外壁クラックの補修方法について解説!放置するとどうなる?
投稿日:2023.6.24 更新日:2023.6.28
築年数の経過によって気になってくるのが外壁の劣化ではないでしょうか。
外壁の劣化には色褪せやチョーキング、塗膜の剥がれやクラックなど様々な症状があります。
そのなかでも、建物の構造に影響を及ぼす可能性があるのが「クラック(ひび割れ)」です。
クラックを放置してしまうとトラブルも起こってしまうため、しっかりと補修することが大切です。
この記事では外壁クラックの補修方法や、クラックを放置することで起こるトラブルについて解説します。
住宅の外壁にクラックが発生している方はぜひ参考にしてください。
外壁クラックとは?
外壁クラックとは「ひび割れ」のことを言いますが、一口に外壁クラックと言ってもいくつか種類があります。
外壁に発生するクラックは主に以下の4種類です。
・ヘアクラック
・乾燥クラック
・構造クラック
・縁切れクラック
まずは、それぞれのクラックの特徴や原因について詳しく解説します。
ヘアクラック
ヘアクラックとは幅0.3㎜以下・深さ4㎜以下の細さで、塗膜に発生するひび割れのことです。
紫外線などによって塗膜が劣化することで、素地の膨張と収縮に耐えられなくなることが原因で発生します。
そのほかにも、施工不良や塗料との相性が原因となることもあります。
あまりにも早くヘアクラックが発生した場合は、施工時に塗料の乾燥時間を十分に設けなかったことが原因として考えられるでしょう。
また、塗料と素地との相性が悪かった場合も、表面にひび割れが発生する可能性があります。
ヘアクラックは緊急性があるものではなく、すぐに建物に影響があるわけではありません。
そのため、すぐに補修をしなくても大丈夫ですが、構造クラックへと発展することもあるため経過観察することが大切です。
乾燥クラック
乾燥クラックはモルタルの外壁で多く見られ、クラック幅が狭く近くで見ないとわからないほどのひび割れです。
湿式工法を用いた際に、塗料の乾燥過程で水分の蒸発によって乾燥と収縮を繰り返すことが原因で発生します。
モルタルの上から塗装で仕上げをおこないますが、モルタルが乾燥する前に表面塗装が乾燥することで起こることもあります。
乾燥クラックは塗膜表面のみに発生するクラックなので、モルタルが乾燥すればそれ以上は収縮しないためクラックが広がることはありません。
構造クラック
構造クラックとは、幅0.3㎜以上・深さ5㎜以上の大きなひび割れのことをいいます。
塗膜に発生するヘアクラックとは異なり、構造クラックは外壁内部から発生している外壁材本体のひび割れです。
地盤の不同沈下や基礎の劣化、地震の揺れなどが原因となって発生します。
構造クラックは建物内部からのひび割れなので、建物の構造に影響が出てしまいます。
そのため、構造クラックが発生している場合は早急な補修が必要です。
縁切れクラック
縁切れクラックは、モルタル外壁の継ぎ目に発生するひび割れです。
外壁塗装では一度に一面を仕上げますが、何らかの理由によって塗装工事が中断した場合、前に塗った箇所と後から塗る箇所に継ぎ目ができてしまいます。
この継ぎ目にできたひび割れのことを縁切れクラックといいます。
外壁クラックの補修方法
外壁クラックの補修方法は、クラックの種類によって異なります。
それぞれに適した補修方法について詳しく解説します。
シール工法
発生しているひび割れがヘアクラックだった場合、シール工法で補修することができます。
補修工程は以下になります。
①クラック部分を刷毛で掃除
②シーリング材の刷り込み
③ヘラでならす
④塗装で仕上げをおこなう
シール工法はクラックが発生している箇所にシーリング材を刷り込む方法なので、簡単に補修することが可能です。
Uカット工法
Uカット工法は、電動カッターなどを使ってひび割れ部分をカットして補修する方法です。
この工法は構造クラックなどの大きなひび割れが起こっている場合に使用します。
補修工程は以下になります。
①電動カッターでひび割れ部分をU字にカット
②カット部分を刷毛で掃除
③プライマーを塗布
④シーリング材を充填
⑤ヘラでならす
⑤塗装で仕上げをおこなう
Uカット工法は専用の工具や施工技術が必要になるため、業者に依頼するようにしましょう。
ひび割れ補修を含む下地処理については「塗装前の下地処理」をご覧ください。
外壁クラックを放置するとどうなる?
外壁クラックには早急に対処しなければいけないクラックがありますが、放置した場合はどうなるのでしょうか。
最後に放置した場合に起こるトラブルについて解説します。
雨漏りが発生する
外壁クラックが発生しているということは、外壁の保護機能が低下している証拠です。
そのため、雨水が浸入しやすく雨漏りの原因になります。
また、雨水の浸入によって塗膜も剥がれやすくなり、美観も損ねてしまいます。
建物の耐久性が低下する
外壁クラックから雨水が浸入することによって、外壁内部が腐食する可能性があります。
そしてそのまま放置してしまうと、外壁材だけではなく建物自体の耐久性にも影響してしまうのです。
外壁材取り替えなどの大がかりな工事が必要になる前に、しっかりと対処することが大切です。
カビやシロアリが発生する
雨水の浸入によって湿気が発生し、カビやシロアリが発生しやすい環境になります。
カビが発生することで、アレルギーや感染症など健康にも被害を及ぼします。
また、シロアリの発生によって建物が脆くなってしまい、倒壊する危険を高めてしまうのです。
まとめ
住宅の外壁にひび割れが発生していると驚かれる方も多いでしょう。
外壁クラックには種類があり、緊急性のないものと早急な補修が必要なクラックがあります。
住宅の外壁に発生しているのはどのクラックなのかによって、適切な対処をおこなうことが大切です。
また、補修が必要なのに放置し続けてしまうと様々なトラブルに発展し、建物自体の耐久性にも影響が出てしまいます。
建物の寿命を延ばすためにも、定期的なメンテナンスをおこないましょう。
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