構造用合板とは?ベニヤ・コンパネとの違いや種類・厚みについて
投稿日:2026.5.21 更新日:2026.5.28
構造用合板は、住宅の壁や床・屋根などに使われる建築材料です。
似たような木の板に「ベニヤ」や「コンパネ」などがありますが、それぞれ特徴や用途が異なります。
本記事では構造用合板の役割とはなにか、またベニヤ・コンパネとの違い、種類の分類や厚みごとの使い分けについてわかりやすく解説します。
構造用合板とは?
構造用合板とは、建物の壁や床、屋根などに使われる強度の高い木の板のことです。
薄い木の板を繊維の方向が交互になるように何枚も重ねて貼り合わせることで、一枚の木よりも丈夫になるように作られています。
複数の木の板を交差させて貼ることで反りや歪みが出にくく、強度と安定性を兼ね備えているため、建物の壁や床、屋根などの骨組み部分に使われる欠かせない素材です。
JAS規格が品質を保証している
構造用合板が一般的な合板と大きく違う点は、JAS(日本農林規格)によって性能基準が明確に定められていることです。
接着性や強度、ホルムアルデヒド放散量など、これらすべての品質基準を規格内に収めなければ「構造用合板」として販売することができません。
JASの合格品には検査スタンプが押されており、購入時はそのマークを確認することが基本です。
ベニヤ板との違い
ベニヤ板は木をうすく削っただけの1枚の板のことです。
そのベニヤ板を何枚にも重ねて貼り合わせたものが構造用合板となるので、強度がまったく異なり、ベニヤ板は単体では柔らかくて軽いですが、構造用合板は建物の骨組みを支えられるほどの強度があります。
ベニヤ板は、内装仕上げや家具の材料として使われることが多く、構造強度の規格は設けられていません。
コンパネとの違い
コンパネは、コンクリートを流し込む型枠として使うために作られた合板です。
水や汚れに強い加工がされているため耐水性はありますが、建物の強度を支えるのには適していないため構造部分へ使うことはありません。
一方、構造用合板は厳しい強度の基準をクリアしており、壁や床などの構造部分に使うことを目的として作られています。
構造用合板の種類
ひとくちに構造用合板と言っても、「接着性能」「強度」「ホルムアルデヒド放散量」という3つの種類で分類されます。
接着性能
構造用合板は、湿気や水への強さによって特類と1類に分けられています。
特類は最も接着性能が高く、雨や湿気に長期間さらされても剥がれにくいのが特徴です。
そのため、外壁や屋根などの水分の影響を受けやすい箇所の下地に最適です。
1類は、湿気がある環境には対応できますが、直接雨水がかかり続けるような場所には向いていません。
そのため、室内の壁や床などの下地として使用されます。
建物の耐久性を長期的に維持するためには、このように施工箇所に応じた選択が必要です。
強度
構造用合板は強度の面でも、1級と2級の2つに分かれています。
1級はさまざまな強度試験によって強度が確かめられたもので、高い耐震性が必要な部分に使われることが多いです。
2級は決められた基準を満たした標準的な強度を持つもので、一般的な住宅では2級でも性能上問題はないため、床や壁、屋根の下地として広く使われています。
ホルムアルデヒド放散量
ホルムアルデヒドとは接着剤などに含まれる化学物質で、放散量を星(☆)の数で表しています。
室内の空気に溶け出すと体に悪影響を与えることがあるため、住宅には放散量が少ないものを選ぶことが重要です。
星の数が多いほど放散量が少ないため、最も星が多い「F☆☆☆☆(フォースター)」が現在の住宅では主流です。
「F☆☆☆(スリースター)」は使用できる面積に制限があります。
「F☆☆(ツースター)」「F☆(ワンスター)」は放散量が多く、現在の住宅にはほとんど使われません。
当社のリフォームについては「 リフォーム・修繕メニュー」をご覧ください。
構造用合板の厚みと用途

用途に合った厚みを選ぶことで、丈夫で長持ちする住宅を作ることにつながります。
9㎜
9mmの構造用合板は合板の中でも薄く、その薄さを活かして主に壁の下地材として使われることが多いです。
軽量で加工性に優れている点も魅力の一つです。
ただし、薄い分たわみやすいため、大きな荷重がかかる床や屋根の下地には向いていません。
壁の補強や下地として使用することができます。
12㎜
12mmは、構造用合板の中でもっとも広く使われている定番の厚さです。
壁・床・屋根のどの部分の下地にも対応できるバランスの良さが特徴で、住宅建築の現場では欠かせない存在となっています。
また、厚みもあるためたわみにくく、ある程度の荷重にも耐えることができます。
さらに、優れた耐震性や耐久性もあり、建物の強度を高める役割も担っています
価格と性能のバランスが良いため、コストを抑えたい場合にはおすすめです。
15㎜
15mmは、12mmよりも強度と安定感が増した最もバランスの良い厚みです。
強度があり耐荷重性に優れているため、床の下地材として使われることが多く、人が歩いたときのたわみや振動を抑える効果があります。
また、屋根の下地にも使われることがあり、積雪が心配される地域での使用にも適しています。
一方、12mmと比べると重量がかさみ、価格も高くなってしまいます。
24〜28㎜
24mmから28mmは、構造用合板の中でも特に厚みのある種類です。
厚みがあるため強度が大幅に上がり、根太(ねだ)と呼ばれる床を支える部材を省略できる「根太レス工法」に対応することができます。
床に直接貼るだけで十分な強度が確保できるため、工事の手間を減らしながら丈夫な床を作ることが可能です。
まとめ
構造用合板は、薄い木板を交互に重ねた強度の高い建材で、JAS規格によって品質が保証されています。
ベニヤ板やコンパネとは用途が異なり、壁・床・屋根の構造部分に使用されます。
接着性能・強度・ホルムアルデヒド放散量で種類が分かれ、厚みは9〜28mmまであり、用途に応じて使い分けることが重要です。
丈夫で長持ちする住宅をつくるためには、用途や種類、厚みを正しく理解して選びましょう。
*K*
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