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屋根に雪止めは必要?役割や必要条件を解説

投稿日:2025.5.24 更新日:2025.5.28

屋根に雪止めは必要?役割や必要条件を解説

雪止めとは屋根に取り付ける設備のことで、屋根に積もった雪が一度に大量に滑り落ちるのを防ぐためのものです。
通常は屋根の軒先付近に取り付けますが、雪止めの種類によっては屋根全体に複数列設置する場合もあります。
雪止めが必要かどうかは、住んでいる地域の積雪量や周囲の環境によって異なります。
そのため、雪止めが必要な条件は何なのか知っておくことが必要です。
そこで本記事では、どのような環境の場合に屋根に雪止めが必要なのか、また雪止めの種類などについて解説します。

 

 

 

雪止めの役割

屋根に雪止めは必要?役割や必要条件を解説

雪止めは、 屋根に積もった雪が急に滑り落ちることを防ぎ、少しずつ溶けて落ちるようにするためのものです。
主に以下のような役割があります。

 

 

安全の確保

屋根に積もった雪が一度に大量に落ちてしまうと、下を通っている人や物(車や室外機など)に危険を及ぼす可能性があります
特に金属屋根や急勾配の屋根では、数百キロの雪が一気に滑り落ちることがあり、その下にいる人に危険をもたらします。
雪止めがあることで、このような落雪による人的被害や物的被害などを防止することができるのです。
さらに、子どもや高齢者などの危険を察知しにくい人の保護につながります。
そのため、積雪地域での雪止めは安全対策としてとても重要で、命を守る装置と言えるでしょう。

 

 

建物の保護

屋根からの落雪によって、雨樋や軒樋が損傷してしまうことがあります。
落雪の重みで、屋根の近くにある部材が変形したり破損してしまうのです。
また、雪止めは屋根材自体への負担軽減にもつながります。
雪止めによって雪の重さを分散させることで、屋根や構造への負担を軽減することができるのです。
その結果、屋根材の寿命を延ばすことができます。
このように雪止めは人や物の安全だけでなく、建物自体の保護と長寿命化にも大きく影響する重要な部材です。
適切に設置することで、長期的には修繕費用の削減にもつながります。

 

 

近隣トラブルの防止

屋根から隣家の敷地に雪が落ちてしまうと、隣家の車や設備、庭や植栽を傷めて損害を与える危険があります。
特に住宅が境界線近くに建っている場合は、落雪の行き場が隣地になってしまうことが多いため注意が必要です。
また、隣接する通路や歩道に雪が落ちてしまい、通行を妨げたり共有スペースが雪で使えなくなったりすることもあります。
このようなトラブルが起こると、場合によっては損害賠償責任が生じることもあるため、特に住宅が密集している場合は雪止めの設置は非常に重要です。
自分の敷地内で雪の問題を解決することが、良好な近隣関係を維持する上で大切なポイントになります。

 

 

 

屋根の雪止めが必要な条件

屋根に雪止めは必要?役割や必要条件を解説

雪止めは人や物の安全のためにとても重要な装置ですが、すべての住宅に必要なわけではありません。
屋根に雪止めが必要な条件について解説します。

 

 

お住まいの地域の積雪量

地域によって積雪量が大きく異なり、豪雪地帯では雪止めの設置が非常に重要になります。
積雪がほとんどない地域では雪止めは不要で、年間積雪量が少ない地域では優先度が低いです。
このように、お住まいの地域の積雪データに基づいた適切な雪止め対策を講じることが重要になります。
専門業者に相談をして、地域の特性に合った最適な雪止めを選択することがおすすめです。

 

 

屋根の傾斜角度

雪止めの必要性や設置方法は屋根の傾斜角度によって大きく異なります。
屋根の傾斜角度が急な場合(特に30度以上)では、雪が滑りやすく落雪リスクが高いため雪止めの必要性が高いです。
傾斜が緩やか(10度以下)な屋根では、雪が自然に滑り落ちにくく落雪リスクがあまりないため、雪止めの必要性が低いです。
また、陸屋根(フラットルーフ)では基本的に不要になります。

 

 

屋根材の種類

屋根材によって表面の滑りやすさが異なるため、雪止めの必要性は屋根材の種類によっても大きく異なります。
ガルバリウム鋼板やトタンなどの金属屋根は滑りやすいため、雪止めの必要性が高いです。
金属屋根など滑りやすい屋根材を使用している場合は、傾斜が緩やかな場合でも軒先に簡易的な雪止めを検討することがおすすめです。
スレート屋根は中程度の滑りやすさで、積雪地域では検討が必要になります。
粘土瓦やコンクリート瓦などは比較的滑りにくいため、必要性がやや低いとされています。
このように屋根材と傾斜角度の組み合わせを考慮して、最適な雪止めを選択することが重要です。

 

 

 

雪止めの種類

屋根に雪止めは必要?役割や必要条件を解説

雪止めにはさまざまな種類があり、それぞれ形状や機能、適した屋根材が異なります。
主な種類は以下になります。

 

・金具型雪止め(L字型や丸型、フック型などの小型金具)
・パイプ型の雪止め(水平に設置された金属パイプ)
・格子状の雪止め(縦横のパイプが格子状になったもの)
・波板状の雪止め(波形の板状)
・瓦用雪止め(瓦の形状に合わせた専用形状)
・アングル型雪止め(山形の金属部材)

 

これだけの種類があると、どの雪止めを使うか迷う方も多いと思います。
選択のポイントは、屋根材の種類や傾斜角度、地域の積雪量、予算、デザイン性などを総合的に判断することが重要です。
特に積雪の多い地域では専門業者に相談をした上で、住宅に合った最適な雪止めを選択することをおすすめします。

 

 

 

まとめ

雪止めは単に雪を止めるだけでなく人や物の安全を守り、建物の維持管理に影響する重要な設備です。
雪が一度に落下してしまうと、雪の重さと衝撃で下にいる人や物に危険を及ぼす可能性があります。
積雪地域では重要な要素となっているので、ポイントをしっかりと把握した上で設置することが大切です。
また、傾斜が急な屋根や金属屋根などの滑りやすい屋根材を使用している場合は、雪止めは重要な安全設備になります。
適切な判断のためには、地域の気象条件や建物の特性を考慮し、必要に応じて専門業者に相談することをお勧めします。

 

*K*

 

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