雪止め工事とは?メリット・デメリットや種類について紹介!
投稿日:2024.4.27 更新日:2024.5.2
雪止めとは屋根からの落雪を防ぐための部材ですが、
「屋根に雪止め工事はしたほうがいいの?」「雪止めは後付け工事できるの?」など疑問がある人はいないでしょうか。
雪止めについてよく知らないまま工事すると、雪止めが設置できなかったり落雪が上手く防止できなかったりと、さまざまなトラブルになります。
そこで今回は、雪止め工事のメリット・デメリット、どんな種類があるかを中心に紹介します。
雪止め工事をするメリット
雪止め工事をするメリットは以下の2つです。
・落雪を防げる
・雨樋の破損を防げる
以下で詳しく説明します。
落雪を防げる
雪止め工事をすると落雪を防止できます。
雪は水分を含んでいたり、降ってから時間が経ったりすると重量がでてきて危険です。
重量がある雪が落雪すると、下にいる人や車に雪の塊が当たって事故になり、損害賠償を請求されるなどのトラブルになる可能性もあります。
雪止めを設置すると落雪がなくなり、事故やトラブルを防止できます。
雨樋の破損を防げる
雪止め工事をすると雨樋の破損を防げます。
雨樋は雪の重みに耐えられる強度ではありません。
そのため、屋根に溜まった雪が雨どいに落ちると雪の重みで破損し、高額な修理費が掛かる場合が多いです。
雪止めを設置すると雪が雨樋に溜まらなくなるので、雨樋の破損を防げます。
雪止め工事のデメリット
雪止め工事のデメリットは以下の2つです。
・雨漏りの原因になる
・雪下ろし作業の邪魔になる
雨漏りの原因になる
雪止めがあると屋根に雪が溜まり、雨漏りの原因になります。
特に経験の浅い業者が雪止めを設置すると、防水処理がされてないなどの施工不良から雨漏れが発生する場合が多いです。
雪下ろし作業の邪魔になる
屋根に雪が積もりすぎると住宅に負荷がかかるので、雪下ろし作業をおこなう場合が多いです。
しかし、屋根に雪止めがあると雪下ろし作業の邪魔になるというデメリットがあるので、あえて屋根に雪止めを付けない住宅も多いです。
雪止めの種類
雪止めの種類は主に3つあります。
・瓦
・金具
・ネット
瓦タイプ
瓦タイプの雪止めは、瓦の表面に取手のようなものがついていて落雪を防止します。
瓦と一体になっているので外観を損ねないところが最大の特徴です。
また、お手軽に後付けもでき、間隔をあけて落雪防止に必要な枚数だけ瓦を交換するだけでよいです。
金具タイプ
金具タイプの雪止めは、屋根材の隙間に差し込んだ金具を使用して落雪を防止します。
種類はL字型、扇型、羽型とさまざまあり、形状によって雪止め効果が変わってきます。
取り付けは屋根材の隙間に差し込むだけなので、ストレート屋根や瓦屋根にも後付けできるのが魅力です。
ネットタイプ
ネットタイプは屋根の軒先に金網を取り付け、落雪を防止します。
雪止めの中でもネットタイプは雪を面でしっかり支えるので、雪止め効果がとても高いのが特徴です。
また、どんな屋根にも取り付けられますが、屋根に太陽光パネルがついていると取り付けられない場合があるので、注意が必要です。
雪止め工事をしたほうがよい場合
雪止め工事をしたほうがよい場合は以下の3パターンです。
・年に数回しか雪が降らない地域
・隣家との距離が短い
・屋根下に通路がある
落雪は雪が溶け始める時に起きやすいので、1ヶ月以内に溶ける地域では落雪事故が多数発生します。
そのため、積雪量が豪雪地帯ほど多くはなく、まれに雪が降る地域は雪止めをおすすめします。
他にも隣の家との距離が近かったり、屋根下に通路があったりする場合は、トラブルや事故になるリスクが高いので雪止めを積極的に設置しましょう。
雪止め工事をしないほうがいい場合
雪止め工事をしないほうが良い場合は以下の3パターンです。
・豪雪地帯
・敷地が広く隣家までの距離が遠い
・屋根下に通路がない
雪止めは豪雪地帯の住宅に必要と思われがちですが、それは間違いです。
雪が多く降る場合は、雪の重みで住宅が傾く可能性があるので雪下ろしが必要になります。
そのため、雪止めが屋根についていると雪下ろし作業の邪魔になるので、豪雪地域では雪止めをあえてつけない場合が多いです。
また、敷地が広く隣の家までの距離が遠かったり、屋根の下に通路がない場合は、落雪しても被害がないため雪止めの必要性がほとんどありません。
雪止めの工事費用を安く抑える方法
雪止め工事を安く抑える方法は以下の3つです。
・相見積もりする
・他の屋根工事と一緒にする
・火災保険を利用する
相見積もりする
雪止め工事をするときは、複数の業者から相見積もりを取ると工事金額が安くなる可能性が高いです。
複数の見積もりを取ると適正価格が見えてきますし、無駄な作業がないか比較できます。
少なくとも2〜3社から見積もりを取ると、比較しやすいです。
他の屋根工事と一緒にする
雪止め工事を他の屋根工事と一緒におこなうと、人件費や足場の設置費用が抑えられます。
特に足場の設置費用は高額な場合が多く、工事費用のかなりの割合を占めているので、雪止め工事だけで足場をバラすのはもったいないです。
もし劣化が進んでいる屋根材があれば、雪止め工事とタイミングを合わせると費用を浮かせられます。
火災保険を利用する
雪での影響が大きい場合は、火災保険を利用すると修理の負担額が軽くなります。
火災保険にはほとんどの場合、雪災補償がついていて、風や雪など自然災害による雪止めの修理には火災保険が適用される可能性が高いです。
火災保険の保険証券に「雪災補償」と書いていれば補償範囲にあるので、事前に確認しておくとよいでしょう。
よくある質問
以下では雪止め工事に関して、よくある質問を紹介します。
雪止めは法律で決まりがありますか?
民法や建築基準法では雪止めの設置は規定されていません。
しかし、民法218条では「土地の所有者は、直接に雨水を隣地に注ぐ構造の屋根その他の工作物を設けてはならない」と定められています。
そのため、雨水になる可能性のある雪は、隣家に落雪しないように雪止めをつける必要があります。
雪止めを後付けできない場合はありますか?
アスファルトシングル屋根の場合、雪止め金具を後付けできません。
雪止め金具は屋根材の隙間に差し込んで固定させるのですが、アスファルトシングルはとても柔らかい材質なので強度が足りなく、金具が付きません。
ただし、アスファルトシングルは細かい凹凸があるので多少の雪であれば雪止めの役割をしてくれます。
まとめ
雪止め工事をするときは業者選びがとても重要です。
業者によっては雪止め設置が不慣れなところも珍しくなく、施工不良でトラブルになったケースも多くあるので、経験が豊富な業者に依頼してください。
また、経験豊富な業者であれば、屋根の形状や種類からどのタイプの雪止めがいいか分かっています。
迷っている場合は積極的に相談すると、雪止め工事で失敗することはなくなります。
*K*
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