ブログ

外壁塗装における下塗り・中塗り・上塗りの役割とは?

投稿日:2025.5.17 更新日:2025.5.21

外壁塗装における下塗り・中塗り・上塗りの役割とは?

外壁塗装は家を保護し美観を保つための重要な作業です。
この工程は一般的に「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3段階でおこなわれ、それぞれが異なる重要な役割を担っています。
本記事では、「下塗り」「中塗り」「上塗り」のそれぞれの役割について詳しく解説します。

 

 

 

下塗り(プライマー・シーラー)の役割

外壁塗装における下塗り・中塗り・上塗りの役割とは?

下塗りは塗装の最初の工程で、プライマーやシーラーなどの下塗り材を使います。
以下のような重要な役割を持っています。

 

 

密着性の向上

外壁塗装における下塗り(プライマー・シーラー)の最も重要な役割の一つが「密着性の向上」です。
下塗り材には外壁材と塗料の間の接着を強化する役割があり、中塗り・上塗りの剥がれを防止する基礎となります。
下塗りを省略してしまうと中塗りや上塗りが直接素材に接することになり、密着力が大幅に低下し、早期の剥がれや膨れなどの塗装不良を招く可能性が高まります。
特に外壁は紫外線や雨風にさらされる過酷な環境にあるため、この密着性の向上は塗装の寿命を大きく左右する重要な要素です。

 

 

下地の調整

下塗りをおこなうことで、素材の吸収率を均一化して塗料のムラを防ぐことができます。
目に見えない微細なクラックや凹凸を埋め、古い塗膜の残留部分と新しい塗料の馴染みを良くすることで、平滑な仕上がりを促進します。
平滑にすることで、上塗りの仕上がりが美しくなります。
このように下塗りは単に密着性を向上させるだけでなく、上塗りの美観と耐久性を大きく左右する下地調整の役割も果たしています。
下地調整が不十分だと、せっかくの上塗り塗料の性能を十分に引き出せないばかりか、早期劣化や見栄えの悪さにつながります。

 

 

素材の保護

下塗りによって素材からの有害物質の染み出しを防止することができ、素材の保護につながります。
金属部分の防錆効果や木部の防腐効果を提供することが可能です。
また下塗り塗料は粘度が高く、浸透性に優れているため、素材の奥深くまで浸透して強固な基盤を形成できます。
その結果、全体の塗装システムの耐久性が大幅に向上します。

 

 

 

中塗りの役割

外壁塗装における下塗り・中塗り・上塗りの役割とは?

中塗りは下塗りと上塗りの間に位置し、以下のような役割を持っています。

 

 

隠蔽性の向上

中塗りをおこなうことで、下地や下塗りの色を隠して上塗りの発色を良くします。
色の変更をおこなう場合、特に濃い色から明るい色への変更や、大きな色の変更時に重要な役割を果たします。
中塗りを省略すると、下地の色の影響で想定していた色と異なる仕上がりになるリスクが高まるのです。
このように、中塗りは隠蔽性の向上という点で必要不可欠な工程であり、最終的な仕上がりの質と美観に大きく影響します。
また、上塗りの使用量を抑えるコスト効率化の効果もあります。

 

 

膜厚の確保

中塗りでは上塗りと同じ塗料を使うため、同じ塗料の重ね塗りによって塗装全体の厚みを増して、紫外線や雨水などの外部環境から建物を守る役割があります。
また、微細なクラックやピンホールを埋める効果もあります。
中塗り塗料は下塗り塗料よりも顔料が多く含まれ、塗膜形成能力が高いのが特徴です。
そのため、中塗りを省略すると塗膜の厚さが不足し、早期劣化の原因となることがあります。

 

 

平滑性の向上

中塗りには下塗りの微細な凹凸を更に平滑化する役割があります。
下塗り後には、細かな凹凸や不均一部分が残ってしまいますが、中塗りをおこなうことで更に平滑にすることができます。
その結果、塗膜全体の均一性を高めて、上塗りでの仕上がりの美観を向上させることができます。
平滑な下地があることで、上塗りの塗料がムラなく均一に広がるのです。
このように、中塗りは単に塗料の層を厚くするだけでなく、最終的な仕上がりの質感と美観を大きく左右する重要な工程になります。
特に見た目の美しさや高級感を重視する場合には不可欠な工程といえます。

 

 

 

上塗りの役割

外壁塗装における下塗り・中塗り・上塗りの役割とは?

