火災保険・地震保険の適用について
投稿日:2018.11.14 更新日:2024.12.29
私たちの住まいは常に自然災害の脅威にさらされています。
台風、大雪、地震などの影響で屋根や外壁が損傷するケースは珍しくないため、火災保険や地震保険が大きな助けとなります。
しかし、保険が適用される条件や手続きについては、知らない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、火災保険や地震保険を屋根工事や外壁修理に適用する方法、実際の適用事例、そして申請を成功させるためのポイントを詳しく解説します。
火災保険・地震保険を屋根工事に適用することができます!
火災保険と聞くと、火災にしか使用できないと思われがちですが、自然災害で住まいに被害が発生した場合、補修に対する費用を補助してくれる保険があります。
契約内容にもよりますが、基本は3年前の災害まで、保険の申請をして補修にかかった費用を請求できるようになっている場合が多いです。
一方、地震保険は「地震・津波・噴火を起因とした損害」の際に適用されます。
具体的には、地震による建物の倒壊や屋根瓦の崩れ、または津波による浸水被害などが補償の対象となります。
地震保険は火災保険とは異なり、単独では契約できず、火災保険とセットで加入する仕組みとなっている場合が多いです。
火災保険・地震保険については「火災保険・地震保険の利用」もご覧ください。
実際に適用されたケース
実際に火災保険・地震保険が適用されたケースを以下で紹介します。
・スレート屋根の破損
・長期間の雨風で起きた漆喰崩れ
・雨樋の破損と外壁の剥がれ
①スレート屋根の破損
台風や突風などの強い風によってスレート屋根が破損したケースでは、風災として認定され火災保険が適用されやすいです。
例えば、台風による強風でスレートの一部が剥がれ、下地がむき出しになったケースでは、雨水が浸入し室内の天井にシミができた事例があります。
この場合、スレートの補修費用だけでなく、室内の修繕費も保険でカバーされます。
②長期間の雨風で起きた漆喰崩れ
長期間の雨風や台風などの強風の影響で漆喰が崩れたケースでは、火災保険が適用されます。
台風後に漆喰が崩れ、瓦がずれる被害が発生したケースでは、台風による強風の影響が確認されたため火災保険で補償されました。
ただし、古い建物の場合、経年劣化と災害による損害の両方が重なる場合があっても、風災として認定される可能性がありますが、経年劣化部分は保険対象外となるため注意が必要です。
③雨樋の破損と外壁の剥がれ
突風や大雪による雨樋の破損、外壁の剥がれも火災保険に適用します。
特に、積雪による雨樋の重みで発生した破損や、強風によって外壁の一部が剥がれた場合、修理費用が保険でカバーされる可能性が高いです。
雨樋の破損や外壁の剥がれも放置するとさらなる被害を招くため、早めの対応が推奨されます。
火災保険・地震保険を適用するためのポイント
火災保険や地震保険を適用するためには、正確な調査と的確な申請が不可欠です。
以下では、適用の流れと注意点を詳しく解説します。
・専門業者による調査
・保険申請の期限を守る
・写真を撮っておく
・主要構造部の被害について鑑定人にしっかり伝える
専門業者による調査
屋根や外壁の損害は一見して分かりづらいため、専門業者による調査が重要です。
特に損害箇所を写真に記録し、適切に報告書を作成すると保険申請がスムーズに進みます。
不十分な証拠では保険会社から申請を却下されるリスクが高まるため、専門家のサポートが不可欠です。
保険申請の期限を守る
火災保険は、災害発生から3年以内が申請期限です。
保険申請の期限を過ぎると、災害による損害であっても補償を受けられなくなります。
また、期限ギリギリに申請をおこなうと、書類不備や追加調査が必要になった場合に時間が足りなくなる可能性もあるでしょう。
期限内に余裕をもって対応すると、スムーズな手続きができるようになります。
写真を撮っておく
火災や地震の被害を正確に証明するためには、被害前と被害後の写真を撮っておくとよいでしょう。
特に、家屋の外観や内装、屋根、外壁など、保険申請の対象となり得る箇所を詳細に記録しておくとスムーズな手続きがしやすいです。
被害後の写真はもちろん、災害前の状態を示す写真もあると、保険会社が状況を判断しやすくなり申請がスムーズに進む可能性が高まります。
主要構造部の被害について鑑定人にしっかり伝える
火災や地震で建物が損傷した場合、柱や梁、基礎などの主要構造部の被害状況を正確に鑑定人に伝えると保険が適用されやすくなります。
主要構造部の損傷は保険金額に大きく影響するため、見逃しや誤解がないよう、専門業者と連携して具体的な状況を報告しましょう。
写真や図面を活用し被害箇所を詳細に説明すると、スムーズな保険適用が期待できます。
火災保険・地震保険の適用で知っておくべき注意点
以下に火災保険・地震保険の適用で知っておくべき注意点を紹介します。
経年劣化は対象外
火災保険は災害による損害を補償する保険です。
そのため、台風や突風で瓦が飛散した場合は災害による損害と認定される可能性がありますが、長年の風雨や紫外線による劣化が原因であれば保険適用外になります。
そのため、建物の破損を見つけた場合は損害部分が経年劣化なのか、災害によって発生したのかを明確にする必要があります。
虚偽の申請は厳禁
保険金詐欺は法律で厳しく罰せられます。
虚偽の申請が発覚した場合、保険金返還をするだけでなく、罰則を受ける可能性があります。
また、そのような行為は保険会社からの信頼を失うだけでなく、他の正当な申請にも悪影響を及ぼす可能性があります。
虚偽の申請や誇張した損害報告は絶対に避けましょう。
まとめ
目に見える外壁などはわかりやすいですが、屋根や雨樋までは劣化状態を確認されていない方も多いでしょう。
火災保険に加入しているのに劣化に気付かずそのままにしてしまうと、貰えるべき保険金を受け取らずに損をしているということになります。
しかし、火災保険を申請するためには、建物の状態を詳しく調べて調査書にまとめる必要があるため後回しにする方も多いです。
当社ではご依頼いただいた建物の損害調査、火災保険の申請までも無料でサポートさせていただきます。
もし火災保険が適用されれば、必要だった修理工事も安価で、うまくいけばほぼ無料でおこなうこともできます。
*K*
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