低汚染塗料とは?メカニズムやメリット・デメリットを解説
投稿日:2024.5.25
外壁塗装を検討される方の中で、外壁周りの汚れが気になっているのではないでしょうか
せっかく外壁の塗装をするなら、長期に渡り外観の美しさが保てる方がいいですよね。
低汚染塗料は汚れがつきにくく、外壁に付着する汚れを洗い落とせる、汚染に強い塗料です。
また、外壁塗料の耐久性が高まり、寿命を伸ばすことができます。
本記事では、低汚染塗料のメカニズムやメリット・デメリットを解説します。
低汚染塗料のメカニズム
低汚染塗料のメカニズムを解説する際の重要なポイントが「親水性」です。
親水性は、水と馴染みやすい性質があり、汚れがつきにくいという性質があります。
なぜ、親水性が高いと汚れがつきにくいのでしょうか?
外壁につく多くの汚れのが排ガスによるもので、成分は親油性です。
親水性のものと親油性のものは互いに弾き合うため、汚れが混じりにくく、油汚れが付着しにくいからです。
また、親水性の性質がある親水剤を緻密に配置することで、汚れがつきにくい塗膜が作れます。
他にも親水性があることで、雨が降った時に塗膜と雨水がなじみむため、付着した汚れを洗い流してくれる「セルフクリーン」効果があります。
外壁に付着する汚れ
せっかく塗料を塗り直したのに、なぜ汚れてしまうのでしょうか?
外壁につく汚れは、大きく分けて3種類あります。
・帯電性による汚れ
・油分が付着した汚れ
・雨水による汚れ
軒天は雨も当たらないのに汚れているケースがあります。
塗膜の表面が静電気を帯びることにより、空気中のチリや埃が吸い寄せられ、汚れがついてしまうのです。
雨には工場や車の排ガスの煤煙やチリが、大気中で空気の成分と混じり合って、地上に降ってきています。
低汚染塗料のメリット
低汚染塗料のメリットは4つあり、1番のメリットは汚れがつきにくいことです。
そのため、長い期間外観を美しく保つことができます。
・汚れがつきにくい
・苔やカビがつきにくい
・耐久性が高い
・洗浄のメンテナンスの手間が省ける
それでは、1つずつ解説していきます。
汚れがつきにくい
汚れがつきにくいことは、大きなメリットです。
親水性が高いと雨水と馴染みやすい性質があります。
汚れが付着した箇所に雨が降ると、塗膜と雨水が馴染み汚れを一緒に洗い落としてくれます。
高圧洗浄機などを使用して掃除をする手間が省け、手の届かないところにある汚れを雨が洗い流してくれるのが魅力です。
また、雨だれがつきにくいといったメリットもあります。
雨だれとは、外壁に雨が流れ落ちた跡のことです。
雨水には空気中の埃などが含まれており、何度も同じ場所を通ることで、壁に黒の筋となって残ってしまいます。
苔やカビがつきにくい
汚れには、土や砂埃も含まれています。
そして、土や砂埃には苔やカビが含まれています。
外壁に汚れが付着することでその部分に水が溜まりやすくなり、カビやコケが発生してしまいます。
他にも苔やカビは、日当たりが悪く湿度の高い場所で発生しやすいです。
コケはカビの発生とは異なり、日当たりのいい場所でも水分があれば繁殖する性質があります。
低汚染塗料のメリットは外壁の汚れを防げるため、苔やカビの繁殖を抑制し、長い期間に渡り外壁の美しさを保てることです。
耐久性が高い
塗料の劣化は外観の美しさを損うだけでなく、塗膜の劣化を進める原因にもなります。
低汚染塗料は塗膜の表面に汚染物質が付着しにくいため、塗膜の耐久性が高いです。
汚染物質は塗料にとって異物です。
塗膜に付着することで、塗膜の劣化を早めてしまいます。
塗料自体の劣化の進行を遅らせられるため、外壁の塗り替えの頻度が少なくできます。
洗浄のメンテナンスの手間が省ける
低汚染塗料は汚れが付きづらいため、洗浄の手間が省けるだけでなく、メンテナンスの費用が抑えられるメリットもあります。
低汚染塗料のデメリット
低汚染塗料のデメリットを紹介します。
・ひび割れが起きやすい
・価格が高い
ひび割れが起きやすい
通常の塗料と比べると低汚染塗料のデメリットは、弾性機能が低いことがデメリットです。
弾性機能とは塗料の粘りけのようなもので、性能が高いほどひび割れが起こりにくい性質があります。
低汚染塗料は弾性機能が低いため、ひび割れが発生しやすいです。
日当たりがよく、直射日光にさらされ続ける場所には注意しましょう。
ひび割れを放置し続けると劣化が進行してしまいますので、ひび割れを発見したらメンテナンスを検討してください。
価格が高い
機能性塗料は、全体的に一般の塗料と比べると価格が高い傾向にあります。
機能性よりも価格を重視する方には、低汚染塗料は向かないかもしれません。
しかし、低汚染塗料は価格が高めですが、長い目で見るとコストパフォーマンスが良い塗料です。
低汚染塗料の種類
低汚染塗料の種類が豊富で、多少なりとも機能性がそれぞれ異なります。
表面のコーティングに特化した塗料は、塗膜の密度を高め、汚れを防ぐのが特徴で幅広く活用されています。
フッ素樹脂を用いたものは、強靭で高性能な低汚染塗料です。
外壁に付着した汚れや雨水が落ちやすいため、外壁塗料が長持ちします。
また、速乾性に優れているので、塗料への汚れの巻き込みを防いでくれるメリットがあります。
帯電性を低くしたタイプの特徴は、静電気の発生を抑えてくれることです。
軒天は雨水が当たらない場所なのに、黒ずんでいることがあります。
塗膜が静電気を帯びることで埃などが吸い寄り、汚れとなり付着してしまうからです。
他にもマイクロ反応技術によって作られた低汚染塗料もあります。
塗膜の表面が緻密なため、ベタつかずに汚れの付着を防止してくれます。
まとめ
低汚染塗料は空気中の汚れや雨水などが付着しないため、長期間に渡り美観を保てます。
親水性が高いため、セルフクリーン効果や耐久性が高いなどのメリットもあります。
また種類が多く、多少なりとも機能性もそれぞれ異なってくるので、検討されている方は一度業者に相談することをおすすめします。
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