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雨樋の役割とは?家の耐久性を保つために不可欠な存在

投稿日:2024.3.9

雨樋の役割とは?家の耐久性を保つために不可欠な存在

雨樋は、住まいの健康を支えるうえで見逃せない存在です。
「雨樋がそんなに重要な役割を担っているのか?」といわれてもピンとこないかもしれません。
家の外部に控えめに佇む雨樋は、雨水を巧みに取り扱い、外壁や基盤を守り、建物全体の安定性を確保しています。
本記事では、家の健康を下支えする雨樋の役割やメンテナンスの重要性、雨樋の選び方について詳しく解説していきます。

 

 

 

雨樋とは?

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雨樋は、建物の屋根から流れる雨水を適切に排水するための重要な設備です。
主に軒樋と縦樋の二つの部分から構成されています。
軒樋は屋根から流れる雨水を集めて集水器に流し、縦樋は集水器から雨水を地上に排水をおこなう設備です。
雨樋の材質は、塩化ビニール樹脂・合成樹脂・ガルバリウム鋼板・銅・アルミニウム・ステンレスなどで、それぞれに特性と利点があります。

 

 

 

 

雨樋の役割

雨樋の役割とは?家の耐久性を保つために不可欠な存在

雨樋には以下のような重要な役割があります。

 

 

 

外壁の保護

雨水が直接外壁に当たると、カビや藻の発生、色あせ、ひび割れ、腐食などの劣化を引き起こします。
外壁の劣化は見た目だけでなく、防水性・断熱性・耐震性にも影響するでしょう。
雨樋は、屋根から流れる雨水を効率的に排水することで、外壁に直接降り注ぐ雨水を誘導します。
結果、外壁の寿命を延ばし、住宅の美観や性能の維持が可能です。

 

 

 

基礎周りの保護

雨樋は、建物の基礎を保護するためにも重要な役割を果たします。
屋根から流れる雨水を効率的に排水し、基礎周りを雨水から守る目的です。
雨樋がないと、屋根から流れる雨水が基礎周りに直接落ちて、基礎のコンクリートに水分が浸透します。
雨水が基礎に浸透すると基礎のひび割れや腐食、シロアリの発生などの劣化が進み、住宅の強度や安全性に影響します。

 

 

 

雨漏りの予防

雨樋が適切に機能すると、雨漏りの予防にもつながります。
ピンポイントに滝のように水が落ちた場合、通常の雨では入り込まない隙間に雨が入り込むかもしれません。
結果、下の階で雨漏りが生じる可能性が生じます。
また、「雨漏り」というと屋根からを想像しますが、外壁からも雨漏りを起こすこともあります。
適切に水を雨樋を流さないと、軒先を伝って外壁へ流れるでしょう。
劣化した外壁やクラックが生じた壁では、クラックの間に雨水が入り込み、雨漏りを起こします。

 

 

 

降水による音の予防

雨樋は雨音を小さくする作用もあります。
雨樋がない場合、大屋根の下の金属製の屋根やカーポートなどのポリカーボネートの屋根に、直接水が落ちる音がします。
屋根でまとまった雨水が当たるため、雨音が大きく聞こえ、時には騒音となるかもしれません。
また、跳ね返った雨水が外壁を汚したりと、さらなる影響も出る可能性もあります。

 

 

 

 

雨樋のメンテナンス方法とポイント

雨樋の役割とは?家の耐久性を保つために不可欠な存在

 

 

雨樋の点検

雨樋も劣化や破損が発生する・落ち葉やごみの集積などが起きると、正しく機能しなくなります。
雨樋は定期的に点検して不調がないかチェックが大切です。
雨樋の点検方法は、はしごや脚立にのぼって軒樋(屋根の周囲を囲む部分)をよく観察することです。
地上から見上げるだけでは、雨樋の細部までチェックできません。
また、2階以上の高さに設置されている雨樋の場合は、転落事故や屋根の破損の危険があるため、専門業者に依頼したほうが安全です。
ゴミが貯まっていないか・金具が外れていないか・接続部が外れていないか・割れたりしていないか、をチェックします。
このため雨樋の点検を行う適切なタイミングは、「台風の前後」と「落ち葉の季節」におこなうのがおすすめです。

 

 

 

雨樋の塗装

雨樋は、住宅の外壁や基礎を雨水から守る役割を持ちますが、一方で自身も雨風や紫外線にさらされて劣化していきます。
塩化ビニール樹脂の場合、紫外線により劣化しやすくなります。
金属製の場合には、経年により錆が発生するでしょう。
雨樋のメンテナンスとして、塗装をおこなうことをおすすめします。
塗装により雨樋の耐久性が向上し、割れや変形を防ぐことができます。
また、雨水の通りを抑止、雨漏りや外壁の汚れを事前に防ぐことが可能です。
雨樋の色を外壁や屋根と合わせることで、建物全体の美観を統一することもできるでしょう。

 

 

雨樋塗装のポイント

雨樋の塗装は、あくまで美観の向上と耐久性の向上が目的であり、すでに起きている不具合を解決するものではありません。
穴が開いている場合などは、交換が必要です。
雨樋の塗装は外壁塗装と同じグレードの塗料を使用しましょう。
安価な塗料を使用すると、外壁塗装と比べて雨樋だけ寿命が短くなります。
雨樋の塗装の場合は、ケレン(下処理)をしっかりと行い、塗料を密着させる処理が重要です。
また、塗装効果を十分に発揮させるため、外壁塗装と同じく下塗り・中塗り・上塗りの3回塗装が基本です。

 

 

雨樋修理については、「雨樋修理」をご覧ください。

 

 

 

雨樋の選び方

メンテナンスを定期的におこなっていても、劣化により雨樋の破損はやってきます。
その際には適切な雨樋の選び方が大事です。
今ついている雨樋と同じサイズで問題ない、と安直に決めることはできません。
家を建設した際とは違い、局地的な大雨などに対応できるようにしておきましょう。
「そんなことまで分からない」のが正直な所なので、点検とともに専門業者に相談しましょう。
点検から設置まで相談することで、しっかり機能を果たすサイズ・材質の雨樋を設置できます。

 

 

 

 

まとめ

雨樋は住まいの健康を支える欠かせない存在です。
適切な雨樋の設置と定期的なメンテナンスが家を守るために不可欠であり、その役割を理解することが重要です。
外壁の保護や基礎周りの安定化、雨漏りの予防、降水による騒音の軽減など、雨樋は様々な影響を家に与えます。
とくに外壁や基礎の保護においては、雨樋の適切な機能が寿命を延ばし、住宅の美観や性能を維持する重要な要素となります。

 

 

雨樋の点検とメンテナンスは、ゴミや破損の確認を含め、定期的におこなうことが必要です。
また、外壁塗装と同時に雨樋の塗装をおこなうことで耐久性が向上し、雨漏りや外壁の劣化を予防できます。
最適な雨樋の選び方は専門業者に相談しながら、機能を果たすサイズや材質を選定することが重要です。
雨樋を適切に管理し、快適な住環境を実現していきましょう。

 

*K*

 

 

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