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コーキングの劣化症状とは?原因や補修方法を解説

投稿日:2024.7.27 更新日:2024.7.31

コーキングの劣化症状とは?原因や補修方法を解説

コーキングの劣化について知りたい方もいるのではないでしょうか?

外壁劣化の中で、外壁塗装以外に考えるべきものがコーキングの劣化です。

本記事では、コーキングの役割や劣化症状、原因や補修方法について解説します。

 

 

コーキングの役割

コーキングの劣化症状とは?原因や補修方法を解説

 

コーキング材は、外壁材や窓のサッシなどの継ぎ目を埋めるために使用する充填材のことです。

シーリングと言われることもあります。

 

外壁にある隙間を埋めることで、雨水が入り込むことを防ぐこができます。

また、シリコンなどの樹脂でできているため、固まるとゴムのような弾力性がありクッションのような役割もあります。

継ぎ目がある程度伸び縮みするのは、地震や強風などの際に簡単に隙間ができ壊れるのを防ぐためです。

地震などが起こると建物が大きく揺れ、建物自体に負担がかかってしまいます。

しかし、コーキングが衝撃材としての役割をし、衝撃を吸収してくれるのです。

このように、衝撃材として衝撃を吸収する役割もあります。

 

 

コーキングの劣化症状

コーキングの劣化症状とは?原因や補修方法を解説

 

主なコーキングの劣化症状を紹介します。

以下のような劣化症状を発見したら補修のサインです。
早めに工事を検討しましょう。

 

・黒い汚れ
・痩せ
・剥離
・ひび割れ

 

黒い汚れ

コーキングには、柔らかくして加工しやすくするため「可塑剤」が入っています。しかし、コーキングと塗料の相性が悪いと、可塑剤がコーキングの表面に出てきて黒く汚れたように見えます。

この現象が「ブリード現象」です。

ブリード現象が発生するということは、可塑剤の量が少なくなっていることを表します。

コーキング剤が硬くなり、目地がやせ亀裂が入りやすくなってしまうのです。

 

痩せ

可塑剤が溶け出すことで、コーキング自体が痩せてしまっている状態です。
薄く硬くなり弾力性がなくなっている状態のため、カビが発生しやすいです。

 

剥離

剥離は、ボードなどの建材の間に大きな隙間ができてしまう状態です。

原因は、施工不良と経年劣化の2つのケースがあります。

施工から数年しか経過していない場合には、業者の接着剤の塗り忘れや何らかの理由により下処理をしないまま施工したことなどが考えられます。

10年程度経過した場合には、経年劣化が原因です。

目地から剥離により外壁の防水機能が低下していることが考えられます。

 

ひび割れ

ひび割れはコーキングの柔軟性が失われ、真ん中にひび割れが発生している状態です。

これは、ひび割れてしまっている部分の寿命のサインです。

また、地震や地盤沈下により建物が大きく歪んでしまった場合、コーキング剤が耐えきれずひび割れを起こすことがあります。

他にも、台風などの影響により、大きく歪み破裂する場合もあります。

ひび割れには、小さなものから大きなものまでさまざまな状況がありますが、コーキングの劣化のサインです。

線のように細いひび割れは一見問題視されずに見逃しがちですが、防水機能が失われていることが考えられます。

できるだけ早く業者に依頼するようにしましょう。

 

 

コーキングの劣化原因

漆喰の劣化症状を解説!劣化を放置するとどうなる?

 

コーキングの劣化原因について詳しく紹介します。

 

・紫外線
・変形の繰り返し
・施工不良

 

紫外線

紫外線が原因で材料そのものが変質してしまいます。

コーキングの中には、紫外線吸収剤などの添加物が入っています。

添加物が目地の動きなどにより、表面に流出し劣化が加速してしまうからです。

初めはベタつきが発生し、次第に弾力がなくなってパサパサになり、ひび割れや破断などの劣化を引き起こします。

 

変形の繰り返し

コーキング材は、紫外線や地震などの影響により外壁材が膨張・収縮するのを吸収しています。

しかし、年数の経過とともに何度も収縮や膨張を繰り返すことで、コーキング材に含まれる添加物が流出し外に染み出してしまうのです。

添加物が減ることにより柔軟性が失われ劣化も加速し、ひび割れなどが発生しやすくなります。

 

施工不良

施工後、あまり時間が経っているのにもかかわらず不具合が発生した場合には、施工不良の可能性が高いです。

主な原因としては外壁材と塗料の相性が悪い、あるいは下処理が十分に施されなかったことが考えられます。

 

 

コーキングの寿命

コーキング材の寿命は一般的に5〜10年です。

ここでいう寿命とは、コーキング材に亀裂が入ったりひび割れしている状態です。

近年の建物の外壁材には、窯業系サイディングが使用されています。

窯業系サイディングは、ボード状の外壁をいくつも張り合わせて外壁を形成します。

その継ぎ目を埋めるためにコーキングを使用していますが、主成分はウレタンです。

ウレタンは紫外線に弱いという弱点があるため、少しずつ劣化してしまいます。

 

 

コーキングの補修方法

コーキングの劣化症状とは?原因や補修方法を解説

 

コーキングの補修方法は2つあります。

それぞれの補修方法のメリット・デメリットを紹介します。

 

打ち増し

打ち増しは、既存のコーキング材を排除しないで新しいコーキング材を充填する施工方法です。

古いコーキング材を排除せずにおこなうため、手間がかからず費用を抑えられるメリットがあります。

しかし、コーキングの想定する耐用年数よりも、劣化する可能性が高いといったデメリットもあります。

一見、打ち増しは手抜き作業と思いがちです。

しかし、外壁材によっては打ち増しをおこないます。

例えばALC外壁の場合は、2回目は打ち増しです。

ALC外壁は厚みがあり目地の溝が深いため、しっかりと十分な量の充填ができます。

 

打ち替え

打ち替えは古いコーキング材をカッターなどで排除し、新しいコーキング材を充填する方法です。

打ち増しとは異なり排除する分費用がかかりますが、想定する耐久性や防水性を確保できるメリットがあります。

サイディングの目地やサッシ周りなど、打ち増しの厚みが確保できない場所は打ち替えをおこないます。

 

コーキング工事については「シーリング工事」をご覧ください。

 

 

まとめ

コーキングには様々な劣化症状があり、状況によって原因も異なります。

自分では発見できないような、細かいひび割れなどの症状も考えられます。

劣化症状を発見したら、できるだけ早い段階でプロに相談しましょう。

 

*K*

 

 

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