとも呼ばれています。

軒天の大きさは狭いサイズから1メートルと大きい軒天まで様々な大きさがあり、屋根がどれくらい外側に飛び出しているかで異なるのです。

 

軒天の役割は以下になります。

・雨風から外壁を保護する

・延焼防止

 

軒天の大きな役割は、雨風から外壁を守ることです。

もし軒天がなかった場合、雨が直接外壁に当たってしまい外壁が劣化しやすくなります。

さらに外壁に当たった雨水が建物内部に入り込むと、雨漏りや建物の腐食にも繋がってしまうのです。

 

2つ目の役割は、火災が起きた際に火が燃え広がることを防ぐことです。

火は下から上に向かって延焼し、軒天がないと短時間で屋根裏まで燃え広がってしまいますが、軒天があることで火が屋根に燃え移ることを防ぐことができるのです。

 

軒天は雨が直接当たらないので劣化もしにくいと思う方も多いかもしれません。

実際に直接雨が当たることは少ないものの、湿気はこもりやすいため傷みやすく、さらに埃や土などの汚れによって建物の美観にも影響してしまいます。

軒天の役割を十分に発揮させて大きなトラブルを防ぐためにも、定期的なメンテナンスは欠かせません。

 

 

 

破風板・鼻隠し

破風板や鼻隠しは、軒先の先端に設置してある板状の部材のことをいいます。

破風板と鼻隠しは同じものを指すため違いがわからない方も多いのではないでしょうか。

破風板は雨樋が付かないほうの軒先の先端に付いている板をいい、鼻隠しは雨樋が付いているほうの軒先の先端に付いている板を指します。

 

破風板・鼻隠しには以下のような役割があります。

・雨風の浸入を防ぐ

・防火性を高める

・美観性を高める

・雨樋の下地材になる

 

破風板には屋根裏に雨風が入り込まないようにする役割があります。

屋根は上からの雨や風を遮ることはできますが、横や下からの雨や風にはあまり強くありません。

破風板や鼻隠しがあることで、横や下からの雨風の浸入を防いでくれるのです。

 

もう1つの重要な役割は防火性を高めることです。

火災が起きた際、火の手は下から上に向かっていくため、破風板や鼻隠しがなかった場合はあっという間に火が軒に燃え移ってしまうのです。

そして、破風板や鼻隠しには美観性を高めるという役割もあります。

屋根の構造部には垂木という屋根を支える部材があり、破風板や鼻隠しがなかった場合は垂木の切り口が見えてしまい見た目が良くありません。

そのため、破風板や鼻隠しを取り付けることで構造部を隠し、外観をすっきりとさせる目隠しの役割もあるのです。

 

最後の雨樋の下地材としての役割は、鼻隠しの役割になります。

鼻隠しには雨樋が付いているため雨樋の下地材としての役割を果たしてくれ、垂木に部材を使って雨樋を取り付ける必要がないのです。

 

破風板や鼻隠しには15~20年ほどの耐用年数がありますが、常に紫外線を受けているため劣化しやすい箇所でもあります。

そのため、定期的な点検が必要になるでしょう。

 

 

 

付帯部に塗装は必要?

 

付帯部ってどこ?それぞれの役割や塗装の必要性について解説

外壁塗装工事をする際、見積書に「付帯部」の記載があっても「付帯部の塗装もした方がいいの?」「外壁を綺麗にしたいだけだから付帯部の塗装は必要ない」と考える方もいるでしょう。

確かに付帯部は屋根や外壁以外の細かい箇所を指すため、してもしなくても良いように思うかもしれません。

実際に付帯部をすぐに塗装しなかったからといって、建物が壊れるわけではありません。

しかし前述の通り、付帯部には建物を守るために非常に重要な役割を持っている箇所が多くあります。

そのため、付帯部のメンテナンスをせず劣化を放置してしまうと、付帯部それぞれの役割を果たせなくなってしまい、建物の耐久性も低下してしまうのです。

その結果、余計に工事費用がかかってしまうこともあります。

また耐久性だけではなく、屋根や外壁のみ綺麗に塗装されることで、かえって付帯部の劣化が目立ち建物全体のバランスが悪くなってしまうことも考えられます。

建物の耐久性を高め美観を保つためにも、外壁塗装時には付帯部の塗装も一緒におこなうことがおすすめです。

 

 

 

まとめ

付帯部とはどこのことを指すのか、また重要な役割があることも理解していただけたのではないでしょうか。

外壁塗装をする際に付帯部はあまり気にしない方も多いと思いますが、付帯部は建物の耐久性を高めるためにとても重要な部分です。

また、美観性を保つためにもメンテナンスは欠かせません。

そのため、外壁塗装をする際には併せて付帯部の塗装もおこないましょう。

 

当社の塗装工事については、「外壁塗装・屋根塗装」からご確認ください。

 

*K*

 

 

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