ガルバリウム鋼板とは?特徴やメリット・デメリットを解説
投稿日:2023.6.10 更新日:2023.6.19
屋根材や外壁材として使用されている「ガルバリウム鋼板」は金属素材の一種です。
「どのような特徴があるの?」「そもそも屋根や外壁での使用はおすすめなの?」など疑問に思うことも多いのではないでしょうか?
この記事では、ガルバリウム鋼板の特徴やメリット・デメリットについて解説します。
リフォームなどでガルバリウム鋼板の採用を検討している方や、ご自宅の屋根や外壁がガルバリウム鋼板の方など、ぜひ参考にしてみてください。
ガルバリウム鋼板とは
ガルバリウム鋼板とは、アメリカのベスレヘムスチール社で開発されたアルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板です。
JIS規格では「溶融55%アルミニウム-亜鉛合金めっき鋼板」と言われています。
具体的にはアルミニウム55%・亜鉛43.4%・シリコン1.6%でめっきしたものです。
ガルバリウム鋼板は金属素材なのにサビにくく軽量で丈夫なため、耐用年数が長いという大きな特徴があります。
そのため住宅はもちろん、工場や店舗などさまざまな建築物の屋根材や外壁材として多く選ばれています。
ガルバリウム鋼板のメリット
ガルバリウム鋼板には、以下のような嬉しいメリットがあります。
・サビにくい
・耐用年数が長い
・耐震性が高い
・デザイン性が高い
それぞれ詳しく解説していきます。
サビにくい
ガルバリウム鋼板には、サビにくいという大きなメリットがあります。
通常金属はサビやすい素材ですが、アルミニウムや亜鉛などのサビにくいものでめっきすることで、金属が直接空気に触れることがなくなります。
その結果、酸化しにくくなるためサビも発生しにくくなるのです。
ガルバリウム鋼板はトタンと比べると4倍サビにくいと言われています。
耐用年数が長い
前述の通り、ガルバリウム鋼板はサビにくいため耐久性が高く、耐用年数は25~35年程度と長いです。
定期的なメンテナンスをきちんとおこない、サビや穴あきなどの劣化がなければ40年以上長持ちするケースもあります。
金属鋼板を亜鉛でめっきしたトタンと比べると、耐用年数は数倍長いです。
また、耐用年数と価格とのバランスがよいため、コストパフォーマンスにも優れています。
屋根材として多く採用されているスレート屋根や、外壁材の窯業系サイディングと比べると価格は高めですが、耐用年数が長いためメンテナンスコストを抑えることができるのです。
耐震性が高い
ガルバリウム鋼板は軽量なので、屋根材や外壁材として使用することで躯体への負担を軽減してくれて、耐震性を確保することができます。
そのため、屋根や外壁のカバー工法などにも使用されることが多いのです。
また、金属素材なのでひびや欠けなどが起こることもありません。
デザイン性が高い
ガルバリウム鋼板と聞くと、無機質で冷たいイメージをお持ちの方も多いかもしれません。
しかし、近年ではインクジェットプリンタの進歩によって、外壁材ではレンガ調や木目調・塗り壁調などデザイン性の高いものも多くあります。
また、「横葺き」と「縦葺き」の施工方法があり、横長の屋根材を重ねる「横葺き」の場合はモダンな印象に仕上げることができます。
ガルバリウム鋼板のデメリット
ガルバリウム鋼板にはさまざまなメリットがありますが、一方で以下のようなデメリットも存在します。
・サビが発生する
・凹みやすい
・断熱性が低い
・初期費用が高め
採用したあとに後悔しないためにも、デメリットをしっかりと把握しておきましょう。
サビが発生する
ガルバリウム鋼板は、トタンやアルミなどの金属に比べるとサビにくい素材ではありますが、全くサビが発生しないわけではありません。
メンテナンスを全くしなかった場合は、やはりサビが発生してしまいます。
また住まいの周辺環境によっても異なり、沿岸部や工場などが近くにある場合はサビが発生するリスクが高まります。
サビの発生を防止して長持ちさせるためには、10~15年程度を目安にしてメンテナンスすることがおすすめです。
当社の塗装工事については、「外壁塗装・屋根塗装」からご確認ください。
凹みやすい
ガルバリウム鋼板の厚みは0.35~0.7㎜程度です。
そのため厚みが薄くフラットな製品だと、外部からの衝撃で凹みやすくなってしまいます。
台風などの強風によって何か物が飛んできた場合や、ボールや自転車などが当たってしまうなどの衝撃によって凹んでしまい、最悪の場合は穴が開いてしまうこともあります。
穴が開いた場合はそのままにしておくとそこからサビが発生してしまうため、早急に補修が必要です。
子供がボール遊びをよくする場合や、凹むのが絶対に嫌な方は注意が必要です。
断熱性が低い
金属は熱伝導率が高いため熱が伝わりやすい素材で、素材自体にも断熱性能はありません。
そのため、遮熱塗料を使用したり断熱材と一体化した製品を選んだりと、施工時に工夫が必要です。
初期費用が高め
ガルバリウム鋼板の価格は、ほかの屋根材や外壁材と比べると高めです。
また、薄いためデリケートな建材で、傷に弱いという性質があります。
そのため、施工時にほかの金属と接触させないようにしたり、湿気を逃がすための工夫が必要だったりするので、施工費が高めな場合が多いのです。
ただし、耐用年数が長くメンテナンスコストを抑えることができるため、総合的に判断すると良いでしょう。
まとめ
屋根材や外壁材として多く使用されているガルバリウム鋼板には、サビにくい・耐用年数が長い・耐震性が高いなど様々なメリットがあります。
ただし、メリットがあればその一方でデメリットもあるため、メリットとデメリットをしっかりと把握し比較した上で検討しましょう。
自宅の屋根や外壁がガルバリウム鋼板の方や、これからガルバリウム鋼板でリフォームしようか迷っている方はぜひ本記事を参考にしてください。
*K*
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