アンテナがある場合の屋根塗装はどうする?工事前に確認すべき注意点とは?
投稿日:2025.9.20 更新日:2025.9.27
屋根塗装工事の際に大きな課題となるのが、屋根に設置されているテレビアンテナやBS・CSアンテナです。
これらのアンテナは塗装時に適切な対応をしなければいけません。
適切な対応を怠ると、工事後にテレビが映らなくなったり、追加費用が発生したりなどトラブルが起こる可能性があります。
そこで本記事では、アンテナがある屋根の塗装工事における適切な対応や、注意すべきポイントについて詳しく解説します。
屋根に設置されるアンテナの種類
屋根に設置されるアンテナには、主に地デジアンテナ、BS・CSアンテナ、FM・AMラジオアンテナがあります。
地デジアンテナは最も一般的なテレビアンテナで、地上デジタル放送を受信するためのものです。
魚の骨のような形状の八木式アンテナや、箱型のデザインアンテナなどがあります。
BS・CSアンテナは、衛星放送を受信するための円盤状のパラボラアンテナです。
正確な方向調整が必要で、少しズレているだけでも受信に影響してしまいます。
FM・AMラジオアンテナはラジオ受信用のアンテナで、細長い棒状やワイヤー状のものが多く見られます。
アンテナの設置にも屋根馬設置と壁面設置の方法があり、その設置方法によって塗装工事をする際の対応が異なります。
屋根馬設置は、屋根の上に金属製の支持台となる屋根馬を設置し、そこにアンテナを固定する方法です。
屋根材に穴を開けて固定するため、防水処理が重要になります。
壁面設置型は、外壁にブラケットを取り付けてアンテナを設置する方法です。
屋根塗装工事の際には影響は比較的少ないですが、足場との干渉に注意が必要です。
屋根塗装時にアンテナはどうする?
屋根にアンテナがある場合、塗装工事はできるのかどうか疑問に思われる方もいるでしょう。
屋根にアンテナが設置してある場合でも塗装工事はおこなうことできますが、以下のような方法で慎重に作業しなければいけません。
一時的に撤去する
屋根塗装をおこなう前にアンテナを一時的に撤去すると、作業がしやすくなり、塗装も均一に仕上げることができます。
撤去したアンテナは、工事中の損傷を防ぐために安全な場所に保管します。
また、撤去をした場合は塗装後に再設置をしなければいけないので、撤去時にテレビの受信状況を正確に記録しておくことが必要です。
アンテナの向きや角度、設置位置、画質や音声に問題はないかなどを写真や映像で記録しておきます。
そうすることで同じ条件で再設置ができ、テレビが映らなくなったというトラブルをなくすことができます。
養生で保護をする
アンテナは撤去せずにそのままの状態で塗装することも可能です。
その際には、必ずアンテナを保護するために養生をおこないます。
塗料や高圧洗浄の水の飛散を防止するためのカバーをかけることで、アンテナを適切に保護することができます。
ただし、どうしてもアンテナが設置してある部分が塗装しにくく、細かい部分まで塗装が行き届かないこともあるため、撤去する場合と比べて仕上がりに差が出る可能性があります。
古いアンテナは撤去したほうが良い?
現在アナログテレビは終了しているため、アナログ放送専用のVHFアンテナは必要ありませんが、そのまま撤去せずに設置してある住宅もあります。
使用していない古いアンテナを設置したままにしておくと、金属部分の腐食や錆によって強度が低下して、さまざまなトラブルが発生する可能性があります。
また使用中のアンテナでも、設置から15年以上経過している場合や、錆や腐食、傾きなどが見られる場合は、安全性を考慮して新しいアンテナへの交換を検討することが大切です。
錆びて落下する危険
古いアンテナが長い間屋根に残ったままの状態だと、金属部分に錆や腐食が発生して強度が著しく低下してしまいます。
また、固定部の緩みによって、アンテナ自体が不安定になることも多いです。
その結果、アンテナが倒壊して落下の危険性があります。
落下は非常に危険で、下にいる人や建物に被害が出ることもあるため、早急な撤去が推奨されています。
とくに、台風などの強風時や地震時には予期せぬ事故を引き起こす可能性があり、倒壊や落下の危険が高まります。
同時施工で足場代が1回で済む
アンテナの撤去や交換は高所での作業となるため、足場が必要不可欠です。
足場がないと安全に確実に作業がおこなえませんが、屋根塗装時にはすでに足場が組まれているため、同時施工ができる絶好の機会となります。
同時施工のメリットは足場にかかる費用が1回で済み、追加の足場費用を削減できる点です。
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屋根塗装後のアンテナ再設置の流れ
屋根塗装後は、以下の流れでアンテナの再設置をおこないます。
正確にアンテナを再設置する
アンテナを再設置する際は、記録した情報を基にして正確に設置することが重要です。
とくにBS・CSアンテナは、わずかな角度のズレでも受信に大きく影響するため、専用の機器を使用した精密な調整が必要です。
防水処理をおこなう
屋根にアンテナを設置する際には穴を開けて固定するため、防水処理が不可欠です。
アンテナの取り付け部分に、コーキング材や防水シールを使った適切な防水処理をおこないます。
不適切な防水処理は雨漏りの原因となるため、十分な注意が必要です。
受信状況の確認をする
再設置が終わったら、すべての部屋で受信状況を確認します。
施工前に記録しておいた状況と比較して、同等の受信品質が得られているかをチェックします。
受信状況に問題がある場合は、アンテナの向きや高さの再調整をおこないます。
まとめ
アンテナがある屋根の塗装工事をおこなう際には、一時撤去する方法と養生をしてそのまま塗装する方法で対応することが可能です。
どちらの方法でおこなう場合も、事前の準備と適切な対応が成功の鍵となります。
また、屋根に古いアンテナがある場合は、錆の発生によって倒壊する恐れがあるので撤去が推奨されます。
屋根塗装を成功させるためには、アンテナの種類と設置状況を正確に把握し、専門業者との連携を図ることが大切です。
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