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シーリング工事とは?種類と工事のタイミングを解説

投稿日:2024.3.23

シーリング工事とは?種類と工事のタイミングを解説

建物のメンテナンスや改修工事は、快適で安全な環境を確保するために欠かせないもので、シーリング工事は建物の状態を健全に保つために必要不可欠です。
外壁に貼るタイル・サイディングなどの外壁材に、シーリング材を充填することで、劣化を大きく防ぐことができます。
実際に建物のシーリング工事を検討してるが、詳細が分からず不安に感じる方もいるでしょう。
本記事では、シーリング工事の種類や工事の適切なタイミングを詳しく解説します。

 

 

 

シーリング工事とは

貫板とは?用途や種類を解説

シーリング工事とは、接着性があるシーリング材で建物の外壁や屋根にある隙間やひび割れを埋める工事で、雨水や湿気の侵入を防ぎます。
建物の外壁材のタイル・サイディング材は、パネルの間に隙間があります。
この目地を埋めているのがシーリング材です。
シーリング材は、伸縮性にも優れているため、地震・強風などで建物が揺れた際に衝撃を受け止める役割もあります。
適切なシーリング工事により、建物の寿命を延ばし、快適な生活空間の維持ができるでしょう。

 

 

 

シーリング材に求められるポイントは?

建物の寿命を伸ばすシーリング材には、次のような機能が必要となります。

 

・水密性・気密性に優れた材料で、建築材に適切に接着すること
・気温変化や地震時の揺れに耐えられること
・こまめに工事をおこなう必要がないよう、一般的に耐久10年以上であること
・シーリング目地やその周囲が汚れて目立つ素材でないこと

 

 

 

シーリング工事の種類

シーリング工事とは?種類と工事のタイミングを解説

一口にシーリング工事といっても、いくつかの種類があります。

 

 

 

打ち替え工法

打ち替え工法は、既存のシーリング材を全て取り除き、新たにシーリング材を打ち込む工法です。
既存のシーリング材が劣化している場合、シーリングの性能を向上させたい場合、外壁塗装と同時におこなう場合に適しています。
打ち替え工法のメリットは、シーリング材をが新しくすることで防水性や緩衝性が高まることです。
デメリットは工期が長くなることや、工事費用が増し打ち工法よりも高くなることです。

 

 

 

増し打ち工法

増し打ち工法は、既存のシーリング材の上から新しいシーリング材を被せる工法です。
既存のシーリング材がある程度機能している場合、工事の期間・コストを抑えたい場合に適しています。
打ち替え工法をおこなうのが困難で、増し打ち工法が適している場所も存在します。
例えば、窓やドアのサッシ周りは、既存のシーリング材を撤去すると防水紙を傷つける可能性があるため、増し打ち工法向きです。
また、壁同士が内向きで入りあっている入隅は、既存のシーリング材を撤去するのが難しいため増し打ち工法をおこないます。
さらにALC外壁の1回目のシーリング工事の際は、目地の溝が深く、増し打ち工法でも十分な量のシーリング材を充填できるため、増し打ち工法が選択されるでしょう。
増し打ち工法のメリットは、工事時間が短く、周囲への影響が少ないことです。
デメリットは、既存のシーリング材と新しいシーリング材の密着性が低く、剥がれやすいことです。

 

 

 

ブリッジ工法

ブリッジ工法は、既存シーリングの上に新しいシーリングを橋を架けるように盛りあげて施工する工法です。
新規のシーリング材と接着しないよう、ボンドブレーカーを設置して絶縁したうえで、その上にシーリング材を充填します。
目地底が浅い箇所や厚みが付けられない形状の箇所、収縮が起きやすい箇所におこなわれます。
また、既存のシーリング材を撤去した場合に、シーリング周辺に損傷が発生する可能性がある場合に有効な方法です。
打ち替え工法よりも予算的にも安くなることがメリットですが、外観が少し変わってしまうことは知っておきましょう。

 

 

拡幅シーリング再充填工法

拡幅シーリング再充填工法は、目地幅を拡大して新規に同種またはより高性能なシーリング材(コーキング材・充てん材)を充てんする工法です。
シーリングをおこなう際に既存の目地幅が不足している場合や、既設シーリングに油性コーキング材が用いられている場合におこなわれます。
また、除去した際に次のシーリング材がうまく接着しない可能性がある場合にもおこなわれる工法です。
目地幅を拡大し充分な目地幅やきれいな被着面でシーリングがおこなえるため、性能上打ち換えと同等のシーリング精度を得られます。
拡幅シーリング再充填工法は工程が多く、工期が長くなるため費用もかかります。

 

 

当社のシーリング工事については「シーリング工事」をご覧ください。

 

 

 

シーリングを補修するタイミング

シーリング工事とは?種類と工事のタイミングを解説

 

シーリング工事をおこなうタイミングは次の時期が適切でしょう。

 

 

耐用年数の経過

シーリング材は紫外線を浴びることで硬くなり、緩衝材としての役割を果たさなくなります。
5年から10年が耐用年数とされています。
10年を超える場合は、シーリングとして寿命を迎えていますので工事を検討するタイミングとなるでしょう。
定期的に業者に点検・相談をおこなうことを推奨します。

 

 

劣化症状が確認された時

紫外線や雨風によって目に見える劣化症状が生じることがあります。
具体的には、正面のひび割れ、破断、ボードとシーリング材の剥離、シーリング材の厚みがなくなる肉やせ、欠落があります。
人目で見てもわかる症状も多いため、気が付いたら業者に相談するタイミングです。

 

 

外壁塗装をおこなう時

外壁塗装をおこなうタイミングで、一緒にシーリング工事をおこなうのもおすすめです。
外壁塗装・シーリング工事共に足場が必要になるため、一度で済む分費用が抑えられます。
また、二つを同じタイミングでおこなうことで、メンテナンスの時期を合わせられます。
時期を合わせると、メンテナンスのし忘れを防止でき、大きなメリットとなるでしょう。

 

 

 

まとめ

シーリング工事は建物の外壁や屋根の隙間やひび割れを埋め、雨水や湿気から守ります。
シーリング材の選定や工法の選択は、建物の健全性と快適性に直結します。
打ち替え・増し打ち・ブリッジ・拡幅シーリング再充填などの工法には、それぞれメリットとデメリットがあり、建物の状態に合わせた選択が必要です。
また、シーリングの補修タイミングは耐用年数の経過や劣化症状の確認、外壁塗装時など、定期的な点検が重要です。
計画的なシーリング工事をおこなうことで、建物の寿命を延ばし、安全で快適な住環境を保っていきましょう。

 

*K*

 

 

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