屋根から雨漏り?8つの原因を徹底的に解説
投稿日:2024.10.19 更新日:2024.11.5
天井の一部が濡れていたり、水がポタポタと落ちている経験をした方もいるのではないでしょうか?
雨漏りは、屋根材の隙間から雨水が内部に侵入することで発生します。
しかし、屋根からの雨漏りと言っても、原因が多いため特定するのが難しい場所です。
この記事では、屋根からの雨漏りの原因を8つ紹介します。
原因①屋根材のひび割れや浮き
屋根材がひび割れしてしまったり浮いてしまうことで、屋根同士の隙間から雨水が侵入してしまい雨漏りが生じます。
スレート瓦の場合、踏み割れや経年劣化によりスレートが浮いたり反ったりしてしまい、その部分から雨水が侵入するケースが多いです。
金属屋根の場合は、屋根周辺にある棟部・軒部・ケラバ部分から雨水が侵入してしまいます。
仮に屋根材にひび割れが生じていても、屋根材の下に敷いている防水シートの状態がよければ、すぐに雨漏りが起こることはありません。
しかし、何らかの原因で防水シートに穴が開いていたり、ちぎれてしまっている場合には、雨水がその部分を通って屋根の下地部分まで雨が染み込んでしまいます。
その結果、雨漏りが発生してしまうのです。
他にも、スレート瓦の場合は素材に繊維が含まれています。
そのため、水分を給水し瓦の反対側から雨が染み出しますが、防水シートが設置されていることで下地材への侵入を防いでくれています。
経年劣化している防水シートは、雨水が釘孔を通って入ってきてしまいます。
防水シートの種類によっても寿命が異なりますが、約15〜50年です。
原因②谷板金の腐食
屋根の形状がシンプルなものではなく、色々な屋根を合わせた形状の場合は屋根の谷部があることが多いです。
この谷部分は2枚の面の屋根から雨水が流れ込んでくるため、雨の量が多くなりやすく雨漏りが発生しやすい部分です。
そのため、ガリバリウム鋼板や銅製・ステンレス製の金属製の谷板金を取り付け、一気に排水することが大切です。
しかし、経年劣化により衝撃や摩擦が加わることで、谷板金に孔が開いてしまい雨漏りが発生する場合があります。
原因③ケラバ
ケラバは、建築用語で「切妻屋根の切妻側の端部分」を言います。
簡単に言うと、雨樋のない側の切妻側のことです。
ケラバ部分から雨が入り込まないように、破風板やケラバ板金あるいはケバラ瓦が使われています。
スレート瓦の場合、経年劣化の影響によりケラバの水切り部分にホコリや細かい枝などが溜まってしまいます。
そうなると雨水の通りを塞いでしまうため、雨水が行き場をなくして屋根内部に侵入してしまうのです。
原因④棟板金の釘浮き
棟板金は、頂上部分の屋根の面と面が重なる部分に隙間が生じるため取り付けます。
主な役割は、屋根と屋根の隙間をなくし雨漏りを防ぐことです。
棟板金を設置する際に釘で固定しますが、その釘が気温の変化や水分の影響を受けてしまうのです。
およそ7〜8年くらい経過すると浮いてしまいます。
このことを「釘浮き」と言います。
釘浮きが起こると、雨水が棟板金の下にある木材の貫板にまで伝わってしまい、腐ってしまう可能性が高まります。
また、瓦をしっかりと固定できないため、台風が通り過ぎた後などには棟板金の破損や変形を引き起こしてしまいます。
最悪の場合には棟板金が飛ばされてしまい、落下したり人やものにぶつかったりするケースもあるのです。
原因⑤漆喰の崩れ
漆喰は、瓦屋根には欠かすことができません。
屋根瓦の頂上部分にある棟の土台を守るために接着剤のような役割をしています。
漆喰の主な成分は石灰です。
しっかりと瓦を固定するだけではなく、防水機能にも優れています。
この漆喰が経年劣化の影響により剥がれてしまったりすることで、瓦の下にある葺き土が崩れてしまいます。
その結果、その部分から雨水が侵入し、雨漏りを引き起こしてしまうのです。 漆喰の寿命は15〜20年です。しかし、漆喰の寿命に達していなくても、台風などが経過した後に劣化する場合もあります。
原因⑥コーキング材の劣化
屋根と外壁の継ぎ目や部材同士をつなぐためにコーキング材が使用されます。
コーキングは、防水機能が高いだけでなく、衝撃材としての機能にも優れています。
しかし、紫外線や雨水の影響を受け、月日が経つにつれ劣化してしまいます。
コーキング材の寿命は、およそ10年です。
補修方法は、既存の上から新しいコーキング材で補修する方法と既存を撤去して新しいコーキング材を注入する方法があります。
原因⑦塗装の剥がれ
塗装の役割は、外観の美しさを保つだけでなく、紫外線や雨から屋根材を保護することです。
しかし、経年劣化により屋根材に塗装されている表面の塗膜が剥がれてしまいます。
塗装が剥がれると、汚れてしまい見た目も悪くなってしまったり、剥がれた部分から錆びてしまったりするケースがあるのです。
スレート瓦やセメント瓦などは防水性が低いですが、塗装することで防水機能を高めています。
しかし、塗装が剥がれてしまうと屋根材に雨水が侵入してしまい、放置したままでいると、内部の屋根材の腐食へと劣化が進んでしまうことがあるのです。
また、金属素材の瓦はサビを防ぐために塗装します。
そのため、塗膜が剥がれてしまうとそこからサビが発生します。
さらに穴が開くとその部分の大きさが広がったり、内部に雨水が侵入するなどの被害の拡大につながるのです。
塗装の耐用年数は、塗料の種類によっても寿命が異なります。
例えば、ウレタン塗装は5〜7年、シリコン塗装は7〜12年、フッ素系塗装は15〜20年です。
原因⑧施工不良
業者の施工ミスや手抜き工事が原因で雨漏りが発生する場合もあります。
例えば、スレート瓦の場合、瓦と瓦の隙間を開けるために縁切りをおこないます。
しかし、この縁切り作業をおこなわない業者もいるのが現状です。
縁切りをおこなわないことで、瓦と瓦の隙間をシーリング材でふさがった状態になってしまい、内部に入り込んだ雨水が排出できずに雨漏りが発生します。
新築後やリフォームしてからあまり年月が経過していない場合には、施工不良を疑ってみましょう。
まとめ
屋根からの雨漏りと一言で言っても、経年劣化や台風の通化の影響などにより様々な原因が考えられます。
放置したままでいると、屋根内部に雨水が侵入し住宅の構造部分にも被害が拡大してしまいます。
そのため、雨漏りが発生したらすぐに業者に依頼しましょう。
雨漏りを解決するためには、専門家による徹底的な調査が欠かせません。
また、屋根の雨漏りを事前に防ぐためにも5年ごとの点検がおすすめです。
他にも、台風が通り過ぎた後に破損している部分などがないか、業者に調査してもらいましょう。
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