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建物の基礎とは?種類別のメリット・デメリットについて解説

投稿日:2023.7.22 更新日:2023.8.3

建物の基礎とは?種類別のメリット・デメリットについて解説

 

建物の基礎は、住宅の土台となる部分で非常に重要になります。
しかし、具体的な役割や種類など、基礎について詳しくはわからないという方も多いのではないでしょうか。
基礎にはいくつか種類があり、地盤の状態などにとって適した基礎を選ぶことが大切です。
本記事では、基礎の種類とそれぞれのメリット・デメリットについて解説します。
一般住宅ではどの基礎がいいのかについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

 

 

 

建物の基礎とは

 

建物の基礎とは?種類別のメリット・デメリットについて解説

建物の基礎とは、建物と地面のつなぎ部分のことをいいます。
では建物の基礎にはどのような役割があるのでしょうか。
まずは基礎の役割と種類について詳しく解説します。

 

 

基礎の役割

建物は常に風にさらされ、地震などの揺れが起こる場合もあります。
基礎はこのような衝撃を地面に逃がして、建物を支えるという重要な役割があります。
建物の重さを地面に伝えることで沈下や傾きを防止し、建物を安定させることができるのです。
また、湿気や雨水から建物を守るという役割も持っています。

 

 

基礎工事の種類

建物の基礎工事には大きく分けて以下の2種類があります。

・杭基礎
・直接基礎

どちらの種類でおこなうかは、地盤の状態によって異なります。

 

まず、基礎工事では地盤調査からおこないます。
地盤調査によって地盤の状態などを確認し、地盤が柔らかい場合は「杭基礎」、地盤が固くしっかりしている場合は「直接基礎」が採用されます。

 

また、直接基礎の中には以下の種類があります。

・ベタ基礎
・布基礎
・独立基礎

それぞれの特徴やメリット・デメリットについては次で解説します。

 

 

 

杭基礎

杭基礎とは杭を直接地面に深く打ち込み、地中深くにある支持層に到達させることで建物を支える基礎です。
支持層が深い場合や、液状化が起きる場合など軟弱な基礎で採用します。
軟弱な地盤に浅い基礎では建物を支えることができないため、杭を深くに打ち込む杭基礎が用いられるのです。
地面に杭を打ち込むことで地面を固めて安定し、建物を支える効果が高まります。
地震などが起きた際に家屋の傾斜や沈下を防止するというメリットがあります。
また、杭基礎工事には支持杭と摩擦杭の2種類があり、支持杭は長い杭を固い地盤まで打ちますが、摩擦杭は固い地盤まで打ちません。
凹凸の杭を使用することでその摩擦で基礎を支えるため、固い地盤まで杭を打てない場合に用いられます。

 

 

 

ベタ基礎

ベタ基礎とは直接基礎の一種で、底部一面を鉄筋コンクリートで覆っている基礎です。
直接基礎の中で最も荷重耐性が強く、底部全体を鉄筋コンクリートで支えているため、耐久性に優れており不同沈下を起こしにくいというメリットがあります。
さらに、地面から湿気が上がってくるのを防ぐことができるため、地面からのシロアリの浸入を防ぐことができることもメリットの一つです。
このように大きなメリットが多くあるため、現在の新築ではベタ基礎が多く採用されています。
一方、鉄筋コンクリートの使用量が多くなるため、コストが高くなってしまうというデメリットもあります。
また、全体が鉄筋コンクリートで重いため、地盤が軟弱な場合は建物が沈下する危険があり注意が必要です。

 

 

 

布基礎

布基礎とは、帯状に鉄筋コンクリートを連続して並べることで支える基礎です。
連続フーチング基礎とも呼ばれており、直接基礎の一種になります。
底部全体を鉄筋コンクリートで覆うベタ基礎とは異なり、点で支える工法です。
固い地盤の上に軽い建物を建てる場合や、デッキの基礎などで採用されます。
ベタ基礎と比べると費用を抑えられるというメリットがあります。
また、地面との接地面積が多いため力が分散されることから、不同沈下が起こりにくいという点もメリットの一つです。
デメリットとしては、湿気に弱いためシロアリが浸入する可能性があるため対策が必要です。

 

 

 

独立基礎

独立基礎とは、その名の通り基礎一つ一つが独立している基礎のことをいいます。
それぞれの柱の下に独立して設置されその柱だけを支える形になり、独立基礎も直接基礎の一種です。
地盤に接する面積が小さいため、ウッドデッキなどの軽量な建物や地盤の強度がある土地で用いられることが多い基礎です。
現在の一般住宅ではあまり用いられることがない基礎になります。

 

 

 

住宅で使用する基礎はどの基礎がいい?

 

建物の基礎とは?種類別のメリット・デメリットについて解説

一般住宅では、主に「ベタ基礎」と「布基礎」が用いられます。
どちらにもメリットとデメリットがありますが、現在一般住宅で多く採用されているのは「ベタ基礎」になります。

 

ベタ基礎のメリットは、地面全体をコンクリートで覆うため耐久性に優れている点です。
地震などによる不同沈下を防ぐことができます。
さらに、湿気の浸入を防止することでシロアリの浸入を防げる点もメリットになります。

布基礎のメリットは、ベタ基礎と比べると使用するコンクリートが少なくて済むため、比較的安いという点です。
コンクリートの使用量が少ないことから基礎も軽くなり、地盤に与える影響が少なく不同沈下が起こりにくい点もメリットになります。

 

このようにベタ基礎は耐久性に優れていますが、布基礎にも不同沈着が起こりにくいというメリットがあるなど、一概にどちらのほうが良いとは言えません。
地盤の状態を確認しながら、どちらのほうが向いているかを決めていくことが大切です。

 

 

 

まとめ

建物の基礎とは建物を地盤に固定する土台となる部分で、様々な種類があり地盤の状態によって用いる土台が異なります。
一般住宅で使用されるのは主に「ベタ基礎」か「布基礎」になりますが、どちらにもメリット・デメリットがあります。
そのため、地盤の状態や建物の特徴によって適した基礎を選ぶ必要があるのです。
本記事がこれから新築を建てる方の参考になると幸いです。
ぜひ参考にしてみてください。

 

*K*

 

 

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