外壁の素材で多いのは?それぞれの特徴やメンテナンス方法を紹介
投稿日:2018.11.14 更新日:2024.10.10
外壁材の素材にはサイディング・タイル・モルタル・ALCなど、さまざまな種類があります。
みなさんはご自宅の外壁にどのような素材が使われているかご存じでしょうか?
外壁材によってそれぞれ特徴や注意点、メンテナンス方法などが異なるため、しっかりと把握しておくことで建物の耐久性や美観などを高めることができます。
本記事では、外壁材の素材別に特徴や注意点などを解説します。
メンテナンスをする際の参考になれば幸いです。
外壁の素材で多いのは窯業系サイディング
新築戸建住宅の外壁材
材料別構成比
出典 : 日本窯業外装材協会、
日本サッシ協会 H29
外壁材に使われる素材にはいくつか種類がありますが、日本窯業外装材協会の「新築戸建住宅の外壁材 材料別構成比」によると、現在7〜8割の住宅で窯業系サイディングを使用しているという結果が出ています。
サイディングとはサイディングボードとも呼ばれ、仕上げ用に貼る板状のことをいいます。
近年主流となっており、一口にサイディングと言ってもアルミやスチール、セメントなどいくつかの素材があります。
どの素材のサイディングにも、外壁材と外壁材の隙間を埋めるためのコーキングが施工されています。コーキングは経年劣化によってひび割れや剥がれ、欠落などの症状が現れてしまうため、塗り替え時にはコーキング部分も補修することが大切です。
外壁材の種類とそれぞれの特徴
窯業系サイディング
現在最も多く使われている外壁材で、木目柄・タイル柄・レンガ柄などデザインが豊富です。セメントを主成分としているため耐火性が高く、地震に強いという特徴があります。施工方法は、ボードを貼るというシンプルな作業のため施工が簡単です。
- 劣化症状
- 色褪せ、チョーキング、藻やカビの発生、コーキングの割れなどが現れたら要注意。定期的な清掃や7~10年を目安として塗り替えが必要。
タイル・石積調
サイディング
タイル調サイディングは窯業系サイディングの一種で、レンガや木目などデザインが施されています。石積調サイディングは耐久性が高いため、コストパフォーマンスが良いというメリットがあります。デザイン性が高いため、クリア塗装をすることでデザインを残しながら光沢感を出すことができます。
- 劣化症状
- 色褪せ、チョーキング、藻やカビの発生、コーキングのひび割れなどに要注意。
⾦属系サイディング
強度が高く耐久性に優れ、ひび割れや破損が起こりにくい特徴があります。そのため、メンテナンスの頻度が少なくコストパフォーマンスが良い点が⼤きなメリットになります。
- 劣化症状
- チョーキング、錆やキズ、反り、塗装の剥がれなどに要注意。
サイディングには上記以外にも、
木質系サイディング、
樹脂系サイディングなど、
さまざまな種類があります。
ご自宅の外壁がどの種類かわからない場合は、お気軽にご相談ください。
ALC
(軽量気泡コンクリート)
重さはコンクリートの1/4ほどしかなく軽量ですが、強度があり耐久性が高いです。旭化成のヘーベルハウスでよく使われています。耐火性・断熱性・遮音性にも優れていますが、水には弱く防水性が低いというデメリットがあるため、防水性の高い塗料で塗装する必要があります。
- 劣化症状
- 色褪せ、チョーキング、ひび割れ、コケやカビ、塗膜の剥がれなどに要注意。
RC
(鉄筋コンクリート)
強度が高く耐震性に優れており、耐火性や遮音性も高い素材です。打ちっぱなしはあえて仕上げ材を施しませんが、表面に撥水剤を塗ったり仕上げ材を吹き付けたりして仕上げることで、さまざまなデザインにすることができます。
- 劣化症状
- 色褪せ、チョーキング、ひび割れ、コケやカビの発生、塗膜の剥がれなどに要注意。
モルタル
1980年代までは主流となっていた外壁材です。表面がざらざらしたリシンやスタッコ、つるつるした吹き付けタイルなどの種類があり、デザイン性が高いです。ひび割れが発生しやすいため、定期的な点検や塗り替えが必要になります。
- 劣化症状
- 色褪せ、チョーキング、ひび割れ、コケやカビ、コーキングの劣化などに要注意。
モルタルにはさまざまな種類があり、
現在でも外壁塗装のご依頼が多い外壁材です。
サイディングと比較すると、多くの塗料を使うことが多いため
施工に時間がかかるケースがあります。
レンガ
レンガは100年以上の耐久性があるため、劣化しにくくメンテナンスコストが低いというメリットがあります。見た目の変化はあまりありませんが、色褪せや欠けが起こる場合もあります。塗り替えをする際は、通常の色付き塗料ではなく、風合いを保つことができるクリア塗料を使います。
- 劣化症状
- ひび割れ、コケや藻の発生、コーキングの劣化などに要注意。
タイル
タイルはデザインやカラーバリエーションも豊富で、高級感があります。また、強度があり耐久性が高い点が大きなメリットです。基本的にはメンテナンスが不要と言われていますが、洗浄やコーキング補修は必要です。また、塗装をする際は風合いを保つためにクリア塗装をおこないます。
- 劣化症状
- コーキングの劣化、タイルの剥がれや浮きなどに要注意。
漆喰
耐用年数は100年以上と言われています。手作業で仕上げをするため温かみがあり、デザイン性も高いです。通常の塗料だと1~2年ほどで剥がれてきてしまうため、専用の漆喰仕上げ塗材などを使って塗装します。
- 劣化症状
- ひび割れやキズ、剥がれ、コケの発生などに要注意。
見た目はレンガやタイルでも、
窯業系サイディングのケースもあります。
ご自宅の外壁はどの素材なのか、
わからない場合は
現地にて
ご確認させていただきます。
まとめ
現在の外壁材で主流なのは窯業系サイディングです。
7~8割の住宅で使用されており、耐火性が高くデザインが豊富という特徴があります。
そのほかにも外壁材にはさまざまな種類があり、それぞれ劣化症状が異なります。
そのため、外壁材を長持ちさせるためには、ご自宅の外壁材がどの素材なのかしっかりと把握して適切なメンテナンスをおこなうことが大切です。
当社の外壁塗装工事については「外壁塗装・屋根塗装」をご覧ください。
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