防水工事の種類とは?それぞれの特徴やメリット・デメリットについて解説
投稿日:2023.8.5
ベランダやバルコニーなどの雨が直接当たる場所には、必ず防水工事が施工されています。
経年劣化によって防水機能が低下してしまうと、雨漏りや建物の耐久性に関わってくるためメンテナンスが欠かせません。
また、防水工事にはいくつか種類があり、それぞれ特徴や適した箇所が異なります。
本記事では、各防水工事の特徴について詳しく解説します。
防水工事を検討している方はぜひ参考にして、スムーズな工事をおこなってください。
防水工事の目的
防水工事とは、ベランダやバルコニー・屋上などの雨の影響を直接受ける場所におこなう工事のことをいいます。
防水工事の主な目的は、建物内部への雨水の浸入を防ぐことです。
雨水から建物を守ることで、建物の耐久性を保ち寿命を延ばすことにもつながります。
防水工事をすることで防水機能を持たせることができますが、経年劣化によって防水機能は低下していきます。
そのため、定期的な点検をおこない、劣化が見られた場合は防水工事の再施工が必要です。
防水工事には種類があるため、施工する箇所や形状によってどの種類が適しているのか把握しておきましょう。
防水工事の種類
一口に防水工事といってもいくつかの種類があり、施工する場所や状態によって適した防水工事の種類が異なります。
防水工事は大きく分けると以下の4種類になります。
・ウレタン防水
・アスファルト防水
・シート防水
・FRP防水
ウレタン防水
ウレタン防水とは、液体状のウレタン樹脂を塗り重ねることで防水層を作る防水工事をいいます。
ベランダやバルコニー、屋上など様々な箇所で使用されており、現在主流となっている工法になります。
防水層は軽いため、建物にかかる負担が少ないのが特徴です。
また、複雑な形状でも綺麗に施工することが可能な点もメリットの一つです。
塗装をする際には防水機能を持たせるために、重ね塗りをおこない厚みを作ることが大切になります。
また、ウレタン樹脂を化学反応で硬化させる際、有害物質が発生することが問題となっていましたが、現在では有害物質が含まれていない防水材が発売されています。
アスファルト防水
アスファルト防水は、アスファルトに合成繊維を含ませた防水シートを張り合わせていく工事になります。
昔からおこなわれている防水工事で、マンションやビルなどの屋上で施工されることが多い工事です。
防水性や耐久性が高いというメリットがあるため、昔から現在にかけて広く使用されています。
アスファルトを高温で溶かし固める「熱工法」が一般的でしたが、火を使用するため危険が伴い、煙やにおいも発生してしまいます。
そのため、現在ではシート状のものを火(トーチ)であぶって貼り付ける「トーチ工法」や、熱を必要としない「常温工法(冷工法)」など、様々な工法があります。
シート防水
シート防水とは塩化ビニールやゴム製のシートを貼る防水工事で、共用廊下や階段などで使用されることが多い防水工事です。
メリットは耐久性が高く、防水シートが工場ですでに完成されているため防水機能や品質が安定している点です。
また、メンテナンスの際は新しい塩化ビニールシートを被せて施工できるため、下地の状態に影響されることなく、手間や費用を抑えることができる点もメリットになります。
一方、形や大きさが決まっているため、施工する場所が複雑な形状な場合は施工ができない点がデメリットになります。
FRP防水
FRP防水とは、ガラス繊維などで強化されたプラスチックによる防水工事です。
耐酸性があるため、紫外線や雨などから建物を長期に渡り守ることができます。
軽くて硬いためベランダやバルコニーなどで使用されることが多く、複雑な形状でも施工することが可能です。
しかし一方で硬い防水層なため、屋上などでは建物の動きに追従できずに、ひび割れが起こる可能性がある点がデメリットになります。
当社の防水工事については、「防水工事」をご覧ください。
防水工事をおこなうタイミング
防水工事の必要性や種類については理解していただけたのではないでしょうか。
では、実際に防水工事はいつおこなえば良いのか、タイミングがわからないという方も多いでしょう。
最後に防水工事をおこなうタイミングをご紹介します。
以下のような劣化が現れた場合は、防水工事をおこなう最適なタイミングということを把握しておきましょう。
・ひび割れ
・剥がれ、浮き
・コケや雑草が生えている
ひび割れ
紫外線が直接当たることで、トップコートが劣化してひび割れが起こることがあります。
ひび割れが表面のみに発生している場合は、すぐに雨漏りに発展することはありません。
しかし、放置し続けてしまうとひびが大きくなり、防水層にまで達してしまうことで雨水の浸入を許してしまうため、メンテナンスが必要になります。
剥がれ、浮き
防水層が劣化してしまうと、密着力がなくなり表面が剥がれたり浮いたりしてしまいます。
表面が剥がれてしまうとそこから雨水が入り込み、雨漏りを引き起こす危険があるため、防水工事が必要です。
防水シートの工事をおこなう場合は、部分補修ではなく全体の補修をしなければいけないため、大掛かりな工事になるでしょう。
コケや雑草が生えている
コケや雑草は水が多い場所に発生しやすいため、コケや雑草が生えているということは防水機能が低下して、水はけが悪くなっているという証拠です。
コケや雑草をそのままにしておくと、さらに水はけが悪くなってしまいます。
そのため、コケや雑草の除去が必要ですが、雑草は防水層まで達している場合もあります。
それを知らずに抜いてしまうと、防水層が破断する可能性があるため注意が必要です。
また、長期的に水が溜まっている場合は、防水機能を保つためにも原因を調べて解決する必要があります。
まとめ
防水工事の目的は、紫外線や雨水から建物を守ることです。
その結果、建物の耐久性も高まり、建物の寿命を延ばすことにもつながります。
防水工事には、「ウレタン防水」「アスファルト防水」「シート防水」「FRP防水」の4種類があります。
それぞれにメリットやデメリットがあるため、本記事を参考にスムーズで適切な防水工事をおこなってください。
*K*
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