屋根材にはどんな種類がある?特徴や選ぶ際のポイントを解説!
投稿日:2023.7.15 更新日:2023.7.18
屋根材には様々な種類があり、それぞれ特徴や耐用年数が異なります。
それぞれの特徴をしっかりと押さえておくことで、自分に合った屋根選びができるでしょう。
この記事では、屋根材の種類とそれぞれの特徴について解説します。
また、選ぶ際のポイントもご紹介するので、屋根材選びで悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
屋根材の種類
屋根材には主に以下の種類があります。
・日本瓦
・セメント瓦
・化粧スレート
・天然スレート
・トタン
・ガルバリウム鋼板
・ 銅板
・アスファルトシングル
まずは、それぞれの特徴や耐用年数について詳しく解説します。
日本瓦
日本瓦は粘土を焼いて作る屋根材で、粘土瓦とも呼ばれています。
耐用年数は50年以上と長く、断熱性や防音性が高いというメリットもあります。
デザイン性も高いため、デザインを重視したい方にはおすすめの屋根材です。
一方、屋根材が重いため耐震性が低下するといったデメリットもあります。
また、工事費用が高いため、価格よりも耐用年数を重視したい方には向いているでしょう。
セメント瓦
セメント瓦は、セメントと砂を材料として作る屋根材をいいます。
耐用年数は30年程度です。
断熱性や防音性が高く日本瓦より安いというメリットがありますが、日本瓦よりも耐用年数が短いというデメリットがあります。
また、塗装が必要な点や耐震性が低い点などデメリットが多いため、現在ではあまり生産されておらず使用する住宅も減ってきています。
化粧スレート
化粧スレートとはセメントに繊維質の材料を混ぜて作る屋根材で、コロニアルやカラーベストなどとも呼ばれています。
耐用年数は20~25年ほどで、工事価格が安く、軽いため耐震性が高いというメリットがあります。
一方、割れやすく塗装の必要性があるなどデメリットもあるため、総合的に判断する必要があるでしょう。
耐用年数と価格のバランスが良いため、価格を重視する方にはおすすめな屋根材です。
天然スレート
天然スレートとは天然の岩石を使用した屋根材で、耐用年数は20年ほどです。
化粧スレートと比較すると、天然石の美しさがありデザイン性が高いという特徴があります。
しかし、化粧スレートよりも価格が高く、耐震性が低いというデメリットもあります。
価格は気にせず、デザイン性を最も重視したい方にはおすすめです。
トタン
トタンとは、亜鉛で鉄をめっき加工した鋼板です。
工事価格が安く耐震性が高いというメリットがありますが、耐用年数が10~20年と屋根材の中では最も短いというデメリットがあります。
さらに、断熱性や防音性が低くサビやすいなどデメリットが多くあります。
そのため、メンテナンスコストはかかっても良いから工事価格を安く済ませたいという方には向いている屋根材になるでしょう。
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板とは、アルミニウムと亜鉛とシリコンでめっきされた鋼板です。
耐用年数は30年ほどで、耐震性や防水性が高く金属素材の中ではサビにくいため、金属屋根では最も人気のある屋根材です。
また、既存の屋根材の上から新しい屋根材を取り付ける「カバー工法」に適しているため、カバー工法で安く工事をしたい方には向いているでしょう。
デメリットとしては、傷が付きやすく防音性が低いという点が挙げられます。
銅板
銅板屋根とは銅製の素材を屋根に張り付けたもので、主には寺などの特殊建築で使用します。
耐用年数は60年以上と屋根材の中で最も長く、サビても耐用年数は短くなりません。
また、軽量なので耐震性が高く、塗装が不要というメリットもあります。
一方、価格は最も高く工事可能な業者も少ないため、価格や手間よりも耐用年数を最も重視したい方には向いているでしょう。
アスファルトシングル
アスファルトシングルとは、ガラス繊維にアスファルトを塗装し、表面に石粒を吹き付けたシート状の屋根材です。
耐用年数は20~30年程度で、耐震性が高くサビたり割れたりしないというメリットがあります。
また、デザイン性の高さが魅力なので、屋根にデザイン性を求めている方にはおすすめな屋根材です。
一方、表面の石が落ちたり、カビやコケが発生しやすいというデメリットもあります。
屋根材を選ぶ際のポイント
屋根材それぞれの特徴を把握した上で、実際にどのようにして選んだら良いのか迷う方も多いでしょう。
屋根材を選ぶ際は、自分が何を重要視しているのかをはっきりさせる必要があります。
選ぶポイントとなるのは以下の3点です。
・価格
・耐用年数
・デザイン
それぞれ詳しく解説します。
価格で選ぶ
屋根材を選ぶ際、価格が気になる方は多いのではないでしょうか。
価格は屋根材によって異なり、場合によっては2倍ほど異なることもあります。
安い価格の屋根材が良いという方には「スレート」「トタン」「ガルバリウム鋼板」がおすすめです。
ただし、トタンは耐用年数が短くメンテナンスコストがかかるため、全ての面で価格を抑えたい方は「スレート」か「ガルバリウム鋼板」にすると良いでしょう。
耐用年数で選ぶ
耐用年数は屋根材によって大きく異なります。
耐用年数が長い屋根材を選ぶと、屋根材の交換頻度を少なくすることができます。
「日本瓦」や「銅板」は耐用年数が50年以上と長いため、メンテナンス頻度を少なくしたい方にはおすすめの屋根材です。
ただし、銅板の場合は特殊建築での使用がほとんどなので、一般住宅の屋根材であれば日本瓦が良いでしょう。
デザインで選ぶ
屋根は外観のイメージを決める重要な部分なので、デザインを重視して決めたいという方も多いでしょう。
屋根材によってデザインは様々で、デザインにこだわりたい方には「日本瓦」や「アスファルトシングル」がおすすめです。
まとめ
屋根材にはいくつか種類があり、価格やデザイン性、耐用年数など何を重視するかによって適した屋根材が異なります。
価格を重視したい方は「スレート」か「ガルバリウム鋼板」、耐用年数を重視したい方は「日本瓦」や「銅板」、デザイン性を重視したい方は「日本瓦」や「アスファルトシングル」がおすすめです。
また、それぞれにメリット・デメリットがあるため、総合的に判断することも大切です。
屋根選びで困っている方は、本記事を参考にスムーズな屋根選びをおこなってください。
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