屋根塗装の注意点とは?必要性や素材別に徹底解説
投稿日:2025.4.19 更新日:2025.4.25
屋根は、雨や紫外線・風などに常にさらされています。
そのため、屋根の経年劣化は避けられません。
「屋根の汚れが目立つ」「雨漏りがする」といった症状が現れたら、屋根塗装について検討を考えている方もいるのではないでしょうか?
屋根塗装を検討する際には、塗装の必要性や注意点を十分に理解することが大切です。
この記事では屋根塗装の必要性や注意点、そしてスレート・金属製・セメント瓦の素材別の詳細な注意点を解説します。
屋根塗装の必要性
屋根塗装は建物の寿命を延ばし、快適な住まいを維持するために不可欠なメンテナンスです。
屋根塗装における重要な役割は下記の通りです。
・美観の維持
・屋根材の保護
・建物を長持ちさせる
経年劣化により色褪せてしまうと、家全体の印象を古びたものにしてしまいます。
しかし、屋根塗装することで新築時のような屋根に生まれ変わり、美しく見栄えが良くなることがメリットです。
また、塗装は紫外線や雨・サビなどから屋根を守る大切な役割があります。
セメント瓦やスレート瓦は吸水性が高いため、屋根材の表面を塗装することで防水機能を高められる利点があるのです。
しかし、屋根塗装による保護を怠ってしまうと、屋根材の劣化が進行しひび割れや剥がれといった劣化が発生してしまいます。
つまり、定期的な塗装をおこなうことで建物の寿命を延ばすことができるのです。
当社の屋根塗装工事については「外壁塗装・屋根塗装」をご覧ください。
屋根塗装の注意点
屋根塗装における注意点を2つ解説します。
屋根塗装に適した気象条件
屋根塗装は一般的に気温が5度以上、湿度が80%以下の条件でおこなうのが最適です。
特に冬場の塗装は、朝晩の冷え込みによる結露や凍結があるため注意が必要です。
見積もりを細かく確認する
見積もりを依頼する際には屋根の状態を細かく確認してもらい、適切な見積もりを出してもらうことが重要です。
作業工程ごとの細かな費用・塗装する面積・塗料名やメーカなどが記載されているかどうかを確認しましょう。
これにより、追加料金などのトラブルを防ぐことができます。
また、複数の業者から見積もりを取り比較検討することで、不当な高額の費用請求を避けることができます。
スレート瓦の屋根塗装の注意点
スレート瓦は、比較的価格が安く軽量です。
しかし、吸収性が高いため、防水対策などのために定期的な塗装が欠かせません。
塗装回数の上限
スレート瓦の屋根塗装は、基本的に3回までとされています。
なぜなら、過度な塗装は塗膜を厚くし、屋根材の重量増加に繋がるからです。
その結果、建物への負担がかかってしまい、瓦の劣化を早める可能性があります。
さらに、塗膜が厚くなると瓦の通気性が低下し、結露やカビの発生を引き起こす可能性があります。
したがって、3回塗装済みの屋根や瓦の劣化が著しく悪化している場合には、塗り替えではなく屋根材の交換を検討しましょう。
棟板金の同時メンテナンス
棟板金は屋根の頂点にあり、耐用年数は約15〜25年です。
しかし、釘の抜けなどの不具合により、耐用年数よりも早く劣化する可能性もあります。
そのため、屋根塗装と同時に棟板金の点検やメンテナンスをおこなうことで、屋根全体の耐久性を高めることができます。
縁切り及びタスペーサーの設置
スレート瓦の塗装の場合、縁切りが欠かせません。
縁切りとは、塗装により瓦同士がくっついてしまうのを防ぐ作業のことです。
現在では、タスペーサーという部材で瓦の隙間を確保する方法が一般的です。
仮に、縁切りやタスペーサーの設置を怠ると、雨水の排水が妨げられ雨漏りの原因となる可能性があります。
金属製の屋根塗装の注意点
金属製の屋根は、他の屋根材に比べて非常に軽量です。
そのため、建物への負担が少なく、耐震性に優れています。
一方、錆が発生する可能性があるため、定期的なメンテナンスや錆止め塗料の塗布が必要です。
下地処理の重要性
金属製の屋根に防水塗装をする場合、下地処理が重要です。
下地処理がしっかりとおこなわれていないと、防水塗料がすぐに剥がれる可能性があります。
また、本来の性能が発揮されずに、早期に劣化が進行してしまうリスクが高まります。
そのため、下地処理の際には古い塗膜やサビをしっかりと除去することが大切です。
サビ対策
金属製の屋根の場合、最も注意したいのがサビです。
塗装前にサビが発生している場合には、サビを完全に除去する必要があります。
また、下塗りにはサビの再発を防ぐためサビ止め塗料を使用します。
施行中の傷対策
施工中に屋根を工具などで傷つけないように注意が必要です。
なぜなら、金属製屋根のメッキ塗装が傷つくと、そこからサビが発生しやすくなるからです。
また、傷がついてしまった場合は早急に補修する必要があります。
セメント瓦の屋根塗装の注意点
セメント瓦は耐久性に優れているメリットがありますが、スレート瓦同様に防水機能が低いため、塗装による保護が必要です。
築30年以上のセメント瓦には塗装効果が期待できない
築30年以上のセメント瓦は、表面の劣化が進行している可能性が高いです。
このような状態の瓦に塗装をおこなっても、塗料が十分に密着せず早期の剥がれや性能劣化のリスクが高まります。
根本的な解決として、再塗装ではなく葺き替えを検討する必要があります。
ひび割れや欠けが多く見られる場合は修復できない
ひび割れや欠けてしまった隙間から雨水が侵入し、屋根内部や建物の構造物にダメージを与えるリスクが高まります。
したがって、塗装をおこなっても、ひび割れや割れ目そのものを修復することができません。
ひび割れや欠けの程度によっては、部分的な補修や葺き替え工事が必要です。
まとめ
屋根塗装をおこなうことは、建物の寿命を延ばし快適な住環境を維持するために不可欠です。
そのため、一般的に気温が5度以上、湿度が80%以下の条件でおこなうのが最適です。
また見積もりを依頼する際には、屋根の状態を確認してもらい、適切な見積もりを出してもらうことが重要です。
さらに素材別にも注意点があるので、屋根塗装を検討する際には注意点を把握して、信頼できる業者に依頼するようにしましょう。
*K*
当社では無料診断をおこなっておりますので、「プロが見る無料診断」をぜひご利用ください。
東京都立川市,小平市,福生市,武蔵村山市,東村山市,東大和市,国立市,国分寺市,昭島市,日野市,その他エリアも対応可能で、塗装工事、屋根工事のことなら、INGコーポレーションへお気軽にご相談ください。