軒天には大切な役割がある!軒天の役割や素材とは?
投稿日:2023.11.18 更新日:2023.11.29
軒天と聞くと建物のどこを思い浮かべるでしょうか。
言葉は聞いたことはあるけど、具体的な場所や役割については知らない方も多いと思います。
軒天には外壁の保護や美観性の向上など、住宅にとって大きな役割があります。
そのため、外壁と同様に定期的なメンテナンスが欠かせません。
本記事では、軒天の役割や軒天の素材についてご紹介します。
外壁塗装工事を検討されている方は、軒天塗装も一緒におこないましょう。
当社の外壁塗装については、「外壁塗装・屋根塗装」からご確認ください。
軒天とは
軒天とは、外壁から外側に飛び出している屋根の裏側部分を指します。
一般的には軒天と呼ばれることが多いですが、「軒裏天井」「軒天井」「上げ裏」「軒天ボード」などと呼ばれることもあります。
軒天の大きさは、屋根が飛び出している程度によって異なるためさまざまです。
また、使用される素材にもさまざまあり、素材によってメンテナンス方法も異なります。
軒天は住宅にとって大きな役割を持っているため、外壁塗装工事をする際は軒天の塗装も併せておこなうことが一般的です。
建物の耐久性を高めるためにも、軒天のメンテナンスも定期的におこないましょう。
軒天の役割
軒天の役割は以下になります。
・外壁の保護
・美観を保つ
・延焼防止
・屋根裏の換気
それぞれ詳しく解説します。
外壁の保護
軒天には紫外線や雨から外壁を守る役割があります。
雨が降った際、軒天がないと雨が直接外壁に当たりやすくなり、外壁材が傷みやすくなってしまいます。
しかし、軒天があることで雨や紫外線を遮ることができ、外壁の劣化を防ぐことができるのです。
外壁の劣化を防ぐことは建物自体の耐久性にも影響するため、とても重要な役割になります。
美観を保つ
軒天は屋根内部の目隠しの役割もあります。
屋根内部には下地材となる野地板や垂木があり、これらが見えた状態だと美観を損なってしまいます。
しかし、軒天があることで下地材が見えなくなるため見栄えがよくなり、美観を保つことができるのです。
延焼防止
火事が発生した際、火の手は下から上に向かって燃え広がっていきます。
その際に軒天がなかった場合、あっという間に火が屋根裏までまわり焼け落ちてしまいます。
軒天があることで火の手が屋根裏まで延焼するのを防止してくれるのです。
現在では、耐火性の高いケイカル板という素材の軒天が主流となっています。
屋根裏の換気
軒天のなかには穴が開いている軒天や、軒天に換気口がついたものがあります。
このような軒天には屋根裏の換気をするという役割があり、屋根裏に溜まった湿気を出して内部結露を防ぐことができるのです。
屋根裏の換気ができることで、屋根材の劣化を防ぐことにもつながります。
軒天の素材
軒天にはいくつかの素材があります。
・ベニヤ板、化粧合板
・ケイカル板
・エクセルボード
・フレキシブルボード
・金属板
それぞれ特徴が異なるため詳しくご紹介します。
ベニヤ板・化粧合板
ベニヤ板は安価なので昔は使用されることが多い素材でしたが、耐火性や耐水性が低いため現在では使用されることの少ない素材です。
化粧合板とは、合板の上から模様のついたシートを貼ったものをいいます。
ベニヤ板と同様、安価ではありますが、耐火性や耐水性などが低いため使用されることも少なくなっています。
とにかく費用を安く抑えたい方には向いている素材です。
ケイカル板
ケイカル板とはケイ酸カルシウム板の略で、耐火性・耐水性・耐久性に優れているため現在主流となっている素材です。
不燃建築材料として認定されているため、軒天に使用する素材として適しています。
ただし、吸水性が高いため塗装をして表面を保護することが必要です。
また、衝撃によって割れることもあるため、その際は部分的な張り替えによる補修をしなければいけません。
ケイカル板にはデザインボードやデザインパネルと呼ばれる、ケイカル板の上から模様のついたシートを貼ったものも多くあります。
ケイカル板自体に色がついているものもあり、カラーやデザインも豊富です。
エクセルボード
エクセルボードとはスラグ石膏板とも呼ばれており、必要なものを取り除いた鉱物に再利用された石膏を混ぜ合わせて作られたものです。
ケイカル板同様、燃えない素材なので不燃建築材に認定されています。
ケイカル板よりも安価ではありますが、耐水性がないというデメリットもあります。
フレキシブルボード
フレキシブルボードとはセメントと繊維質を混ぜて作られたもので、不燃性や耐久性がある素材です。
また、耐水性や防カビ性にも優れているため人気の高い素材になります。
ただし、重さがあるため取り付ける際は下地の強度を確認しなけれないけません。
金属板
金属板にはガルバリウム鋼板やアルミスパンなどがあり、金属なので軽くて耐火性・耐水性・耐久性などに優れているのが特徴です。
ただし、価格が高いため一般住宅ではあまり使用されず、公共施設などで使用されることが多い素材になります。
また、サビが発生することがあるため、耐久性や美観性を保つためにも15年ほどを目安にサビ止め塗装をおこなう必要があります。
まとめ
軒天には雨や紫外線などから外壁や建物を守り美観を保つなど、住宅にとって非常に重要な役割があることをご理解いただけたのではないでしょうか。
軒天は、屋根や外壁以外の「付帯部」に含まれます。
外壁の塗り替えをおこなう際に、付帯部という言葉を見積書などで見ることが多いでしょう。
付帯部の塗装は必要なの?と迷う方もいるかもしれませんが、軒天のように重要な役割を持っている箇所も多いのです。
そのため外壁塗装工事をする際は、軒天などの付帯部塗装も一緒に塗り替えによるメンテナンスをおこないましょう。
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