基礎に塗装は必要?メリット・デメリットを解説!
投稿日:2024.5.18 更新日:2024.5.24
「基礎に塗料は必要?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
基礎塗料の必要性は、外壁塗装業者によっても意見が異なるのが現状です。
この記事では、建物の基礎についての知識や基礎塗装のメリット・デメリット、基礎塗装の劣化症状について解説します。
建物の基礎とは
基礎は建物と地面の間にあり、建物を支えるコンクリートの部分のことです。
鉄筋コンクリート構造が一般的です。
中心部分を鉄筋で骨組みを作り、そのあとに周囲をコンクリートで流しこんで作られます。
基礎の役割は、建物の重さなど垂直の力と、地震などの水平の力を建物から地面に伝えることです。
もし、外部からの力をうまく地面に逃せないと、建物が一部沈んだり傾いてしまう可能性があります。
基礎は建物を建てる際に大事な部分です。
基礎塗装は必要?
基礎塗料をおこなうのかどうかは、慎重に考える必要があります。
最近の外壁塗料は耐用年数が長く、中には15〜20年のものもあります。
基礎塗料の耐用年数は平均10年です。
せっかく耐久性の高い外壁塗料でリフォームをおこなっても、リフォームのサイクルが短くなってしまい、結果的にコストが高くなってしまいます。
また、一度塗装をおこなうと「次はしない」という選択がしにくいです。
基礎塗料をおこなうと、年月の経過とともに塗膜の経年劣化がおき、色褪せやチョーク現象を引き起こしてしまいます。
色褪せやチョーク現象をそのまま放置していると、外観の美しさを軽減する原因にもなります。
基礎塗装のメリット
基礎塗料のメリットを2つ紹介します。
・美観がよくなる
・防水性が高くなる
美観がよくなる
外壁を塗装すると、塗装していない部分が目立ってしまうことがあるかと思います。
せっかく外壁塗装をして外観が綺麗になり見栄えがよくなったのに、基礎の汚れが目立ってしまっては残念に感じてしまいますよね。
基礎は外壁のすぐ下にあるため、外壁と一緒に塗装することで新築時のような外観の美しさを保つことができます。
また、基礎は日頃から雨や紫外線にさらされ、カビや苔がはえ黒ずみなど発生しやすい部分です。
塗装することで、苔やカビの発生を抑える効果も期待できます。
基礎の塗装をおこなうかおこなわないかで、住宅全体の美観が大きく変わってきます。
防水性が高くなる
日本の住宅の基礎に多く使用されている素材は、コンクリートやセメント・モルタルです。
コンクリートやセメントそのものは防水性がなく、吸水性が高い素材です。
長い間紫外線や雨にさらされることで、カルシウム化合物が二酸化炭素と反応し、中性化を引き起こしてしまいます。
コンクリートが中性化すると中の鉄筋が腐食し、コンクリートのひび割れを促進する大きなトラブルになりかねません。
塗装することで、コンクリート部分を雨や紫外線から守ってくれ、中性化の発生を防いでくれるのです。
基礎塗装のデメリット
基礎塗料のデメリットを4つ紹介します。
・初期症状の劣化に気づきにくくなる
・放湿性が失われる
・塗装が剥がれる可能性がある
・コストがかかる
初期症状の劣化に気づきにくくなる
基礎部分を塗装すると、コンクリートの劣化や損傷が見た目でわかりにくいため、初期症状を見落としてしまう可能性があります。
もし、基礎内部で中性化が発生したり、シロアリの被害があっても気づきにくいです。
また、塗装することでコンクリート表面の防水性が高まります。
建物内部で水漏れが発生した場合にも、屋外に水が滲み出ることがないので発見が遅れがちです。
塗装をおこなう場合には、定期的に内部の点検口から床下の状況を確認することをおすすめします。
放湿性が失われる
基礎は地面と接しているため、地面から上昇する湿気にさらされています。
コンクリートは吸湿性がある一方で放湿性の性質もあるため、水分を適度に放出してくれる働きがあります。
表面を塗装し防水性が高くなると水分が放出できなくなり、湿度をうまく保てなくなってしまうのです。
その結果、湿度が高くなり、カビや苔・シロアリの発生を引き起こしやすくなります。
塗装が剥がれる可能性がある
塗装すると、時の経過とともに経年劣化が発生します。
基礎部分は外壁と比べると地面に近いため、劣化の進行が進みやすい部分です。
湿気が高くなると塗膜が剥がれやすくなってしまいます。
コストがかかる
一度塗装をおこなうと「次はしない」選択がしにくいのが現状です。
コンクリートは耐久性が高いので、塗装しなくても問題がない材質です。
特に塗装をおこなう理由がないのであれば、塗装をおこなわない選択もあります。
外観を美しくしたいのであれば、基礎の塗装以外にも、高圧洗浄を使用し綺麗にする方法もあります。
基礎の劣化症状
時が経過するにつれ、さまざまな劣化の症状が現れてきます。
・ひび割れ
・剥がれ
・サビ
・中性化
基礎のコンクリート表面には仕上げ用に化粧モルタルが塗ってあり、ひび割れの多くは化粧モルタルのひび割れです。
このようなひび割れは、直接建物への影響はありません。
また、基礎部分は地面から近く湿気の影響を受けやすい場所で、塗装をしたとしてもすぐに剥がれてしまったり、一部が水ぶくれのように膨らんでしまったりすることがあります。
これは塗料が基礎部分にしっかりと密着していないため、中に空気を含んでしまった事が考えられます。
施工後すぐに症状が現れた場合は、施工不良の確率が高いです。
また、ひび割れ部分から赤茶けたサビが見られるケースがあり、基礎内部にある鉄筋が錆びているサインです。
建物の強度への影響が考えられるので、まずは業者に相談することをおすすめします。
まとめ
基礎部分は建物と地面の間にあり、建物を支えるための重要な部分です。
塗装をすることで外観が新築のように美しいなどのメリットがある反面、初期の劣化症状を見落としがちといったデメリットもあることをふまえ、慎重に検討することをおすすめします。
基礎部分の赤茶けたサビが見られる場合には、建物の強度へも関わるので補修を検討しましょう。
*K*
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