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モルタル外壁のメリット・デメリットを解説

投稿日:2024.9.21 更新日:2024.9.27

モルタル外壁のメリット・デメリットを解説

1990年以前は外壁材の主流はモルタルでした。

しかし、今日では生産性の高さやコストの安さなどの理由から窯業系サイディングが最も使用されています。

最近では、モルタル外壁を用いた建物は減ってきているものの、今でもなお人気の外壁材です。

この記事では、モルタル外壁の特徴やメリット・デメリットについて紹介します。

 

 

モルタル外壁の特徴

モルタル外壁のメリット・デメリットを解説

 

モルタルは、セメント・水・砂を混ぜて作られている素材です。

外壁の質感や美しさから、今でも人気がある外壁材です。

また、モルタルは外壁材としてだけではなく、補修材や接着剤など幅広く使用されています。

一方、モルタルは防水性が低いデメリットがあります。

と言うのも、素材自体が水を吸収してしまうため、空気中の水分を吸収したり直射日光を受け乾燥したりを繰り返しているうちに、ひび割れが生じてしまうからです。

ひび割れした部分から徐々に内部に水が侵入し、乾燥することで大きなひび割れへと繋がってしまいます。

 

 

モルタル外壁の種類

モルタル外壁のメリット・デメリットを解説

 

モルタル外壁とひとことで言っても、色々な種類があります。

モルタル外壁の中でもよく見られる工法を紹介します。

 

リシン吹き付け

素材のリシンをモルタルの外壁に吹き付ける工法です。

塗料には、砂利などを混ぜ合わせています。

外壁の表面が細かい砂のように、手で触れるとざらっとしているのが特徴です。

リシンの工法は、費用が安く効率が良いことがメリットです。

また、落ち着いた外観に仕上げることができます。

しかし、壁面にひび割れが発生しやすく、汚れがつきやすいというデメリットがあります。

 

スタッコ

素材のスタッコをモルタルの外壁に吹き付ける工法です。

セメント・塗料・砂などが主原料のスタッコはリシン仕上げよりも厚く、厚みが5〜10㎜もあり凹凸が多いです。

そのため、汚れが溜まりやすかったり、クラック(ひび割れ)が発生しやすいデメリットがあります。

 

吹き付けタイル

タイルガンという専用機械を使い、3回塗りで仕上げる工法です。

吹き付けの粒の大きさや、タイルガンの口径の大きさによって質感を変えることができます。
吹き付けタイルには、中粒仕上げと抑え仕上げの2種類の工法があります。

中粒仕上げは紙粘土のような材料を吹き付け、凹凸をつけていく施工です。

一方、抑え仕上げは紙粘土のような材料を吹き付けた後、コテやローラーを用いて表面を抑えていきます。

陶磁器のような風合いの仕上がりが魅力です。

しかし、専用の機械のタイルガンを用いるため、材料が飛散しやすいのと混ぜる時の音が気になるデメリットがあります。

 

左官仕上げ

職人がコテを用いて仕上げる工法です。

キレイに仕上げるためには、職人の高い技術が必須条件です。

デザインの自由度が高く、温かみのある風合いに仕上がります。

しかし、職人の技術によって仕上がりを左右されることが欠点です。

 

 

モルタル外壁のメリット

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モルタル外壁は、不燃性の原料を使用しているため耐火性に優れています。

また、メリットは自由なデザイン性があり、落ち着いた雰囲気に仕上げることができることです。

それぞれのメリットを詳しくみていきましょう。

 

耐火性・耐久性に優れている

炎や高熱にさらされても燃えることがありません。

そのため、有毒ガスを発生することがないことがメリットです。

モルタルの原料は「セメント・砂・水」で、全て不燃料です。

不燃料として、国土交通省から認定されています。

また、台風などの強風の影響で飛散物がぶつかってきても、簡単に破損することがありません。

このように強靭さがモルタル外壁のメリットです。

 

金属製の外壁材のように暑くならない

金属製の外壁の場合、日光の影響により温度が上がり室内の温度も上昇しがちです。

そのため、熱や太陽光を通しにくい遮熱効果のある塗料を塗るなどの対策をしなければなりません。

それに比べ、モルタル外壁は金属製の外壁材のように温度が上昇することがないため、夏場でも室内が涼しく快適に過ごすことができます。

 

デザインの自由が高い

モルタル外壁は、手作業で仕上げます。

混ぜる砂・繊維などの素材や施工方法の組み合わせパターンにより、色々な仕上がりになります。

また、窯業系サイディングのようにつなぎ目がありません。

継ぎ目のないモルタル外壁は見た目が美しく、複雑な形状の建物にも対応できることがメリットです。

 

 

モルタル外壁のデメリット

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モルタル外壁のデメリットは、汚れが溜まりやすいことやひび割れが発生しやすいことです。

これらのデメリットを詳しく解説します。

 

汚れが溜まりやすい

リシンや吹き付け・スタッコ仕上げは、塗材を吹き付けて仕上げる方法です。

凹凸の模様の立体的な仕上がりになりますが、隙間に汚れが溜まりやすいことがデメリットです。

その上、仕上がりの外壁は淡色のため、汚れが目立ちやすくなってしまいます。

また、外壁は常に風や雨・排気ガスなどにさらされているため、徐々に汚れがつきやすい場所です。
そのため、経年劣化により美観が悪くなってしまいます。

外壁についた汚れやコケ・カビはそのまま放置しておくと、水洗いだけでは取れなくなってしまうため、定期的なメンテナンスが必要です。

 

ひび割れが発生しやすい

モルタル外壁は、外壁にひび割れが発生しやすいです。

つなぎ目がないため、地震や強風・気温・湿度などの外的な要因の影響により発生します。

また、モルタルは防水性能が低いです。

ひび割れした部分から雨水が内部に侵入し、建物の寿命を縮めてしまう原因にもなりかねません。

そのため、ひび割れを発見したらメンテナンスを検討しましょう。

 

高コスト

モルタル外壁は、工程が複雑で施工時間が長いです。

そのため、他の外壁材よりもコストがかかってしまう傾向にあります。

 

 

まとめ

モルタル外壁の最大のメリットは、窯業系サイディングのようにつなぎ目がなく、デザインの自由度が高いことです。
他にも、耐火性や耐久性にも優れています。

一方、表面に凹凸があるため汚れやすかったり、ひび割れしやすいなどのデメリットがあります。

伝統的な雰囲気のある外壁にしたい方やオリジナリティのある外壁にしたい方におすすめです。

その際、職人の腕によって仕上がりの味わいが異なってくるため、モルタル施工の実績のある職人に依頼することをおすすめします。

 

*K*

 

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