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屋根漆喰の役割とは?劣化原因や劣化症状・修理方法を紹介

投稿日:2024.6.8

屋根漆喰の役割とは?劣化原因や劣化症状・修理方法を紹介

瓦の寿命は50〜60年と耐用年数が高いです。

ほとんど補修が必要ない瓦ですが、唯一メンテナンスが欠かせないのが漆喰部分です。

漆喰は瓦屋根の一番高い部分にある棟の土台部分に詰められていて、石灰でできた白い溶剤から作られています。

この記事では漆喰の役割や劣化の原因、主な劣化症状、修理方法について紹介します。

 

 

屋根漆喰の役割

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漆喰は瓦と瓦をつなぐ接着材のような役割があり、雨水の侵入や小動物の侵入するのを防いでくれます。

また、防火性や意匠性にも優れているといったメリットもあります。

漆喰が使用されている屋根は瓦屋根のみです。

スレート屋根やガルバリウム鋼板には漆喰が使われていません。

瓦屋根には、瓦が滑り落ちないように葺き土(ふきつち)をしきます。

葺き土が露出した状態のままでは、雨や風にさらされてしまい腐食してしまうからです。

露出した部分の表面に漆喰を塗ることで、耐久性を高めることができます。

 

 

屋根漆喰の劣化の原因

屋根漆喰の役割とは?劣化原因や劣化症状・修理方法を紹介

 

漆喰の特徴は、表面に小さな穴がたくさんある多孔質です。

湿度の高い日時には水分を含み、湿度の低い時には水分を放出してくれます。

葺き土の外側に漆喰を塗る構造のため、経年劣化するにつれ境目に隙間が開くことがあります。

建物の中で一番高いところにある屋根は、常に紫外線や雨風に晒されている部分です。

経年劣化の影響により、漆喰が少しずつ硬くなる性質になってしまいます。

 

他にも、台風や地震などの自然災害の影響で建物や屋根が揺れることで、漆喰自体が劣化を引き起こすこともあります。

弱くなった漆喰は強風や雨の影響により、棟や葺き土が少し動くことで漆喰が剥がれされてしまうのです。

また、棟が動くことで雨水が侵入してしまうこともあります。

 

 

屋根漆喰の劣化症状

屋根漆喰の役割とは?劣化原因や劣化症状・修理方法を紹介

 

主な漆喰の劣化症状を紹介します。

 

・黒ずみ
・ひび割れ、剥がれ
・瓦のズレや抜け落ち
・雨漏り

 

 

黒ずみ

カビや苔が原因で漆喰が黒ずんで変色してきます。

漆喰の内側の葺き土に雨水が染み込んだのが原因です。

カビや苔が一度生えてしまうと漆喰の中に根をはり、表面についた水分を吸い上げてしまいます。

そして、カビや苔がどんどん繁殖し、悪循環を引き起こします。

 

 

ひび割れ・剥がれ

年数が経つにつれ、瓦屋根に施工された漆喰が硬くなってしまいます。

そのような状態で雨や風にさらされたり、気温が変化する環境にいるため、ひび割れが起きてしまうのです。

ひびが入ると棟から雨水が内部に侵入し、水分による膨張が起きます。

その結果、漆喰が押し上げられ剥がれててしまいます。

 

また、雨の浸水などが原因で棟の変形やズレが発生し、屋根裏まで劣化が進行してしまうことも考えられます。

滅多に自分の目で屋根を見る機会がないため、軒先にコンクリートのようなものが落ちているのを発見し、初めて気づくことがあるくらいです。

業者に依頼し、定期的に点検することをおすすめします。

 

瓦のズレや抜け落ち

瓦のズレや抜け落ちは、台風による飛来物や地震などが原因で発生します。

瓦がずれることで棟や下地部分から雨水が浸水し、腐食や漆喰の剥がれに繋がることもあります。

棟部分や瓦部分に隙間やズレがないか確認し、欠損が見られる瓦は漆喰の接着剤としての機能が失われているサインです。

全体的な歪みがひどい場合には棟瓦の修復が必要なため、業者に依頼することを検討しましょう。

 

雨漏り

雨漏りがある場合には、どこかにひび割れあるいは穴あきが発生している可能性が高いです。

放置したままでいると、雨水は屋根内部の木材を腐食させてしまうため補修が必要です。

補修する際には、「葺き直し」と「葺き替え」の方法があります。

「葺き直し」は既存の瓦を全て取り外して、張り直す工事のことです。
「葺き替え」は既存の瓦を撤去して、新しい瓦に全面張り替えをおこないます。

 

漆喰からの雨漏りが原因だとしても漆喰の補修だけでは解決しなく、補修工期や費用が高くなってしまうことがあります。

そのような状況を避けるためにも、定期的なメンテナンスをしましょう。

 

 

屋根漆喰の修理方法

屋根漆喰の役割とは?劣化原因や劣化症状・修理方法を紹介

 

漆喰の剥がれが少ない軽い症状の場合には、漆喰の詰め直しや上塗りをおこないます。

工期期間は1日です。

まず劣化した漆喰を取り除く作業工程です。

次に下地を平らに整えてから、新しい漆喰を塗り込みます。

 

漆喰がほとんど残っていないほど劣化が激しい場合には、棟瓦を剥がしてとり直します。

棟瓦の積み直しは、屋根の一番高いところにある棟瓦を取り外し、新しく積み直します。

作業工程は、棟部分解体しふき土と漆喰で土台を作り、その後のし瓦・かんむり瓦を設置します。

 

漆喰工事については「漆喰工事」をご覧ください。

 

 

 

屋根漆喰を長持ちさせる方法

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屋根の漆喰の寿命は15〜20年ですが、瓦屋根の寿命は50〜60年です。

少しでも漆喰の寿命を伸ばす方法を紹介します。

 

・5年ごとに調査やメンテナンスをおこなう

・実績と技術を持った信頼できる業者に依頼する

 

漆喰が破損する原因は、経年劣化や台風・地震などの自然災害です。

特に台風や地震などの影響により劣化を早めることもあります。

漆喰の寿命を伸ばすためにも定期的なメンテナンスは欠かせません。

 

また、漆喰の補修には高い技術と豊富な経験が必要です。

漆喰の塗り方を誤ると、瓦のズレや落下・雨漏りといった原因にもなりかねません。

漆喰の寿命を少しでも伸ばすためにも、補修する際には実績があり信頼できる業者に依頼するようにしましょう。

 

 

まとめ

屋根の漆喰は、瓦と瓦を繋ぐ接着剤の役割があり、葺き土の表面に漆喰を塗ることで、雨水の侵入や小動物が内部に入るのを防いでくれます。

劣化の原因は、経年劣化や台風・地震などの自然災害の影響です。

瓦は耐用年数が50〜60年と長いですが、漆喰の耐用年数は15〜20年です。

漆喰が劣化してしまっては、瓦の良さを生かすことができません。

そのためにも定期的なメンテナンスをおすすめします。

 

*K*

 

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