クリア塗装のメリット・デメリットを解説!向いている素材とは?
投稿日:2023.9.9
外壁のメンテナンスをする際、このままのデザインを残したいと考える方は多いのではないでしょうか?
外壁のデザインにこだわって作った方や、今の色や模様が気に入っている方などはとくに思うでしょう。
このような場合におすすめなのが「クリア塗装」です。
クリア塗装では、既存のデザインをそのまま活かしながらツヤを与えることができます。
本記事では、クリア塗装のメリットやデメリットについて詳しく解説します。
また、向いている素材と向いていない素材があるため、クリア塗装をする前にご自宅の外壁をチェックしておきましょう。
クリア塗装とは
クリア塗装とは、無色透明なクリア塗料を使用した塗装のことです。
通常の色付きの塗料では、塗装をすると色が付き元の色はなくなってしまいます。
しかし、クリア塗装は透明な塗料なので元の色やデザインをそのまま残すことができるのです。
そのため、現在のデザインが気に入っていてそのまま残したい方にはおすすめの塗装になります。
クリア塗装のメリット
まずはクリア塗装のメリットについて解説します。
既存のデザインを残すことができる
クリア塗装の大きなメリットは、やはり元々のデザインをそのまま残すことができる点でしょう。
「そろそろ外壁の塗り替えをしないといけないけど、デザインが気に入っているからどうしよう」と悩んでいる方には嬉しいポイントになると思います。
ツヤのある光沢を出すことができる
クリア塗装をすることで既存のデザインを活かしながら、ツヤのある光沢を出すことができます。
また、塗料には耐候性や低汚染性などの性能がある塗料もあるため、選ぶ塗料によっては汚れにくく美しさを保つことが可能です。
機能が高い塗料を選ぶことで耐久性も維持することができるのです。
チョーキングが発生しない
外壁を触った際に、手に白い粉が付く現象をチョーキングといいます。
チョーキングは紫外線や雨などによって表面の樹脂が劣化して、顔料が粉状になって浮き出ることが原因で発生します。
通常の色付き塗料には顔料が含まれているためチョーキング現象が発生してしまうのです。
しかし、クリア塗料には顔料が含まれていないため、チョーキングが発生することはありません。
費用を抑えることができる
外壁塗装工事は、通常であれば下塗り・中塗り・上塗りの3度塗りが基本となります。
一方、クリア塗装では下塗りの工程がないため、クリア塗料を2度塗ったら完了となり工期が短くなります。
工期が短くなることで人件費削減につながり、また下塗り分の材料費がかからないため、工事の費用を抑えることができるのです。
クリア塗装のデメリット
クリア塗装には嬉しいメリットがありましたが、メリットがあればデメリットも存在します。
後悔しないためにもデメリットについてしっかりと把握しておきましょう。
色あせは補修できない
紫外線によって塗料が劣化し外壁が色あせている場合、クリア塗装では補修が難しくなります。
塗装をしても透けて見えてしまうのです。
そのため、耐用年数が経過しすぎて劣化がひどい場合にはおすすめできません。
シーリングの上からは塗装できない
サイディング外壁などには、外壁材の繋ぎ目にシーリングが施してあります。
シーリングも外壁同様に経年劣化によって、ひび割れや剥がれなど様々な症状が現れてきます。
シーリングの劣化を放置したまま塗料を塗ってしまうと、雨水が浸入する可能性があるため補修をしなければいけません。
しかし、クリア塗装ではシーリングの補修後にその上から塗料を塗ってしまうと、塗膜の剥がれや割れを起こしてしまうため、塗装することができないのです。
ひび割れを隠せない
外壁が劣化するとひび割れが起こることもありますが、クリア塗装ではひび割れを塞ぐことはできません。
そのため、塗装の前にひび割れ補修をする必要があります。
しかし、シーリング材によってひび割れ箇所は補修されますが、クリア塗装では補修した跡を隠すことができず、せっかく塗装をしたのに綺麗な仕上がりにはなりません。
クリア塗装はどんな素材に向いている?
クリア塗装には向いている素材と向いていない素材があります。
ご自宅の外壁がクリア塗装できるのかどうか、確認しておきましょう。
クリア塗装が向いている素材
クリア塗装がむいている素材は以下になります。
・デザイン性の高いサイディング
・コンクリート
サイディング外壁は現在主流となっている外壁材で、レンガ調やタイル調、木目調など様々な種類があります。
おしゃれなデザインも多いため、そのままの模様や色を消さずに残したいと思う方も多いでしょう。
このようにデザイン性の高いサイディングにはクリア塗装がおすすめです。
デザインをしっかり残しながらも、ツヤを与えることができます。
コンクリート外壁も雰囲気がある外壁なので、クリア塗装が向いています。
ただし、ひび割れやコケが発生しやすい素材なので、できるだけ早めの塗装がおすすめです。
クリア塗装が向いていない素材
クリア塗装が向いていない素材は以下になります。
・金属系サイディング
・コーティングされた素材
ガルバリウム鋼板やアルミなどの金属系サイディングはおしゃれで人気な素材ですが、クリア塗料との密着性が悪いため、クリア塗装は向いていません。
そして、前述したようにサイディングはクリア塗装に向いていますが、最近では光触媒やフッ素塗料などでコーティングされたものが多くあります。
このように特殊コーティングされた素材の上からクリア塗料を塗っても、剥がれやすいため注意が必要です。
まとめ
現在の外壁が気に入っている方にはクリア塗装がおすすめです。
クリア塗装をおこなうことで、元のデザインを活かしながらもツヤを与えることができます。
しかし、クリア塗装にはデメリットや向いていない素材もあるため、事前に確認しておきましょう。
本記事を参考にして、スムーズな塗装をおこなってください。
当社の外壁塗装については、「外壁塗装・屋根塗装」からご確認ください。
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