外壁塗装のカラーシミュレーションで失敗しないポイントとは？
投稿日：2019.1.25 更新日：2025.2.28
外壁塗装を検討するとき、多くの人が悩むのが「どんな色を選べばいいのか？」という点です。
最近ではカラーシミュレーションを活用して、完成後のイメージを確認できるようになりました。
しかし、「シミュレーション通りにしたのに、実際に塗ったらイメージと違った！」という失敗も少なくありません。
そこで本記事では、外壁塗装のカラー選びで後悔しないためのポイントを詳しく解説します。
カラーシミュレーションとは？
外壁塗装をする際、どの色が家に合うのかを事前に確認できる便利な方法がカラーシミュレーションです。
塗装をする前にデジタル画像を使い、外壁の仕上がりを予測できます。
スマートフォンのアプリや業者が提供するソフトを利用すると、異なる色を試しながら理想的な外観を見つけやすくなります。
しかし、画面上で見る色と実際の塗装後の色は、光の影響や塗料の質感によって変わるため、実際の塗料の色とは異なる場合が多いです。
例えば、スマートフォンの画面で見た色が「ナチュラルホワイト」だったとしても、実際に壁に塗装すると直射日光が当たったときには白っぽくなり、日陰ではグレーがかって見えてしまいます。
カラーシミュレーションで失敗しやすい理由
カラーシミュレーションを活用しても、仕上がりが予想と異なるケースがあります。
主な原因は以下の3つです。
画面と実物の違い
シミュレーションの色は、モニターやスマートフォンの画面設定によって見え方が変わります。
なぜなら、画面で表示される色はRGB（光の三原色）によって表現されるのに対し、塗料は物理的な顔料の組み合わせによって発色するため、色の構成が異なるからです。
例えば、スマートフォンの「ブルーグレー」は鮮やかに見えても、実際の塗装では落ち着いたダークグレーに見える場合があります。
これは、画面の光源と塗料の発色原理が異なるためです。
天候や時間帯による見え方の違い
塗料の色は、天候や時間帯によって変化します。
なぜなら、日光の角度や光の強さによって色の見え方が変わり、時間帯によって反射率や陰影のつき方が異なるからです。
例えば、晴れた日にはベージュに見えても、曇りの日や夜間ではグレーがかった色に変わる場合があります。
面積効果の影響
小さなサンプルで見た色と、実際の外壁全体に塗ったときの色は異なって見えます。
なぜなら、人間の目は広い面積の色を見ると明暗を強調して認識する性質があり、小さいサンプルよりも実際の色が強調されるためです。
特に、明るい色は広範囲に塗るとより明るく、暗い色はより濃く見える場合があります。
カラーシミュレーションの流れ
カラーシミュレーションの基本的な流れは、以下の通りです。
①まず家の全景を撮影する
②色見本から希望の色を選ぶ
③その色でカラーシミュレーションしたものを見てみる
適切な手順を踏むと理想の仕上がりに近づけ、塗装後のイメージと実際の仕上がりのギャップを防げるようになります。
① まず家の全景を撮影する
カラーシミュレーションをおこなうためには、まず家全体の写真を撮影します。
正確なカラーシミュレーションをおこなうには、全体のバランスを確認できる写真が必要です。
部分的な写真では全体の統一感がつかみにくく、仕上がりのイメージがズレる可能性があります。
また、異なる角度からの写真があると、影の出方や光の当たり方による色の変化も考慮でき、より実際に近いシミュレーションができます。
② 色見本から希望の色を選ぶ
次にカタログやメーカーのサンプルを参考にしながら、理想の色を選びます。
塗料は紙のカタログや画面上の色と、実際に壁に塗ったときの見え方が異なる場合があるため、慎重に選ぶ必要があります。
特に、日光の当たり方や壁材の違いによっても発色が変わるため、事前に確認しておかないと「イメージと違った」と後悔する原因になります。
③ その色でカラーシミュレーションしたものを見てみる
最後にカラーシミュレーションアプリや業者の提供するソフトを使って、選んだ色を家の画像に適用します。
実際の仕上がりをイメージできると、塗装後に「思っていた色と違う」と後悔するリスクを減らせるようになります。
また、天候や時間帯によって色の見え方が変わるため、複数のパターンを比較すると、どんな状況でも満足できる色を選べるようになります。
カラーシミュレーションで失敗しないポイント
A4サイズの色見本で確認する
小さな色見本ではなく、A4サイズ以上の大きな見本を用意すると、実際の色の見え方を確認しやすくなります。
特に、面積が大きくなるほど濃く見える傾向があるため、小さな色見本だけで判断すると、塗装後の印象が大きく異なりやすいです。
そのため、A4サイズ以上の色見本を用意し、できるだけ大きな範囲で確認して下さい。
色見本を壁に当てて確認する
色見本を実際の壁に当て、直射日光が当たる場所と日陰の両方で確認しましょう。
光の当たり方によって色の明るさやトーンが変化するため、時間帯や日照条件ごとに見え方が異なります。
特に、午前と午後で同じ色を確認すると、光の向きが変わると印象が違って見えます。
そのため、光の当たり方を考慮しながら、日なたと日陰の両方で色見本を確認するとよいでしょう。
実際の住宅で確認する
可能であれば、同じ塗料を使用した住宅を見学し、実際の仕上がりを確認しましょう。
壁の素材や塗装方法によって、同じ塗料でも発色や光の反射率が変わるため、見本だけでは仕上がりのイメージがつかみにくいからです。
同じ色を使用した家を2軒見比べると、塗装の質感や壁材の違いで微妙に見え方が異なる場合があります。
そのため、実際の住宅を見て仕上がりを確認すると、より納得のいく色選びができます。
まとめ
外壁塗装の際にカラーシミュレーションを使うと、塗装前に家の全景のイメージがつかめるので、当社では5色まで無料でご提示が可能です。
画面と実際の色の違い、天候や時間帯による色の変化、面積効果の影響を理解し、A4サイズ以上の色見本で確認するとよいでしょう。
また、色見本を壁に当てて日なたと日陰での見え方をチェックし、可能なら実際の住宅で仕上がりを確認すると、より満足のいく色選びができます。
「カラーシミュレーションをすれば、見た色通りに仕上がる」ではなく、「こういうイメージ、雰囲気にしたい」という方向性の摺り合わせのために使用するとよいでしょう。
そのほか、わからないことや気になることはお気軽にお問い合わせ下さい！
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