上塗りは最終工程であり、最も目に見える層として重要な役割を持っています。

 

 

美観の向上

最終工程となる上塗りは、建物の第一印象を左右する色や質感を最終的に決定します。
この工程で光沢の有無や質感を決定して、素材感や高級感を演出します。
また、ムラなく均一に仕上げることで、建物全体に統一感のある美しい外観を実現します。
このように、上塗りは塗装工程の最終段階であり、実際に目に見える部分です。
どれだけ下塗りや中塗りが丁寧におこなわれていても、上塗りの質が悪ければ全体の印象は台無しになります。
逆にいえば、上塗りの美しさは建物全体の印象を大きく向上させ、その価値を高める効果があります。

 

 

環境からの保護

上塗りは「環境からの保護」という点でも非常に重要な役割を担っています。
上塗り塗料には紫外線を遮断・吸収する成分が含まれているため、紫外線による塗膜の劣化や変色を防止します。
また、防水性によって雨水の浸入を防ぎ、外壁材の劣化を防止します。
上塗りが劣化してしまうと、下の塗膜や外壁素材自体が環境にさらされ、急速に劣化が進行してしまいます。
適切な上塗りをおこなうことで外壁の寿命を大幅に延ばし、結果的に建物全体の寿命と資産価値の維持に大きく影響します。

 

 

機能性の付与

上塗り塗料は耐候性や耐久性に優れ、外部環境との直接接触に耐える設計になっています。
最近では防カビ・防藻性能、親水性や撥水性など特殊機能を持っている、多機能型の上塗り塗料も増えています。

現代の上塗り塗料は単なる保護や美観だけでなく、省エネや居住性向上にも寄与しており、美しさと実用性を両立させています。
例えば、高い光沢は美観面で魅力的であると同時に、汚れが付きにくく雨で流れやすいという実用面のメリットもあります。

 

 

 

「下塗り」「中塗り」「上塗り」三層構造の重要性

外壁塗装における下塗り・中塗り・上塗りの役割とは?

これら3つの工程を適切におこなうことで、以下のメリットが生まれます。

 

・相乗効果による耐久性向上
・コストパフォーマンスの向上
・仕上がりの美観向上

 

各工程が役割分担することで個々の弱点を補うことができ、層の厚みによる保護効果が高まることで、一般的に10年前後の耐久性が期待できます。
また、適切な工程を踏むことで再塗装までの期間が延び、長期的に見れば塗り替え頻度が減り経済的です。
そして、段階的な処理により色ムラや塗膜不良が発生しにくくなり、最終的な仕上がりの質が向上します。

 

当社の外壁塗装については、「外壁塗装・屋根塗装」からご確認ください。

 

 

 

まとめ

外壁塗装における下塗り・中塗り・上塗りは、それぞれが明確な役割を持っています。
お互いに補完し合うことで、建物を保護して美観を保つシステムを形成しています。
下塗りは密着性と下地調整、中塗りは隠蔽性と膜厚確保、上塗りは美観と環境保護という役割分担によって、外壁塗装の耐久性と美観が向上します。
これらの工程を適切におこなうことが、建物を長期間保護し、資産価値を維持するために重要です。

 

*K*

 

当社では、無料診断をおこなっておりますので「プロが見る無料診断」からぜひご利用ください。

 

東京都立川市,小平市,福生市,武蔵村山市,東村山市,東大和市,国立市,国分寺市,昭島市,日野市,その他エリアも対応可能で、塗装工事、屋根工事のことなら、INGコーポレーションへお気軽にご相談ください。

東京都立川市の外壁塗装店【INGコーポレーション】

オススメ関連記事

施工事例

施工事例一覧
ご依頼ありがとうございます