モルタル外壁のメンテナンス時期は?補修方法を解説
投稿日:2024.4.13 更新日:2024.4.19
モルタル外壁はその耐久性と美観から、多くの建物で使用されています。
しかし、モルタル外壁も時間の経過とともにさまざまな劣化症状が起きてきます。
どのような劣化症状が出て、どのようなメンテナンスが必要となるのでしょうか。
モルタル外壁の適切なメンテナンス時期と方法の理解は、自身の建物を長持ちさせる非常に重要なポイントになります。
本記事では、モルタル外壁のメンテナンス時期と方法について詳しく解説します。
モルタル外壁のメンテナンスは10年に1回が目安
モルタル外壁自体の耐用年数は、一般的に30年とされています。
しかし、定期的な外壁塗装のメンテナンスをおこなうことで、30年以上に伸ばすことが可能です。
一方外壁塗装のメンテナンスを怠ると、雨風や紫外線によって表面の劣化が進み、寿命が短くなる可能性があります。
塗料の種類にもよりますが、外壁塗装の持続期間は一般的に8年~15年程度のため、10年ごとのメンテナンスが推奨されています。
メンテナンスの適切なタイミングは、モルタル外壁の劣化状況で変わってきます。
建物の状態や気候条件によってはメンテナンスの頻度は変動することもあるため、専門家にアドバイスを求めることがおすすめです。
モルタル外壁の劣化症状
モルタル外壁が劣化した際によく見られる症状は、主に次の6つがあります。
変色
モルタル外壁の塗膜に含まれる樹脂は紫外線や風雨の影響で劣化し、色褪せる現象が起こります。
壁の色が褪せて見えたり光沢が失われたりする場合、それは色あせの兆候かもしれません。
これらの劣化症状は軽度のものと考えられますが、放置すると状況が悪化する可能性があります。
カビ
日光が直接当たらない場所や湿度が高い場所のモルタル外壁では、カビや藻、コケが繁殖する場合があります。
これは塗膜の防水性、抗汚染性、防カビ性が低下していることを示しています。
カビを徹底的に取り除き再度塗装をおこなうことで、これらの生物の繁殖を防ぐことが重要です。
ヘアークラック
ヘアークラックとは、髪の毛のように細いクラックです。
モルタルが乾燥し収縮する過程で自然に発生するもので、建物の構造に大きな問題があるわけではありません。
しかし、このような微細なひび割れは壁の内部に水分が侵入する道となり、放置しておくと壁の劣化が進行する可能性があります。
構造クラック
構造クラックは、建物の基礎や構造に問題があることを示す可能性があります。
これらの亀裂は通常、より広範で深く長さもあり、形もさまざまな形をしています。
構造クラックは、地盤沈下・地震・建物の老朽化など、建物の構造上の問題によって引き起こされることがあります。
チョーキング
チョーキングとはモルタル外壁の表面が粉っぽくなり、触ると白い粉が付着する現象をいいます。
これは壁の塗装が紫外線や風雨により劣化し、塗料が細かい粉末状になることで生じます。
チョーキングが進むと壁の色が退色し、見た目の老朽化が顕著になります。
モルタル外壁にチョーキングが見られる場合、それは塗膜の防水機能が低下している証拠です。
その結果、モルタル外壁が水分を吸収しやすくなり、コケやカビが徐々に増える可能性が高まります。
表面の浮き・剥がれ
表面の浮きや剥がれは壁の表面素材が基礎から分離し、浮き出たり、完全に剥がれ落ちたりする現象です。
塗装の不適切な施工、壁材の経年劣化、さらに水分の侵入などによって引き起こされます。
特に、モルタル外壁の下地が湿気を含んだ場合、その膨張と収縮が表面素材を剥がす原因となります。
放置しておくと剥がれた部分から雨水が侵入し、雨漏りが発生する可能性が大きくなります。
モルタル外壁の補修方法
モルタル外壁の補修は、「ひび割れ補修」と「表面の浮き・剥がれの補修」をおこないます。
ですが補修はあくまで、外壁塗装をおこなうまでの応急処置であることを認識しておいてください。
ひび割れ補修
まず、ひび割れ部分をきれいに掃除し塵や汚れを除去します。
これにより、修復材料が壁にしっかりと密着することが可能です。
次に、専用の修復材料をひび割れに充填します。
補修材は、ひび割れの幅や深さに合わせて選択することが重要です。
補修材が完全に乾燥したら、表面を平らにするために研磨します。
その後、塗装をおこない元の壁と同じ色調に仕上げます。
表面の浮き・剥がれの補修
最初に浮き出ている箇所や剥がれている箇所を慎重に除去します。
これにより、補修材がしっかりと下地に密着することが可能です。
次に、露出した下地を適切に処理するために、清掃・防水処理・下地補強などをおこないます。
その後、補修材を塗り表面を整えます。
補修材は、壁の状態や使用環境に合わせて選ぶことが重要です。
補修した部分が完全に乾いたら、最終的な塗装をおこないます。
これにより、補修した部分と元の壁面との色差を最小限に抑えられます。
モルタル外壁の補修は外壁塗装も一緒におこないましょう
モルタル外壁の修復をおこなう際には、同時に外壁の塗装もおこなうことをおすすめします。
なぜなら、モルタル外壁の補修と外壁塗装は、互いに密接に関連した作業だからです。
モルタル外壁の補修は壁の劣化やダメージを修正し、その耐久性を回復するための重要な作業です。
一方、外壁塗装は壁の美観を維持するだけでなく、新たなダメージから壁を守る役割も果たします。
したがって、これらの作業を同時におこなうことで壁の寿命を延ばし、長期的なメンテナンスコストを削減することが可能です。
さらに、補修後に外壁塗装をおこなうことで、補修部分と既存の壁面との色の差を最小限に抑え、全体として一貫性のある美しい外観を実現できます。
当社の外壁塗装については「外壁塗装・屋根塗装」をご覧ください。
まとめ
モルタル外壁を長く保つためには、ただ補修するだけでなく、定期的な外壁塗装も必要です。
補修をおこなう段階で、外壁の塗膜はすでに大きな劣化が起きている状態ともいえます。
定期的に外壁塗装をおこなうことで、初期の劣化状態で対策が可能となり、建物の耐久性を損ねるリスクを減らすことができます。
適切な塗装をおこなうことで、モルタル外壁の寿命はさらに延びます。
モルタル外壁のメンテナンスは専門的な知識と技術が求められるため、専門業者への依頼をおこないましょう。
*K*
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